Journal of Infectious Diseases Educational Omnibus
微生物(ミクロ)から公衆衛生(マクロ)まで,まるごと詰まった感染症総合誌!
幅広い医療専門職の読者を対象に,感染症診療や感染管理の専門知識,感染症関連の最新トピック,
その他日常診療や臨床研究に役立つ情報などを発信する新世代の感染症専門誌。
編集主幹:岩田健太郎
編集委員:倉井華子、黒田浩一、坂木晴世、山田和範、山本 剛
最新号 2026年9月 Vol.10 No.5 これで簡単! 胆管炎/胆嚢炎 / β-ラクタマーゼ阻害薬
内容
【Basic】当直や日常診療で出会う頻度の高い胆管炎・胆嚢炎ですが,胆汁培養の解釈や抗菌薬のカバー範囲,投与期間の判断など,実は「なんとなく広域抗菌薬を使っている」状態に陥りやすい疾患でもあります.倉井華子先生に,臨床に直結する本質的な知見を明快に解説していただきます.
【Advanced】かつてはclavulanate,sulbactam,tazobactamで完結していたβ-ラクタマーゼ阻害薬ですが,近年「新規β-ラクタマーゼ阻害薬」が続々登場しています.西村 翔先生に,β-ラクタマーゼ阻害薬について,酵素反応の基礎から現在世界で承認済みの薬剤,さらには国内外で開発が進む期待のパイプラインまでを包括的に徹底解説していただきます.
目次
CONTENTS
SPECIAL TOPIC BASIC
これで簡単!
胆管炎/胆囊炎 倉井華子
SPECIAL TOPIC ADVANCED
β—ラクタマーゼ阻害薬
西村 翔
耐性菌と対峙する―臨床と研究の現場から― ⑤ 原田壮平
この患者とあの患者の耐性菌は同じなのか?
~耐性菌の相同性解析の意義と方法~(後編)
症例から学ぶ薬剤師の感染症診療支援 ⑤ 山田和範
細菌性髄膜炎 ①
日本全国感染症ケースカンファレンス道場破り シーズン2 ⑰ 忽那賢志
港町の三刀流 vs横浜市立みなと赤十字病院 渋江 寧
名作で読む感染症 ⑤ 岩田健太郎
『花埋み』 渡辺淳一
ポップに学ぶ感染症数理モデル ⑤ 西浦 博
人口減少が著しい日本で未来の感染症流行はどうなる?
アルフレッド 小児感染症学 ⑤ 日馬由貴,荒木かほる
アルフレッド,毛玉を吐く(川崎病)
今日も明日もAMR対策 53 具 芳明
薬剤耐性(AMR)対策の新たな10年:
グローバルアクションプラン2026–2036
感染エクスリブリス 河村一郎
『微生物とともに』 セルマン・ワクスマン
CDCレポート&レビュー ⑤ 矢野邦夫
シンクの感染対策:
医療関連感染における水回りのリスクと管理戦略
呼吸器感染症よもやま話 58 倉原 優
ラマヌジャンは結核だったのか?
渡航医学B級情報局 53 勝田吉彰
めざせレベルアップ! 輸入感染症 冒険の書 石金正裕
ブルセラ症
PROFESSIONALS総合内科×感染症科 萩谷英大,他
低ガンマグロブリン血症患者に発症した多関節炎
This wormy world 〜ようこそ!寄生虫の世界へ〜 58 中村(内山)ふくみ
サイクロスポーラ症のアウトブレイク
利己的腸内細菌叢 ⑪ 内藤裕二
腸内細菌叢情報を利用した生物学的年齢の測定
子どもと大人の感染症 57 齋藤昭彦
RSウイルス予防戦略の新たな時代
JOIS presents 知っておきたいがん+感染症 32 古谷賢人,伊東直哉
免疫チェックポイント阻害薬とワクチン
現場から読み解く感染対策 ⑤ 坂木晴世
患者ゾーンの微生物汚染から考える手指衛生の5つのタイミング
抗菌薬アナザーストーリーズ 58 朝居祐貴
ミカファンギンによる肝障害と向き合って
駆け出し感染症内科医のClinical Questions
―調べたことは共有して,みんなで賢くなろう― 35
西原悠二,黒田浩一,靑木一晃,若山裕人,笹澤裕樹
・重症患者に対するβ—ラクタム系抗菌薬の持続・延長投与の意義・適応・実施時の注意点は?
・関節液培養は血液培養ボトルを用いて行うべきか?
・Mycobacterium marinum感染症に対する抗菌薬治療はどのように行うか?
・肝硬変患者の上部消化管出血に対する予防抗菌薬は,いつまで必要か?
・ツツガムシ病に脾梗塞を合併することはあるか?
統計学のABC 45 吉村健一
機械学習モデルの解釈可能性(前編)
―解釈可能性とSHAP値―
微生物ラボのイケてるこだわり,集めました
―全国大学病院行脚― ⑤ 杉江和茂
変化のなかで回す,地方大学病院の微生物検査室
富山大学附属病院微生物検査室の紹介
本日でやめさせていただきます ⑤ 倉井華子
なぜ抗菌薬はやめられないのか?
―行動科学からみた抗菌薬適正使用―
Zoonosis Lounge ―ヒトと動物の交わるところ― ⑤ 倉井華子,田向健一
森が連れてきたCryptococcus
今月のカビ!! 54 亀井克彦
真菌症の治療に革命か!
ムーコル症はアルブミンで治療する時代へ?
What’s your“Gram stain”snap shot diagnosis?
~顕微鏡から何を疑い,どう患者背景に結びつけることができますか?~ ⑤ 山本 剛
感染症,ナースはこう見る―観察からアセスメントへの思考プロセス― ⑤ 富田 学
末梢静脈カテーテル関連血流感染
―末梢静脈カテーテル刺入部の局所所見を見逃さない観察と思考プロセス―
いまどき総合内科医の感染症内科学
―ベッドサイドからの鑑別診断― ⑤ 若山裕人,倉井華子
ショックと皮膚軟部組織感染症の考え方
J—IDEO Journal club 58
洛和会音羽病院感染症科
バックナンバー
次号予告
「現場で使える感染症診療ガイダンスー1ページで読める実践ガイドと解説で学ぶ標準診療ー」(黒田浩一),「非“専門家”のためのHIV感染症との関わり方」(塚田訓久)は休載いたします.
●編集主幹
岩田健太郎
神戸大学大学院医学研究科
微生物感染症学講座感染治療学教授
●編集委員
倉井華子
静岡県立静岡がんセンター
感染症内科
黒田浩一
藤田医科大学岡崎医療センター
総合診療科
坂木晴世
国際医療福祉大学大学院
医療福祉学研究科
山田和範
中村記念病院薬剤部科長
北海道科学大学客員教授
山本 剛
大阪大学感染症総合教育研究拠点(CiDER)/
大阪大学医学部附属病院感染制御部
Illustration/©石川雅之