小児の鎮静・鎮痛ガイダンス

定価:
3,080円(本体価格2,800円+税)

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書誌情報

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サイズ A4判
80頁
ISBN 978-4-498-14590-0
発行日 2024年01月24日

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内容

小児救急現場ですぐに役立つ鎮痛・鎮静に関する小児救急医学会公式ガイダンス

鎮痛・鎮静の前の痛みの評価から,小児の特性にも配慮した安全な鎮痛・鎮静のための準備,モニタリング,実際の薬剤の使い方,処置中に注意すべきこと,処置後のケアまで1冊で必要な知識をすべて網羅できるガイダンス.

序文

はじめに

 小児のMRI鎮静に関しては,日本小児科学会・日本小児放射線学会・日本小児麻酔学会から,MRI検査時の鎮静に関する共同提言が出されていて,MRI鎮静に対する医療安全の意識は高まってきている.一方,小児救急の臨床現場では,痛みを伴う処置が必要なことが多い割には,十分な鎮静・鎮痛が全国どこの医療機関でも安全に行われているわけではない.各施設で設備や人員配置等で違いがあるのも当然である. そこで2021年3月に,臨床の現場ですぐに役立つガイダンスを作成する目的で,小児救急医学会医療安全委員会を中心にワーキンググループを立ち上げた.このときに,日本小児科学会,日本小児麻酔学会,セデーション研究会にも声をかけて参加してくれたメンバーが,このガイダンスの執筆陣となって活躍してくれて出版に至っている.
 本書が,経験を問わず,小児救急患者の対応をする医師・看護師にとって実際に役立つガイダンスとなることを切に願って本書の「はじめに」としたい.

2023年10月
日本小児救急医学会 医療安全委員会 委員長    山本英一
処置時の鎮静鎮痛ワーキンググループ 実行委員長  新田雅彦
処置時の鎮静鎮痛ワーキンググループ 実行委員役員 久我修二
処置時の鎮静鎮痛ワーキンググループ 実行委員役員 林 卓郎
日本小児救急医学会 医療安全委員会 担当理事   平本龍吾

目次

目 次
第1章 ■ 小児の解剖・特性
 1.気道(Airway)
  1 小児の気道の解剖学的な特性
  2 小児の気道抵抗:「たかが感冒,されど感冒」
  3 鎮静薬による気道への影響
 2.呼吸(Breathing)
  1 呼吸運動による肺胞換気の維持
  2 低酸素血症に陥りやすい小児の呼吸解剖生理
  3 鎮静によるFRCへの影響
 3.循環(Circulation)
  1 小児の循環生理の特徴
  2 鎮静薬の作用による循環への影響
  3 鎮静時の心拍数・血圧異常
 4.嘔吐と誤嚥防御機構(Defense against vomiting)
  1 嘔吐の発生機序
  2 誤嚥防御機構と鎮静薬による影響

第2章 ■ 鎮静・鎮痛前の評価・基準
 1.患児の状態評価・痛みの評価
  1 鎮静・鎮痛前の患児の状態評価
  2 乳児および小児の痛みの評価
 2.人員・物品,モニタリング
  1 人員物品
  2 モニタリング
  3 緊急時のバックアップ体制
 3.鎮静・鎮痛前の評価・基準:説明と同意,プレパレーション
  1 説明と同意
  2 プレパレーション
  
第3章 ■ 薬剤の特徴と使い分け
 1.総論:薬物動態の基礎
  1 薬物動態とは?
  2 効果部位濃度
  3 薬力学とは?
  4 有効治療域(therapeutic window)とは?
  5 投与経路と薬物動態
  6 剤形による投与経路の相違
 2.各薬剤の説明:鎮静
  1 ミダゾラム
  2 デクスメデトミジン
  3 プロポフォール
  4 バルビツール酸(チオペンタール・チアミラール)
  5 トリクロホスナトリウム・抱水クロラール
 3.各薬剤の説明:それ以外
  1 ケタミン
  2 亜酸化窒素(N2O)
  3 ヒドロキシジン
  4 ペンタゾシン
 4.各薬剤の説明:鎮痛
  1 表面麻酔,浸潤麻酔,区域麻酔
  2 表面麻酔
  3 浸潤麻酔
  4 区域麻酔
  5 局所麻酔中毒(LAST)
  6 麻薬(フェンタニル,モルヒネ)

第4章 ■ 処置中の留意点・合併症
 1.留意点
  1 鎮静を開始する前に
  2 鎮静深度の維持とモニタリングにおける留意点
 2.合併症
  1 合併症の種類,頻度,危険因子
  2 合併症の対応

第5章 ■ 処置後のケア
 1.安全な監視場所への移動
  1 安全な監視場所への移動
  2 自己膨張式バッグと流量膨張式バッグ
  3 監視場所と観察
  4 患児のリスク
  5 処置のリスク
 2.帰宅・退院の判断
 3.帰宅時の説明
 4.医療者向けの注意点
 5.処置後の心理的ケア
  1 処置後の遊び,患児の処置の理解,成功体験につながるケア
  2 処置後の心理的ケアの留意点
  3 処置後の関わりや事後の遊びの具体例

第6章 ■ 非薬理学的介入
 1.子どもの特性
  1 情緒
  2 愛着
  3 認知発達
  4 感覚の過敏性
 2.鎮静が必要な処置の状況・程度
  1 非薬理学的介入が適応となる処置の状況・程度
 3.方法
  1 プレパレーション
  2 ディストラクション
  3 参考:プレパレーションの例

第7章 ■ 具体的な処置・検査例
 1.創傷処置
 2.腰椎穿刺(急性脳症疑い時の腰椎穿刺)
 3.血管確保(心筋炎疑いの動脈ライン確保)

索 引

執筆者一覧

  • 日本小児救急医学会 医療安全委員会ワーキンググループ 監修
  • 山本英一 編集
  • 新田雅彦 編集
  • 久我修二 編集
  • 林 卓郎 編集
  • 平本龍吾 編集
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