夜尿症診療リアルメソッド

定価:
3,300円(本体価格3,000円+税)

在庫あり

書誌情報

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サイズ A5判
150頁
ISBN 978-4-498-14572-6
発行日 2022年04月15日

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内容

有病率が高く,悩む親子も多い夜尿症.しかし,その治療は容易ではない.「最初に何をしたらいいのか分からない」,「慣れない治療は不安」……という現場の声も多いという.また,ガイドラインだけでは対応できない症例も少なからずあることが分かってきた.本書では,ガイドラインには載っていない現場で使えるリアルなコツと落とし穴を紹介.長年夜尿症診療に真摯に向き合ってきたエキスパートの英知が詰まった実践書である.

序文

序文「刊行にあたって」

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な蔓延が暗い影を落とし,日本でも緊急事態宣言が発出されていた2021年の春,中外医学社の担当者・五月女謙一様(当時)からご縁を頂き,本書の執筆にとりかかりました.筆者は小児科医になってから20年来,サブスペシャリティとして夜尿症の診療に注力してきました.ご存じのように,2000年代に入ってからランダム化比較試験(randomized controlled trial: RCT)の結果を根拠に,欧米を中心とした国際小児禁制学会(International Children’s Continence Society: ICCS)がエビデンスに基づいた夜尿症の診療指針を提示しました.この流れを受けて,わが国においても日本夜尿症学会から「夜尿症診療ガイドライン」(2005年,2016年,2021年)が発刊されました.
 ガイドラインの普及によって夜尿症診療の均てん化はある程度達成されましたが,同時にガイドラインの方針だけでは軽快しない症例が多いこともわかってきました.そのようなときには,最新の論文を読み漁り,知り合いのエキスパートの先生方に診療のコツをお尋ねしながら問題を解決しようと試みるのですが,なかなか骨の折れる作業です.このような背景のもと,「ガイドラインには載っていないような夜尿症診療の『コツや落とし穴』がわかる書籍があればいいな」と常々感じていました.
 今回,本書のテーマを“Tips & pitfalls behind the guidelines”としました.筆者が夜尿症診療を通じて気がついた「コツと落とし穴」をざっくばらんに紹介し,ガイドラインには書かれていないけれども重要である内容を『実践編』と『こぼれ話編』の2つに分けて作成しました.
 本書が,夜尿症診療にかかわるすべての皆様のかゆいところに手が届くための一助となるのであれば大変嬉しく思います.その先で,夜尿症から解放される子ども達の朝の笑顔に繋がれば甚だ幸いです.最後になりましたが,このような素敵な企画をご提案頂きました中外医学社の五月女謙一様(当時),鈴木真美子様,中畑謙様および制作に携わって頂きました同社のすべてのスタッフの方々に感謝申し上げます.そして夜尿症患者さんを一緒に診療し,困ったときには助言を下さる順天堂大学小児科・腎泌尿器研究班の諸先生方にも,この場をお借りして御礼申し上げます.

令和4年 仲春 コロナ禍終息の先にある新時代を待ちながら

順天堂大学医学部附属浦安病院小児科
西崎直人

目次

目 次

  序文「刊行にあたって」
  夜尿症診療のフローチャート

第1部 実践編
  1-1 夜尿症の定義
  1-2 夜尿症の疫学
  1-3 夜尿症の分類
  1-4 夜尿症の原因
  1-5 夜尿症の初期診療における問診のポイント
  1-6 夜尿症の初期診療における検査のポイント
  1-7 夜尿症に対するウロセラピー(生活指導・行動療法)
  1-8 排尿・排便日誌と夜尿の記録表
  1-9 夜尿症に対するデスモプレシンの使い方とコツ
  1-10 デスモプレシンの増量によって生じる効果・作用
  1-11 夜尿症に対するアラーム療法のコツ
  1-12 デスモプレシンとアラーム療法のメリット・デメリットの比較
  1-13 夜尿症に対する抗コリン薬の使い方とコツ
  1-14 夜尿症に対する三環系抗うつ薬の位置づけ
  1-15 昼間尿失禁への対応
  1-16 排便状態の確認と便秘への対応
  1-17 夜尿症のある児を小児神経専門医へ紹介するタイミング
  1-18 夜尿症のある児を泌尿器科へ紹介するタイミング
  1-19 併用療法中のやめ方・減らし方

第2部 こぼれ話編
  2-1 夜尿症診療がなぜ必要なのか?
  2-2 夜尿症で低下する子ども達の「自尊心」とは?
  2-3 帆足・赤司の夜尿症病型分類の位置づけ
  2-4 尿の濃度によってデスモプレシンの効果を予測できるのか?
  2-5 ミニリンメルトⓇOD錠は無味無臭なのか?
  2-6 アラーム療法中は音で起きられない児を起こすべきか? 起こさなくてもよいのか?
  2-7 アラーム機器の『箱』がもたらした効果
  2-8 夜尿症に対する漢方薬の位置づけ
  2-9 夜尿症に対する選択的β3受容体作動薬の位置づけ
  2-10 夜尿症に対するがまん訓練は有効か?
  2-11 夜尿症のある児に対するおむつを使用することの是非
  2-12 夜尿症のある児に対する睡眠中の強制覚醒の是非
  2-13 脊髄疾患と夜尿症の関連
  2-14 夜尿症に関する国家試験問題

  索引

執筆者一覧

  • 順天堂大学医学部附属浦安病院小児科 准教授 西崎直人
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