診断と治療のテクニック 肩と肘のスポーツ障害

定価:
10,450円(本体価格9,500円+税)

在庫あり

書誌情報

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サイズ B5判
288頁
ISBN 978-4-498-07310-4
発行日 2012年10月01日

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内容

野球などのスポーツによって生じる肩と肘の様々な障害について,実際の臨床に即した流れを追いながら第一線で活躍中の医師が豊富な図表を元にわかりやすく解説した書.

序文

序文

 本書はオーバーヘッドアスリートにみられる肩と肘のスポーツ障害にフォーカスを当て,機能解剖から理学所見の取り方,画像診断,機能診断と理学療法,そして肩・肘それぞれの各論についてと,この分野で臨床に携わる医師やセラピストがマスターすべき必須事項をほぼ網羅している.各項目の執筆者も,いずれも経験豊富で第一線で活躍されている若手の先生方に敢えてお願いした.上肢のスポーツ障害の特性として,つい局所の画像所見に目が行きがちであるが,実は肩甲帯や体幹などの中枢部の機能的影響を受けやすいという特徴があり,この機能異常の修正なくして局所の解剖学的異常を手術によって治したとしても,症状にまったく変化がないか,症状が軽減したとしてもパフォーマンスの低下までは改善させることはできない.したがって,肩と肘のスポーツ障害では,局所所見を評価すると同時に,肩甲胸郭関節機能などの中枢側の機能障害を見極め,異常があればこれを修正していくことが重要となる.本書では,まず解剖と理学所見の取り方と画像診断について新進気鋭の若手医師に解説して頂き,次いで上肢のスポーツ障害という括りの中で,機能的問題点と解剖学的問題点,および投球フォームについて,現場での経験豊富な先生方にそれぞれの視点から述べていただいた.また,スポーツ選手の治療経験豊富な理学療法士に,肩と肘それぞれについての理学療法の実際についても解説していただいた.各論では,肩・肘のそれぞれについて,投球スポーツにみられる典型的な疾患について第一線で活躍される先生方に執筆していただいた.
 以上のように,本書は肩と肘のスポーツ障害の診断と治療に関して最新かつ実践的な内容となっており,スポーツ障害に携わるすべての医療関係者にとって必携のテキストとなり得ると確信している.

2012年8月
菅谷啓之

目次

目次

1 診断・治療に必要な機能解剖
 A.肩関節 望月智之,二村昭元,秋田恵一 
  1.肩甲上腕関節の骨形態 
  2.関節唇の付着形態 
  3.関節包と関節上腕靱帯の構造
  4.腱板筋群の構造と停止部 
  5.烏口上腕靱帯の構造と機能 
 B.肘関節 徳永 進 
  1.骨・形態 
  2.関節 
  3.関節包 
  4.靱帯 
  5.滑膜ヒダ 
  6.血管 
  7.神経 

2 理学所見の取り方
 A.肩関節 近 良明 
  1.問診 
  2.視診 
  3.触診 
  4.理学所見 
 B.肘関節 斉藤 忍 
  1.問診 
  2.視診 
  3.触診 
  4.特殊検査 

3 画像診断
 A.肩関節の画像診断 永井宏和 
  1.X線で見えること,診るべきこと 
  2.CTで見えること,診るべきこと 
  3.MRIで見えること,診るべきこと 
 B.肘関節の画像診断 高松 晃,森原 徹 
  1.X線で見えること,診るべきこと 
  2.CTで見えること,診るべきこと 
  3.MRIで見えること,診るべきこと 
  4.超音波検査 
 C.上肢のスポーツ障害に対する超音波診断の応用 皆川洋至 
  1.エコー診断の有用性 
  2.診断のポイントとコツ 

4 上肢のスポーツ障害に対するアプローチ
 A.上肢のスポーツ障害によくみられる機能的問題点
 1投球障害肩・肘の機能的問題点とは?―運動連鎖の重要性
   藤井康成,泉 俊彦,永浜良太 
  1.足部 : 足部および足関節 
  2.股関節と骨盤 
  3.胸郭と肩甲骨,肩関節 
 B.上肢のスポーツ障害によくみられる機能的問題点
 2機能障害から投球フォームへ―throwing plane concept 瀬戸口芳正 
  1.TERの違いからthrowing planeの違いへ 
  2.Throwing planeの違いと関節応力 
  3.Throwing planeの違いと運動効率と筋力発揮部位 
  4.投球肩肘障害を発生する投球フォームの分類 
  5.Hook typeとout of plane 
  6.THABER(total horizontal abduction & external rotation)concept 
  7.まとめ―投球肩肘障害の選手をみたら 
 C.上肢のスポーツ障害によくみられる解剖学的問題点 田中 稔 

 D.投球障害に対する投球フォームへの介入 岩堀裕介

 E.肩のスポーツ障害に対する理学療法の実際 鈴木 智 

 F.肘のスポーツ障害に対する理学療法の実際 仲島佑紀 

 G.上肢のスポーツ障害に対する体外衝撃波療法の適応と効果 落合信靖 


5 肩のスポーツ障害

 A.リトルリーグショルダーの病態と治療法 河合伸昭,菅谷啓之 

 B.投球肩におけるSLAP損傷・腱板不全断裂の病態と治療法 高橋憲正,菅谷啓之 

 C.スポーツ選手にみられる肩鎖関節障害の病態と治療法 西中直也,上原大志 

 D.スポーツによる肩関節周辺の神経障害 池上博泰 

6 肘のスポーツ障害
 A.上腕骨小頭離断性骨軟骨炎の病態と治療法―診断と治療選択 高原政利 
  1.病態 
  2.診断 
  3.治療 
 B.上腕骨小頭離断性骨軟骨炎の病態と治療法―進行期を中心に 松浦健司 

 C.成長期野球肘内側障害の病態と治療法 松浦哲也 

 D.肘関節後内側インピンジメントの病態と治療法 山崎哲也 

 E.投球障害にみられる尺骨神経障害の病態と治療法 岩堀裕介 

 F.野球選手の肘内側側副靱帯損傷―伊藤法による再建術 古島弘三,伊藤恵康 

 G.野球選手の内側側副靱帯損傷―TJ screw systemを用いた再建法を中心に 田中寿一 

 H.スポーツ選手の変形性肘関節症の病態と治療法 菅谷啓之 

 I.上腕骨外側上顆炎の病態と治療法 新井 猛 

索引 

執筆者一覧

  • 船橋整形外科スポーツ医学センター肩関節・肘関節外科部長 菅谷啓之 編集
  • 千葉大学大学院医学研究院整形外科 落合信靖 編集協力
  • 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科関節機能再建学分野准教授 望月智之
  • 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科臨床解剖学分野 二村昭元
  • 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科臨床解剖学分野教授 秋田恵一
  • 佐倉整形外科病院整形外科 徳永 進
  • 医療法人社団KOSMIこん整形外科クリニック院長 近良 明
  • 城東社会保険病院整形外科主任部長 斉藤 忍
  • 蘇生会総合病院整形外科医長 永井宏和
  • 名古屋大学大学院医学系研究科整形外科 高松 晃
  • 京都府立医科大学大学院医学研究科整形外科講師 森原 徹
  • 城東整形外科診療部長 皆川洋至
  • 鹿屋体育大学保健管理センター所長 藤井康成
  • 恒心会小倉記念病院整形外科 泉 俊彦
  • 恒心会小倉記念病院整形外科 永浜良太
  • みどりクリニック院長 瀬戸口芳正
  • 東北労災病院スポーツ整形外科部長 田中 稔
  • 愛知医科大学整形外科特任教授 岩堀裕介
  • 船橋整形外科病院スポーツリハビリテーション部副部長 鈴木 智
  • 船橋整形外科病院理学診療部課長 仲島佑紀
  • 船橋整形外科スポーツ医学センター 河合伸昭
  • 船橋整形外科スポーツ医学センター 高橋憲正
  • 昭和大学藤が丘病院整形外科 西中直也
  • 昭和大学藤が丘病院整形外科 上原大志
  • 東邦大学医学部整形外科(大橋)准教授 池上博泰
  • 泉整形外科病院副院長 高原政利
  • 島田病院整形外科医長 松浦健司
  • 徳島大学病院整形外科講師 松浦哲也
  • 横浜南共済病院スポーツ整形外科部長 山崎哲也
  • 慶友整形外科病院スポーツ医学センター長 古島弘三
  • 慶友整形外科病院病院長 伊藤恵康
  • 兵庫医科大学整形外科教授 田中寿一
  • 聖マリアンナ医科大学整形外科講師 新井 猛
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