こどもの発疹のみかた 急性発疹症へのアプローチ 4版

定価:
5,280円(本体価格4,800円+税)

在庫あり

書誌情報

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サイズ A5判
244頁
ISBN 978-4-498-06351-8
発行日 2015年01月27日

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内容

小児診療の場において、発疹は非常に多くみられる症状のひとつである。しかし、その診察には発疹という症状の裏にひそむ様々な感染症についての幅広い知識が必要とされる。本書は多彩な臨床像を示すこどもの急性発疹症のみかたと鑑別、治療、管理等についてわかりやすく解説したハンドブックの改訂版である。風疹の流行など昨今の状況をふまえて予防接種の項目を更に充実させ、その他にも新たな項目の追加、情報の刷新を行った。

序文

4版の序

 “こどもの発疹のみかた―急性発疹症へのアプローチ”の第3版以降の感染症の動きの速さには驚くばかりである.2011年には,大きな手足口病の流行に遭遇した.小児のみならず成人の罹患も話題になった.さらに,ほとんどなりを潜めたかにみえた風疹は,過去の予防接種の設営が不十分だったゆえか,2013年に大きな流行になり,先天性風疹症候群まで発症させてしまった.せっかくMRワクチン2度接種が施行されたにも関わらずこのような結果になったことから,今さらではあるが,ワクチンの積極的接種が呼びかけられている.この第4版では,小児に好発する感染症の解説で終わらせず,国立感染症研究所多屋馨子先生に予防接種に関して,私たちが知っていなければならない最新の知識を書いていただいた.
 学校保健安全法の学校感染症は,学校伝染病と称していた1999(平成11)年にその解説書が発刊された.その後の大きな変化に対応して,2013(平成25)年,文部科学省は,学校感染症を見直し,その解説書を作成した.第二種に分類した疾患の学校出席停止期間の見直しに加え,特に第三種学校感染症の中の「その他の感染症」に分類されるような疾患に関しても,解説している.この第4版では,これらについても触れた.また,かつては成人に好発していた疾患も,最近は乳幼児・小児にまで発症をみる場合がある.そこで,これらに関してもごく少数の疾患ではあるが,小児には多くはないが知っていれば便利かもしれない感染症を挙げてみた.
 感染症の世界は,まさに地球規模でかつ秒単位で変化していく状況におかれている.この小さな本が,手元にあってちょっと暇なときにみてみる,また,急に調べたいときにぺらぺらとみてみるなどで役立てば幸いである.

2014年12月
日野治子

目次

目 次

I.こどもの発疹のみかた―総論 〈日野治子〉
 A.皮膚病変の特徴
  1.主に紅斑・丘疹が出現する疾患
   a.麻疹
   b.風疹
   c.突発性発疹
   d.伝染性紅斑
   e.伝染性単核(球)症
   f.Gianotti病とGianotti-Crosti症候群
   g.猩紅熱(溶連菌感染症)
  2.水疱を生じる疾患
   a.水痘
   b.単純ヘルペス
   c.手足口病
  3.蕁麻疹を生じる疾患
  4.多形滲出性紅斑を生じる疾患
  5.その他の症状
  6.診断と鑑別
 B.感染症法と学校保健に関する事項
  1.学校感染症
  2.出席停止期間

II.疾患ごとの特徴とみかた
 1.麻疹 〈佐々木りか子〉
 2.風疹 〈日野治子〉
 3.突発性発疹(HHV-6,HHV-7感染症) 〈多屋馨子〉
 4.伝染性紅斑 〈日野治子〉
 5.エンテロウイルス感染症 〈川上理子〉
  A.手足口病
  B.非定型発疹症
 6.単純へルペスウイルス感染症 〈渡辺大輔〉
 7.水痘・帯状疱疹ウイルス感染症 〈吉田正己〉
  A.水痘
  B.帯状疱疹
  C.診断
  D.治療
  E.日常の注意点(予防法)
 8.伝染性単核(球)症 〈岩月啓氏,平井陽至,日野治子〉
  A.伝染性単核(球)症
  B.その他のEBV感染症について
 9.サイトメガロウイルス感染症,Gianotti-Crosti症候群 〈丸山智恵〉
  A.サイトメガロウイルス感染症
  B.Gianotti-Crosti syndrome(GCS)
 10.B型肝炎ウイルス,Gianotti病 〈森嶋智津子〉
 11-a.膿痂疹,Staphylococcal scalded skin syndrome(SSSS)〈西嶋攝子〉
  A.伝染性膿痂疹(impetigo contagiosa)
  B.ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)
 11-b.黄色ブドウ球菌によるスーパー抗原関連発疹症(毒素性ショック症候群・新生児MRSA発疹症)〈岡田隆滋〉
  A.毒素性ショック症候群
  B.新生児MRSA発疹症(スーパー抗原性発疹症)
 12.溶血性連鎖球菌感染症 〈多田讓治〉
  A.猩紅熱 (scarlet fever)
  B.トキシックショック様症候群(TSLS)
 13.ヒト乳頭腫ウイルス感染症 〈江川清文〉
 14.伝染性軟属腫 〈日野治子〉
 15.川崎病 〈馬場直子〉
 16.その他の感染症:こども達のために知っておく必要がある疾患 〈日野治子〉
  A.細菌感染症
  B.寄生虫感染症
  C.皮膚真菌症

III.予防接種 〈多屋馨子,日野治子〉
 予防接種
  1.生ワクチンと不活化ワクチン
  2.予防接種法の一部を改正する法律の改正ポイント
  3.予防接種のスケジュール
  4.異なる種類のワクチンの接種間隔
  5.同一ワクチンの接種間隔の緩和
  6.新たなワクチンの定期接種化
  7.予防接種後副反応報告の医師への義務化
 予防接種に際して注意すべきこと
  付)小児に使うことの多い薬剤一覧
  1.抗菌薬
  2.抗真菌薬
  3.抗ウイルス薬
  4.鎮静・催眠薬
  5.解熱・鎮痛薬
  6.抗アレルギー薬

索引

執筆者一覧

  • 関東中央病院皮膚科特別顧問 日野治子 編著
  • りかこ皮フ科クリニック院長 佐々木りか子
  • 国立感染症研究所感染症疫学センター第3室室長 多屋馨子
  • 社会福祉法人聖母会聖母病院皮膚科前部長 川上理子
  • 愛知医科大学皮膚科教授 渡辺大輔
  • 東邦大学医学部医学科客員教授 吉田正己
  • 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚科学分野教授 岩月啓氏
  • 国立病院機構岩国医療センター皮膚科 平井陽至
  • 東京女子医科大学附属病院八千代医療センター皮膚科 丸山智恵
  • 森嶋皮フ科院長 森嶋智津子
  • 西嶋皮ふ科院長 西嶋攝子
  • おかだ小児クリニック院長 岡田隆滋
  • 国立療養所長島愛生園皮膚科医長 多田讓治
  • 東京慈恵会医科大学皮膚科講師(非常勤) 江川清文
  • 神奈川県立こども医療センター皮膚科部長 馬場直子
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