臨床に直結する血栓止血学
- 定価:
- 8,360円(本体価格7,600円+税)
在庫なし
書誌情報
| サイズ | B5判 |
|---|---|
| 頁 | 380頁 |
| ISBN | 978-4-498-12578-0 |
| 発行日 | 2013年10月16日 |
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内容
血栓止血がしみじみ分かる!
近年新たな展開がみられる血栓止血学の領域について,専門外の読者にもわかりやく,すぐに役立つ知識を中心に解説した入門書.各論では「ここがコンサルトされやすい!」「ピットフォール」「お役立ち情報」を紹介し,「臨床に直結」した内容の充実を図りました.血栓止血のエキスパートではない一般臨床医,血液専門医,他科専門医,研修医,臨床検査技師,薬剤師,医学生,保健学科学生の方々に特に役立つ一冊です.
序文
序
血栓止血学というと,どちらかといえば取っつきにくい領域と思われてきました.しかし,実は決して難しい領域ではなく,いかに楽しく,一旦理解してしまえば記憶することも少ないとても興味深い領域であることが本書を読めばわかっていただけると思います.
近年,出血性疾患,血栓性疾患ともに病態,検査・診断,治療の各面で新たな展開がみられています.薬剤も,新規経口抗凝固薬(ダビガトラン,リバーロキサバン,エドキサバン,アピキサバン),遺伝子組換えトロンボモジュリン製剤,エクリズマブなどが次々と登場しました.血栓止血領域の臨床がかつてないくらい脚光を浴びている今,本書の果たす役割は大きいのではないかと思います.
血栓止血学の基礎から詳細に論じた専門書や雑誌は多数ありますが,本書はあくまでも「臨床に直結する」を意識しています.換言いたしますと臨床に直結するとまではいえない基礎的事項は思い切って割愛して,そのぶん臨床的な内容を充実させています.血栓止血の臨床をしみじみとわかっていただくための入門書です.
教科書的な基本知識にとどまらず,以下の内容を充実させています.
・ここがコンサルトされやすい!
・ピットフォール
・お役立ち情報
・症例紹介:各疾患のイメージがクリアになると思います.
血栓止血の臨床において凝血学的検査の適切な評価は最重要です.凝血学的検査をきわめれば,血栓止血の臨床の8割以上はきわめたといえるかもしれません.各疾患や薬剤の章でも凝血学的検査の話は登場しますが,まず検査の章を最初に組んであるのは,凝血学的検査の重要性を認識しているためです.
想定している読者は血栓止血のエクスパートではなく,以下の皆さんです.
・研修医,一般臨床医
・血液専門医(ただし血栓止血専門以外),血液以外の専門医(特に,循環器内科,脳外科,心臓血管外科,救急部・集中治療部,臨床検査医学,神経内科など)
・臨床検査技師,薬剤師
・医学生,保健学科学生
本書を手にした皆さんが,血栓止血の臨床に興味を持っていただき,日本におけるこの領域のレベル向上がもたらされることを願っています.
平成25年9月吉日
金沢大学附属病院高密度無菌治療部
准教授 朝倉英策
(血栓止血外来担当)
目次
目次
1章 総論
1 止血の生理と血栓の病態 〔朝倉英策 中尾眞二〕
2章 血栓止血関連検査
1 血栓性素因の検査の進め方 〔森下英理子〕
2 出血性素因の検査の進め方 〔森下英理子〕
3 臨床検査室の役割 〔小宮山豊〕
4 プロトロンビン時間(PT),PT-INR 〔朝倉英策〕
5 活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT) 〔朝倉英策〕
6 ループスアンチコアグラントとクロスミキシング試験 〔家子正裕〕
6-1.ループスアンチコアグラント
6-2.クロスミキシング試験
7 第VIII因子インヒビター,第IX因子インヒビター 〔野上恵嗣 松本智子〕
8 トロンボテスト(TT),ヘパプラスチンテスト(HPT),PIVKA-II 〔朝倉英策〕
9 フィブリノゲン 〔窓岩清治〕
10 FDP/D−ダイマー 〔窓岩清治〕
11 アンチトロンビン,プロテインC,プロテインS 〔森下英理子〕
11-1.アンチトロンビン
11-2.プロテインC
11-3.プロテインS
12 TAT,F1+2 〔朝倉英策〕
13 SF/FMC 〔古賀 震〕
14 PIC,プラスミノゲン,α2PI,PAI,t-PA・PAI-1複合体 〔朝倉英策〕
15 血液凝固因子 〔高木明 小嶋哲人〕
16 血小板数,MPV,PDW 〔冨山佳昭〕
17 出血時間,血小板凝集能 〔西澤徹 野村昌作〕
17-1.出血時間
17-2.血小板凝集能
18 幼若血小板比率(IPF) 〔高見昭良〕
19 VWF抗原,VWF活性,VWFマルチマー構造解析 〔松下正 鈴木伸明〕
20 ADAMTS13活性,抗ADAMTS13抗体 〔松本雅則〕
21 HIT抗体 〔小宮山豊〕
22 トロンボモジュリン 〔朝倉英策〕
23 抗カルジオリピン抗体,抗カルジオリピン−β2GPI複合体抗体,抗β2GPI抗体 〔野島順三〕
24 Lp(a),ホモシステイン 〔森下英理子〕
24-1.リポ蛋白(a)Lp(a)[lipoprotein(a)]
24-2.ホモシステイン
25 術前止血検査 〔岡本好司〕
3章 出血性疾患
1 特発性血小板減少性紫斑病 〔宮川義隆〕
2 血友病 〔天野景裕〕
3 稀な先天性凝固異常症 〔森下英理子〕
4 von Willebrand病 〔松下正 鈴木伸明〕
5 後天性血友病 〔野上恵嗣〕
6 ビタミンK欠乏症 〔松本剛史〕
7 先天性血小板機能異常症 〔金子誠 矢冨裕〕
8 後天性血小板機能異常症 〔大森 司〕
9 アレルギー性紫斑病(Henoch-Schnlein紫斑病) 〔西澤徹 野村昌作〕
10 単純性紫斑病,老人性紫斑病 〔西澤 徹 野村昌作〕 148
10-1.単純性紫斑病
10-2.老人性紫斑病
11 遺伝性出血性末梢血管拡張症(オスラー病) 〔塩谷隆信〕
12 アミロイドーシス 〔森下英理子〕
4章 血小板数低下をともなう血栓性疾患
1 播種性血管内凝固症候群(DIC) 〔朝倉英策〕
2 がん(固形がん)とDIC 〔関 義信〕
3 造血器悪性腫瘍とDIC 〔川杉和夫〕
4 敗血症とDIC 〔和田英夫 松本剛史〕
5 外傷とDIC 〔早川峰司〕 196
6 腹部大動脈瘤・解離性大動脈瘤とDIC 〔林 朋恵〕
7 臨床検査医学とDIC 〔内場光浩〕
8 内科領域のDIC 〔内山俊正〕
9 熱中症とDIC 〔早川峰司〕
10 外科領域のDIC 〔岡本好司〕
11 小児科領域のDIC 〔長江千愛 瀧 正志〕
12 産科領域のDIC 〔小林隆夫〕
13 血栓性血小板減少性紫斑病(TTP) 〔松本雅則〕
14 溶血性尿毒症症候群(HUS) 〔松本雅則〕
15 HELLP 〔小林隆夫〕
16 ヘパリン起因性血小板減少症 〔小宮山豊〕
17 造血幹細胞移植後の血栓性病態 〔池添隆之〕
5章 血栓性疾患
1 先天性アンチトロンビン・プロテインC・プロテインS欠損症 〔森下英理子〕
2 抗リン脂質抗体症候群(APS) 〔家子正裕〕
3 抗リン脂質抗体症候群(APS)の妊娠管理 〔林 朋恵〕
4 深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症 〔山田典一〕
5 閉塞性動脈硬化症 〔大竹裕志〕
6 脂質異常と血栓症 〔小林淳二〕
7 発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH) 〔朝倉英策〕
6章 抗血栓療法
1 抗血小板療法 〔山崎昌子〕
2 ワルファリン 〔小嶋哲人〕
3 新規経口抗凝固薬(NOAC) 〔朝倉英策〕
4 へパリン類,アルガトロバン 〔朝倉英策〕
5 線溶療法 〔浦野哲盟〕
7章 血液製剤・止血剤
1 濃厚血小板 〔高見昭良〕
2 新鮮凍結血漿 〔高見昭良〕
3 凝固因子製剤(第VIII因子,第IX因子,第XIII因子) 〔日笠 聡〕
4 遺伝子組換え活性型第VII因子製剤 〔新井盛大〕
5 活性化プロトロンビン複合体製剤(ファイバ) 〔松本剛史〕
6 酢酸デスモプレシン(DDAVP) 〔日笠 聡〕
7 トラネキサム酸(トランサミン) 〔朝倉英策〕
索引