頭頸部がん薬物療法ハンドブック 改訂3版

定価:
3,300円(本体価格3,000円+税)

在庫あり

書誌情報

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サイズ B6変型判
252頁
ISBN 978-4-498-02288-1
発行日 2021年11月25日

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内容

頭頸部がん薬物療法に特化したマニュアルとして好評を博した書の改訂第3版.専門病院のスタッフのみならず,一般病院のスタッフにも役立つよう,頭頸部がんの薬物療法に特徴的な臨床上のコツや支持療法を平易にまとめている.今版では近年の新薬の導入を踏まえ,転移・再発がんに対する治療法を重点的に加えた.執筆陣には経験豊富な各エキスパートを集め,実際の現場での治療立案・実践および副作用管理に役立つ実践書である.

序文

改訂3版 序文

 本書を刊行してからすでに7年の歳月が流れた.前回の改訂で「化学療法」から「薬物療法」に変わったわけであるが,頭頸部がんに対する薬物療法はさらに大きな変化を示している.今回の改訂では転移・再発がんに対する治療法が大幅に追加されている.それは免疫チェックポイント阻害薬であるペムブロリズマブとニボルマブが開発されて頭頸部がん治療に導入されたことと,甲状腺がんに対する分子標的薬のレンバチニブなどが開発されたことが大きく寄与している.これらを有効に活用するために,今までの集学的治療のノウハウに加えて様々な知識と経験が必要となっている.いまだ多くの施設で頭頸部外科専門医が薬物療法も行っているが,腫瘍内科医がどの程度頭頸部がん治療に参画しているかは施設によって様々である.本書は,当初から実際に薬物治療を担う頭頸部外科専門医の方々に十分役立てていただけることが主眼であるが,今回の改訂でもその目的に沿って編集されている.我が国の頭頸部がん薬物治療の中心的存在である田原信先生,清田尚臣先生の声掛けによって,今回も多くの腫瘍内科医の先生方に改訂作業をしていただいた.現時点での頭頸部がん薬物療法に関するエビデンスを網羅し,さらに実臨床に役立つように工夫されている.十分参考にしていただき,薬物治療を有効かつ安全に実施していただきたいと考えている.

2021年10月

ライフ・エクステンション研究所付属永寿総合病院
耳鼻咽喉科 頭頸部腫瘍センター
藤井正人

目次

目 次

第I章 総 論

1 薬物療法を始める前に〈清田尚臣〉
 [1]頭頸部がんに対するがん薬物療法を始める前に
 [2]頭頸部がんに対するがん薬物療法を行うときの注意点
  [Column]がん治療における臨床試験の意義〈清田尚臣〉
2 頭頸部がんにおける薬物療法〈清田尚臣,藤井博文〉
 [1]薬物療法
 [2]化学放射線療法
 [3]導入化学療法
 [4]補助化学療法
 [5]緩和的がん薬物療法
3 外来薬物療法〈田原 信〉
 [1]外来薬物療法の意義
 [2]外来薬物療法の実施状況とその課題
 [3]外来薬物療法を実施する上で必要なもの
4 多職種との連携のしかた〈田原 信〉
 [1]薬剤師の役割〈鈴木真也〉
 [2]看護師の役割〈中盛祐子,全田貞幹〉
 [3]言語聴覚士の役割〈高橋美貴,丹生健一〉
 [4]医療ソーシャルワーカーの役割〈坂本はと恵〉
  [Column]がん治療と就労支援〈坂本はと恵〉

第II章 がん薬物療法各論

1 局所進行頭頸部がんに対する治療法
 [1]CDDP併用化学放射線療法〈田原 信〉
 [2]Weekly CDDP併用化学放射線療法〈清田尚臣〉
 [3]セツキシマブ+放射線療法〈岡野 晋〉
 [4]導入化学療法〈榎田智弘〉
  [Column]導入化学療法の考え方,今後の動向〈榎田智弘〉
2 転移・再発頭頸部がんに対する治療法
 [1]5-FU+CDDP/CBDCA+ペムブロリズマブ療法〈岡野 晋〉
 [2]5-FU+CDDP+セツキシマブ療法〈上田百合〉
  [Column]シスプラチン(プラチナ)製剤抵抗性とは〈横田知哉〉
 [3]ペムブロリズマブ〈岡野 晋〉
 [4]ニボルマブ〈今村善宣〉
  [Column]がん免疫療法最前線〈北野滋久〉
 [5]PTX+セツキシマブ併用療法〈横田知哉〉
 [6]ドセタキセル療法〈高橋俊二,仲野兼司〉
 [7]Weekly PTX療法〈小山泰司〉
 [8]TS-1療法〈横田知哉〉
  [Column]頭頸部がんとHPV〈齊藤祐毅〉
3 甲状腺がんに対する薬物療法
 [1]レンバチニブ〈佐藤方宣,田原 信〉
 [2]ソラフェニブ〈和田明久,田原 信〉
 [3]バンデタニブ〈田中英基,田原 信〉
 [4]遺伝子パネル検査に基づく分子標的薬〈岡野 晋〉
  [Column]血管新生阻害薬開始のタイミング〈田原 信〉
  [Column]血管新生阻害薬の副作用管理〈田原 信〉
4 骨転移に対する治療法
 [1]ゾレドロン酸による骨転移の治療〈高橋俊二〉
 [2]デノスマブによる骨転移の治療〈高橋俊二,福田直樹〉
  [Column]頭頸部がんにおけるバイオマーカー〈榎田智弘〉

第III章 頭頸部がん薬物療法の副反応対策と支持療法

1 副反応の対策
 [1]発熱性好中球減少〈尾上琢磨,松本光史〉
 [2]抗がん薬による嘔気・嘔吐〈長谷善明,清田尚臣〉
 [3]腎障害(シスプラチンの減量規準を含む)〈門脇重憲〉
 [4]電解質異常〈藤澤孝夫,田原 信〉
  a)低Na血症
  b)低Mg血症
 [5]末梢神経障害,聴力障害〈小山泰司,清田尚臣〉
  a)抗がん薬による末梢神経障害
  b)抗がん薬による聴力障害
 [6]EGFR阻害薬による皮膚反応・マネージメント〈西澤 綾〉
 [7]薬剤性肺障害〈西村明子,清田尚臣〉
 [8]抗体薬によるインフュージョンリアクション〈岡野 晋〉
 [9]免疫関連有害事象〈須藤洋崇,清田尚臣〉
  [Column]がんと血栓症〈今村善宣〉
2 B型肝炎ウイルスの再活性化予防〈田中英基,田原 信〉
3 支持療法
 [1]放射線治療による粘膜炎〈全田貞幹〉
 [2]口腔ケア〈上野尚雄〉
 [3]放射線皮膚炎〈石井しのぶ,全田貞幹〉
 [4]栄養管理〈松浦一登〉
 [5]胃瘻〈岡野 晋〉
 [6]嚥下リハビリテーション〈高橋美貴,丹生健一〉
  [Column]高齢者におけるがん薬物療法〈伊東和恵〉
4 頭頸部がんのQOL評価〈清田尚臣〉

第IV章 付録

 [1]TNM分類〈今村善宣,清田尚臣〉
 [2]共用基準対応CTCAE 5.0抜粋版〈今村善宣,清田尚臣〉

索引

執筆者一覧

  • ライフ・エクステンション研究所付属永寿総合病院耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍センター 藤井正人 監修
  • 国立がん研究センター東病院頭頸部内科 田原 信 編集
  • 神戸大学医学部附属病院腫瘍センター 清田尚臣 編集
  • 自治医科大学附属病院腫瘍センター臨床腫瘍科 藤井博文
  • 国立がん研究センター東病院薬剤部 鈴木真也
  • 国立がん研究センター東病院看護部 中盛祐子
  • 国立がん研究センター東病院放射線治療科 全田貞幹
  • 神戸大学医学部附属病院リハビリテーション部 高橋美貴
  • 神戸大学医学部附属病院耳鼻咽喉・頭頸部外科 丹生健一
  • 国立がん研究センター東病院サポーティブケアセンター 坂本はと恵
  • 国立がん研究センター東病院頭頸部内科 岡野 晋
  • 国立がん研究センター東病院頭頸部内科 榎田智弘
  • 東京医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学 上田百合
  • 静岡県立静岡がんセンター消化器内科 横田知哉
  • 神戸大学大学院医学研究科腫瘍・血液内科学 今村善宣
  • がん研有明病院がん免疫治療開発部 北野滋久
  • がん研有明病院総合腫瘍科 高橋俊二
  • がん研有明病院総合腫瘍科 仲野兼司
  • 神戸大学大学院医学研究科腫瘍・血液内科学 小山泰司
  • 東京大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科 齊藤祐毅
  • 国立がん研究センター東病院頭頸部内科 佐藤方宣
  • 国立がん研究センター東病院頭頸部内科 和田明久
  • 国立がん研究センター東病院頭頸部内科 田中英基
  • がん研有明病院総合腫瘍科 福田直樹
  • 兵庫県立がんセンター腫瘍内科 尾上琢磨
  • 兵庫県立がんセンター腫瘍内科 松本光史
  • 神戸大学医学部附属病院腫瘍・血液内科 長谷善明
  • 愛知県がんセンター薬物療法部 門脇重憲
  • 国立がん研究センター東病院頭頸部内科 藤澤孝夫
  • がん研有明病院皮膚腫瘍科 西澤 綾
  • 神戸大学大学院医学系研究科腫瘍・血液内科学 西村明子
  • がん研有明病院総合腫瘍科 須藤洋崇
  • 国立がん研究センター中央病院歯科 上野尚雄
  • 国立がん研究センター東病院看護部 石井しのぶ
  • 国立がん研究センター東病院頭頸部外科 松浦一登
  • 大分大学医学部附属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科 伊東和恵
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