CCUグリーンノート
内容
改訂2版 2018年3月刊行予定
最高水準の診療をめざし,臨床現場で本当に必要な情報を凝縮したレジデントのための新しいシリーズ「グリーンノート」.本書はその第一弾として,国内で循環器診療の最先端をゆく国立循環器病研究センターCCUのノウハウを,実臨床の第一線で活躍するレジデントが総力を結集して自ら編集,執筆をしてまとめた“生きた”診療マニュアルである.
序文
序 文
循環器疾患における集中治療は当初Coronary Care Unitとして開設された.すなわち急性心筋梗塞症や狭心症などの虚血性心疾患を対象として集中治療を行う部門として発展してきた.国立循環器病研究センターでは1977年に開設され40年近くの歴史を有する.その間 急性心筋梗塞症に対しては冠動脈インターベンションによる再灌流療法が主流となり,院内死亡率は開設当時の20%から近年では数%へと劇的に減少した.さらに3つの大きな流れが近年顕著である.第一に,治療にスピードが求められるようになり,その活動は“院外へ”とひろがってきている.第二に,虚血性心疾患に限らず,心不全,動脈瘤などの血管疾患,重症不整脈など対象疾患が多様化し,Cardiovascular Care Unitへと変化してきた.第三に,重篤な症例に対しては特に,医師(内科・外科・放射線科),看護師,臨床工学技士など多職種による集学的治療(チーム医療)が重要な位置を占めるようになった.本書では,これらの変化にも対応した内容とした.
一方 時代を超えて普遍的なもの それは疾患に対する知識と理解(理論)である.本書では,必要な情報をコンパクトにまとめると共に,実践的なポイントについてもサイドメモやピットフォールとして解説を加え,理解の助けとなるように配慮した.
最後に本書が成るにあたり大勢の執筆者にご協力をいただいた.日常の診療で忙しいなか,依頼を引き受けていただいた各位に,この場を借りてお礼を申し上げたい.
2015年4月
国立循環器病研究センター心臓血管内科部門長 安田 聡
目次
目 次
1.当センターCCUの実績 <小永井奈緒・浅海泰栄>
2.循環器救急
(1)プレホスピタルケア <諏訪秀明・田原良雄>
(2)症候別アプローチ
A.心停止
1.BLS <瀧上雅雄・田原良雄>
2.ACLS <瀧上雅雄・田原良雄>
3.心拍再開後集中治療 <瀧上雅雄・田原良雄>
B.ショックの初期対応 <西川達哉・田原良雄>
C.胸背部痛 <諏訪秀明・浅海泰栄・田原良雄>
D.呼吸困難 <諏訪秀明・浅海泰栄・田原良雄>
E.失神 <諏訪秀明・浅海泰栄・田原良雄>
3.補助循環装置
(1)PCPS <川上将司>
(2)IABP <川上将司>
(3)LVAD <佐藤琢真・瀬口 理>
4.人工呼吸管理 <山根崇史>
5.せん妄 <山根崇史・柴田龍宏・菅野康夫>
6.急性心不全 <柴田龍宏・永井利幸>
7.急性冠症候群
(1)概念および診断の手順 <本間丈博・相川幸生・金谷智明・浅海泰栄>
(2)ST上昇型心筋梗塞 <相川幸生・浅海泰栄>
(3)不安定狭心症,非ST上昇型心筋梗塞 <金谷智明・浅海泰栄>
(4)急性冠症候群に対する心臓カテーテル治療 <中島啓裕・浅海泰栄>
(5)急性心筋梗塞における機械的合併症 <本田怜史・浅海泰栄>
(6)冠攣縮性狭心症 <高山幸一郎・浅海泰栄>
8.たこつぼ心筋症 <小口泰尚・浅海泰栄>
9.重症不整脈 <金山純二・宮本康二>
10.急性肺血栓塞栓症 <辻 明宏・大郷 剛>
11.心筋炎(劇症型) <松本 学・浅海泰栄>
12.緊急を要する弁膜症
(1)大動脈弁狭窄症 <天木 誠・神崎秀明>
(2)感染症心内膜炎 <神崎秀明>
13.虚血性心疾患
(1)冠動脈疾患におかえるCTの使い方 <中尾一泰・野口暉夫>
(2)SPECT/PET <木曽啓祐>
(3)運動負荷試験 <荒川鉄雄・野口暉夫>
(4)薬物治療 <藤野雅史・野口暉夫>
14.急性大動脈解離
15.CCU看護 <上薗恵子>
(1)急性心筋梗塞クリニカルパス
(2)急性大動脈解離クリニカルパス
16.心臓リハビリテーション <熊坂怜音>
付録
1.CCUレジデント業務
(1)教育 <土井貴仁>
(2)カルテ記載 <岡田 厚>
2.CCU基本手技
(1)ブラッドアクセス <中山貴文・藤野雅史>
(2)不整脈の緊急治療 <三嶋 剛・宮本康仁>
(3)血行動態の把握 <本川哲史・永井利幸>
3.循環作動薬(1) <中山貴文・浅海泰栄>
循環作動薬(2) <山下大輔・和田恭一>
4.CCU栄養プロトコール <本田怜史>
索引