現場の技 精神科救急ケースファイル
- 定価:
- 5,060円(本体価格4,600円+税)
在庫なし
書誌情報
| サイズ | B5判 |
|---|---|
| 頁 | 186頁 |
| ISBN | 978-4-498-12932-0 |
| 発行日 | 2009年01月01日 |
内容
精神科救急という場面における豊富な経験と症例を元に,ベテラン医師が現場の「技」を時系列的に詳しく解説.示唆に富むその内容は,若手にもベテランにも読み応え十分.
目次
目 次
カテゴリーA 器質性(症状性を含む)
FILE1 解離のリピーター〈原田雅典〉
救急はその都度白紙で臨め!
油断なく常に器質因を担保せよ!
FILE2 恐水・恐風症状〈平沢俊行 石束嘉和〉
他科での診断を鵜呑みにするな!
「なにかおかしい」と感じたときには身体科へのコンサルトを躊躇しない!
FILE3 突然の飛び降り 〈中村 満〉
“まとまらなさ”を吟味しよう!
意識障害の原因は単独とは限らない.早合点はせず,疑問点を無視せず検証しよう!
FILE4 興奮・滅裂〈安来大輔〉
受診前の状況を想像する
急速鎮静時の呼吸抑制への対処
情報の質を考えること
FILE5 整形外科病棟にて〈本郷 仁 森 隆夫〉
意識障害の有無と鑑別を!
病歴聴取は慎重に!
しっかりとした治療計画を!
FILE6 断酒・興奮・けいれん 〈小林孝文〉
精神症状の背後にある身体疾患を見落とさないようにすること!
意識障害を中心として,精神症状(主に状態像)を的確に把握すること!
意識障害の原因が特定できない場合には,入院治療を考慮すること!
FILE7 繰りかえす自傷 〈小田原俊成〉
症候性の病態を疑え
問題は一つと思い込むな
FILE8 男性.線路内で発見〈山城尚人〉
限られた情報から考えられる物語をいろいろ想像せよ!
身体のことは自分の目と耳で再確認を!
文脈からの乖離は器質疾患を疑え!
FILE9 タクシー内で暴力 〈竹内 崇〉
身体症状を吟味せよ!
甲状腺の触診の習慣をつけよ!
FILE10 突然の困惑・徘徊〈早川達郎〉
甲状腺疾患を常に念頭におくこと!
病前性格は鑑別診断に重要!
FILE11 突然の希死念慮〈木村真人 澤谷 篤〉
「急激に出現した不穏」に不審な点はないだろうか!?
適切かつスピーディな検査で,身体疾患ハンターになろう!
FILE12 攻撃的な高齢者〈粟田主一〉
認知症の診断は精神療法的なかかわりを通して行う!
本人の体験を繰り返し確認しながら,現実見当識を強化する!
FILE13 看護困難で整形外科から退院させられ…〈長谷川朝穂〉
応急入院など入院形態を適切に使い分けよ
まずは処方薬を整理せよ.特に睡眠導入剤
FILE14 スキー場で騒ぎだした 〈一瀬邦弘 斎藤尚大 斉藤理英 中村 満〉
軽い意識障害を見逃すな
緊張病性昏迷や興奮を示す病因は,統合失調症だけではない
カテゴリーB 薬物性(依存関連あるいは薬剤の副作用)
FILE15 毒ガスを撒かれた! 〈関口隆一〉
インフォームド コンセントが得られていることを確認せよ!
物質関連障害では依存症治療への動機づけを念頭において対応せよ!
FILE16 包丁を振り回す〈京野穂集〉
興奮する患者に対しても必ずオリエンテーションをつける
患者の家族には,本日の行為をいたわり,ねぎらいの言葉をかける
ベンゾジアゼピンに耐性ができている可能性がある場合は迷わずバルビツール
覚せい剤使用の可能性が濃厚な場合,警察サイドから病状照会の手続きを取ってもらう
硬い環境下では努めて支持受容的,非侵襲的に診察を行う