EBM血液疾患の治療2015-2016
- 定価:
- 12,100円(本体価格11,000円+税)
在庫なし
書誌情報
| サイズ | B5判 |
|---|---|
| 頁 | 556頁 |
| ISBN | 978-4-498-12582-7 |
| 発行日 | 2014年10月30日 |
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内容
血液疾患における諸問題をいかに解決し,対応すべきか,最新のエビデンスをもとに解説したレファランス.今日の血液疾患診療の指針となる書である.
序文
序
本書,「EBM血液疾患の治療」の2015―2016年版をお届けする.自分で言うのも手前味噌であるが,出版社の方によると本書はよく売れる人気企画なのだそうだ.理由は,お手に取っていただけるとわかるが,本書の記載様式は他の書籍とは異なりエビデンスの基になる主要文献が主役となっている.発行年と照らし合わせれば,その領域で重要なエビデンスとなる論文が最近出版されたかが一目瞭然で,主題として設定した疑問に対する最新状況をすぐに把握することが可能になっている.
ここ数年の血液診療の進歩には目覚ましいものがあり,多くの分子標的治療薬の出現が理由の一つであることには,論を待たない.既存薬剤との組み合わせや分子標的治療薬同士の組み合わせを考えれば,さらに多くの選択肢ができたことになり,これは患者さんには福音である反面,医療者にとってはどの治療を選択するかという悩みが増えたことも意味する.「21世紀は情報の世紀」とも言われる.PubMedを検索すれば得られる膨大な情報の中から,何がより有用であるかを選別することの重要性もまた増している.本書の存在価値は,そうした情報整理を定期的にまとめて行うところにもあると信ずる.欧米の国際学会で聞いたその時最先端の臨床試験の成果が,その後論文化されたか? といったニーズにも簡単に応えられるのが本書のメリットでもある.
「血液疾患」と一口に言っても,多くの領域に細分化・専門分化されつつある.本書では,赤血球系疾患,造血器腫蕩(白血病,リンパ系腫瘍,多発性骨髄腫と関連疾患),出血・血栓性疾患,支持療法・輸血および造血幹細胞移植の各領域に分け,日常臨床で知っているとよい状況を念頭に4名の編者でテーマ設定し各領域における専門家の先生方に執筆をお願いした.今号の特徴としては,マンネリに陥らないよう執筆者を前号や前々号版とはシャッフルした点もあげられる.必ずしもすべてのテーマに対してこの2年間で新しいエビデンスが創出されているわけではない.こうした観点からは,同じ主題に対して異なる執筆者の先生がどのようなアプローチをしているか見比べるのも一興かもしれない.
本書が血液学専門医の日常診療に役立つと同時に,他領域の医師や研修医,薬剤師,看護師,臨床検査技師などのコメディカルの方々にも役立つ書となることを祈念している.最後に,お忙しい中ご執筆いただき,本書の編集スタイルに合わせるようなお願いも快く引き受けてくださった先生方に御礼を申し上げる次第である.
2014年9月
編 者
目次
目 次
I.赤血球系疾患
1.鉄代謝研究の進歩と,慢性疾患に伴う貧血〈川端 浩〉
2.再生不良性貧血の治療方針 〈山崎宏人〉
3.赤芽球癆の治療方針 〈廣川 誠〉
4.低リスクMDSの治療方針 〈南谷泰仁〉
トピックス MDSの予後分類は? 〈南谷泰仁〉
5.高リスクMDSの治療方針 〈臼杵憲祐〉
6.MDSに対する新規治療薬 〈鈴木隆浩〉
トピックス MDSの分子病態の解明はどこまで進歩したか?〈鈴木隆浩〉
7.MDSに対する同種造血幹細胞移植の適応と治療成績〈高見昭良〉
8.発作性夜間ヘモグロビン尿症に対する治療方針〈川口辰哉〉
II.白血病
A.急性骨髄性白血病(AML)
1.初発AMLの層別化治療方針 〈宮崎泰司〉
トピックス AMLにおける遺伝子異常と予後は? 〈宮崎泰司〉
2.急性骨髄性白血病に対する寛解後療法 〈篠原明仁 黒川峰夫〉
3.高齢者AMLに対する治療方針 〈伊藤良和〉
4.再発・難治AMLの治療方針 〈小林幸夫〉
5.MDSから移行したAMLの治療 〈多林孝之〉
6.第1寛解期AMLにおける造血幹細胞移植の適応〈近藤 健 豊嶋崇徳〉
トピックス AMLに対する分子標的療法の可能性は?〈石川裕一 清井 仁〉
B.急性前骨髄球性白血病(APL)
1.初発APLの治療方針 〈麻生範雄〉
トピックス 新しいヒ素製剤の臨床への応用は?〈麻生範雄〉
2.再発APLの治療方針 〈柳田正光〉
3.APL分化症候群の病態と治療 〈竹下明裕 安達美和〉
4.APLに合併するDICの治療 〈池添隆之〉
C.急性リンパ性白血病(ALL)
1.Ph陽性ALLの治療方針 〈薄井紀子〉
2.Ph陰性ALLに対する化学療法 〈早川文彦〉
3.思春期および若年成人におけるALLの治療方針 〈末延聡一〉
4.小児ALLの治療方針 〈康 勝好〉
5.再発・難治ALLの治療方針 〈今井陽俊〉
6.T細胞性ALLの治療方針 〈八田善弘〉
D.慢性骨髄性白血病(CML)
1.初発CML―CPの治療方針 〈得平道英 木崎昌弘〉
2.TKIによるCML治療のモニタリングと予後予測 〈高橋直人〉
3.イマチニブ投与中止の可能性 〈平瀬主税 田中宏和 松村 到〉
4.イマチニブ耐性の病態と治療指針 〈田内哲三〉
5.移行期/急性転化CMLの治療方針 〈津田真由子 東條有伸〉
6.CML治療における造血幹細胞移植の位置づけ〈石田信也 大橋一輝〉
トピックス POST 2nd TKI時代におけるCML治療は?〈木村晋也〉
E.骨髄増殖性腫瘍(MPN)
1.真性赤血球増多症の治療方針 〈小原 直 二宮治彦〉
2.本態性血小板血症の治療方針 〈松永卓也〉
3.原発性骨髄線維症の治療方針 〈桐戸敬太〉
4.好酸球増加症あるいは好酸球増加症候群の病態と治療〈定 明子 皆川健太郎 松井利充〉
トピックス MPNに対する分子標的療法の可能性は?〈関根雅明 下田和哉〉
III.リンパ系腫瘍
A.慢性リンパ性白血病(CLL)
1.初発CLLの治療方針 〈瀧澤 淳〉
2.再発・再燃CLLの治療方針 〈冨田章裕〉
3.CLLに対する新規治療薬 〈鈴宮淳司〉
B.indolent B細胞リンパ腫
1.濾胞性リンパ腫の初回治療方針 〈伊豆津宏二〉
2.再発・再燃濾胞性リンパ腫の治療方針 〈錦織桃子〉
3.濾胞性リンパ腫における造血幹細胞移植 〈金 成元〉
4.ヘアリー細胞白血病の診断と治療方針 〈青木定夫〉
トピックス BRAF遺伝子変異は診断基準に含めるべきか?〈青木定夫〉
C.マントル細胞リンパ腫
1.マントル細胞リンパ腫(MCL)の治療方針 〈鏡味良豊〉
D.aggressive B細胞リンパ腫
1.びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の初回治療方針〈宮崎香奈〉
2.再発・再燃びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の治療方針 〈近藤英生〉
3.びまん性大細胞型B細胞リンパ腫における自家造血幹細胞移植〈千原 大〉
4.縦隔原発びまん性大細胞型リンパ腫の適切な診断と治療方針は?〈青木智広〉
5.バーキットリンパ腫の治療方針 〈丸山 大〉
トピックス いわゆるdouble hit lymphomaの診断と治療方針はどうすべきか?〈丸山 大〉
6.血管内大細胞型B細胞リンパ腫の治療方針 〈島田和之〉
E.T/NK細胞リンパ腫
1.T細胞リンパ腫の初回治療方針 〈鈴木律朗〉
2.T細胞前リンパ球性白血病(T―PLL),T細胞大顆粒リンパ球白血病(T―LGL)の治療指針〈磯部泰司〉
3.節外性NK/T細胞リンパ腫の治療方針 〈山口素子〉
F.成人T細胞性白血病/リンパ腫(ATL)
1.ATLの治療方針 〈宇都宮 與〉
2.ATLに対する造血幹細胞移植の現状 〈福島卓也〉
G.ホジキンリンパ腫
1.限局期ホジキンリンパ腫の治療方針 〈永井宏和〉
2.進行期ホジキンリンパ腫の治療方針 〈鈴木達也〉
3.ホジキンリンパ腫における造血幹細胞移植 〈賀古真一〉
H.総合・その他
1.関節リウマチ関連リンパ増殖性疾患の診断と治療方針〈正木康史 中島章夫 福島俊洋〉
2.悪性リンパ腫に対する新規治療薬剤〈加藤春美 木下朝博〉
トピックス 2008年WHO分類の問題点とその後の進展〈吉野 正〉
IV.多発性骨髄腫と関連疾患
1.移植適応初発多発性骨髄腫の治療指針 〈黒田純也 名越久朗〉
2.移植非適応初発骨髄腫の治療方針 〈石田禎夫〉
トピックス 移植非適応骨髄腫の維持療法 〈石田禎夫〉
3.再発・難治性多発性骨髄腫の治療指針 〈李 政樹 飯田真介〉
トピックス 多発性骨髄腫に対する新薬の動向は?〈李 政樹 飯田真介〉
4.多発性骨髄腫に対する同種造血幹細胞移植の可能性〈斎藤桐子 神田善伸〉
5.多発性骨髄腫に対する合併症の治療(腎,骨,感染症)〈旭 真来 伊藤薫樹〉
6.形質細胞性白血病の治療方針 〈柴山浩彦〉
7.原発性マクログロブリン血症の治療 〈渡部玲子〉
8.原発性アミロイドーシスの治療方針 〈石田文宏〉
9.骨髄腫類縁疾患(Castleman病,POEMS症候群)の治療〈中世古知昭〉
V.出血・血栓性疾患
1.ITPの治療指針 〈冨山佳昭〉
トピックス 後天性血友病の治療は?〈野上恵嗣〉
2.定期補充療法の新展開 〈花房秀次 長尾 梓〉
3.von Willebrand病に対する治療 〈大森 司〉
4.DICに対する治療指針 〈兼松 毅 松下 正〉
5.血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)/溶血性尿毒症症候群(HUS)に対する治療法〈和田英夫〉
6.血小板機能異常症の診断と治療 〈柏木浩和〉
7.深部静脈血栓症に対する対策と治療〈村田 萌 小嶋哲人〉
VI.支持療法・輸血
1.骨髄不全症に対する造血因子による治療 〈木村文彦〉
2.造血器腫瘍治療における輸血療法の適応 〈海老原康博〉
3.輸血後鉄過剰症に対する治療方針 〈張替秀郎〉
4.輸血合併症の予防と治療 〈室井一男〉
5.造血器腫瘍に併発する血球貪食症候群の治療〈永井功造 石井榮一〉
6.腫瘍崩壊症候群への対策 〈石澤賢一〉
7.発熱性好中球減少症の治療指針 〈高松 泰〉
8.深在性真菌症の治療 〈高田 徹〉
9.造血器腫瘍治療におけるウイルス感染症に対する診断と治療〈小橋澄子 森 毅彦〉
VII.造血幹細胞移植
1.同種造血幹細胞移植における適切な年齢上限 〈西田徹也〉
2.HLA抗原型適合非血縁者間移植におけるアリル不適合の影響の変遷〈神田善伸〉
3.臍帯血移植におけるHLA不適合の影響 〈諫田淳也〉
4.移植後シクロホスファミドを用いたHLA不適合血縁者間移植の位置づけ〈杉田純一〉
5.静注ブスルファンを含む前処置と全身放射線照射を含む前処置の比較〈山下卓也〉
6.移植前フェリチン高値と移植成績 〈立花崇孝〉
トピックス GVHDのバイオマーカーは有用か?〈小笠原正浩〉
トピックス 間葉系幹細胞療法はGVHDの治療として役立つか? 〈佐藤一也〉
7.急性GVHDに対する適切な治療 〈村田 誠〉
8.慢性GVHDに対する適切な治療 〈前田嘉信〉
トピックス HLA不適合移植後再発に対するリンパ球輸注療法は安全に実施できるか?〈池亀和博〉
トピックス 造血幹細胞移植後のB型肝炎ウイルスワクチンの有用性は?〈小野澤真弘〉
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