ナースの心臓血管外科学 2版
- 定価:
- 4,620円(本体価格4,200円+税)
在庫あり
書誌情報
| サイズ | B5判 |
|---|---|
| 頁 | 200頁 |
| ISBN | 978-4-498-07559-7 |
| 発行日 | 2014年05月02日 |
内容
今日のナースに必要とされる心臓血管外科の知識を,分かりやすく実践的に解説して多くの好評を得たテキストの改定第2版。外科治療を要する心臓血管疾患の病態と手術と管理について,基本的な知識のみならず実際の看護に直接役立つ内容を紹介する.今版では,初版からの進歩も踏まえて新たに「末梢血管疾患と手術治療」の章を追加した.理解を助ける図表も豊富に用い,さらに充実した内容となった.
序文
第2版の序
本書の初版は2003年に発行され,幸い多くの方々に読まれた.図版を多用し,「心臓血管外科(の診療)を理解するのに必要な知識をコンパクトにまとめ,わかりやすく示すことをめざした」ことが評価されたのだと思う.今回の改訂においても,初版同様に「わかりやすく示す」ことを基本方針とした.
初版発行後10年が経過し,その間に心臓血管外科の診療は進歩し,全国的に手術症例数も増加している.本書の内容もそれに合わせて,最新の知識が盛り込まれた.ステントグラフト治療や低侵襲心臓手術(MICS)の導入などのめざましい進歩がみられたが,医師,看護師,臨床工学技士などによるチーム医療が大切なことには変わりがない.
改訂版では内容が豊富になったことに伴い,初版と比較するとページ数が増え,より深い理解が可能になっている.とくに成人の先天性心疾患については,執筆陣に日本の第一人者である河田政明教授に参加してもらい,要点をわかりやすく解説してもらった.
本書が,心臓血管疾患をこれから勉強しようとする若い医療スタッフやナースの要望に応え,日常の診療,看護に役立つことを期待しています.
2014年3月
安達秀雄
目次
目次
1 心臓血管外科,ICU(集中治療部)の基本的知識〈安達秀雄〉
A.循環器(心臓血管)疾患の診療
1.診 断
2.治 療
B.心臓血管外科手術の特徴
1.手術治療の適応
2.人工心肺の使用と手術数の推移
C.ICUの役割と緊急症例の受け入れ
1.ICUの役割
2.緊急症例の受け入れ
D.手術前後の検査項目
1.入院時一般検査項目
2.虚血性心疾患の検査
3.心臓弁膜症の検査
4.先天性心疾患(成人)の検査
5.胸部大動脈疾患の検査
6.腹部大動脈疾患の検査
7.術前一般処置
8.術後管理指示項目
2 心臓手術の補助手段―人工心肺―〈百瀬直樹〉
A.人工心肺の歴史と目的
B.体外循環回路と構成部品
1.カニューレ
2.脱血回路
3.送血回路
4.送血ポンプ(血液ポンプ)
5.人工肺
6.貯血槽
7.心筋保護
8.温度管理
C.体外循環のモニタ
1.患者側モニタ
2.人工心肺側モニタ
D.体外循環の実際
1.情報の収集と体外循環プランの作成
2.組み立て
3.充 填
4.ヘパリンの投与
5.カニューレの挿入
6.体外循環の開始
7.冷 却
8.完全体外循環
9.大動脈遮断
10.心筋保護液の注入
11.体外循環の維持
12.復温開始
13.大動脈遮断解除
14.心拍動再開
15.体外循環からの離脱
16.体外循環の終了
17.カニューレの抜去
18.プロタミンの投与
19.人工心肺内残血処理
E.人工心肺の特殊性
F.想定される事故の分析と具体策
1.人工心肺の停止
2.気泡の送り込み
3.酸素加不良
4.回路の抜けや破損
5.血液の凝固
6.誤薬と異型輸血
7.不適当な心筋保護
8.吸引や脱血の異常
9.汚染(感染)
G.人工心肺の安全装置
H.今後の人工心肺
3 心臓血管外科手術の麻酔〈青山泰樹〉
A.麻酔とは?
1.全身麻酔
2.局所麻酔(広義)
B.モニタ
1.心電図
2.血 圧
3.酸素飽和度
4.呼気二酸化炭素分圧
5.呼気麻酔ガス
6.BIS(bispectral index sensor)
7.体 温
8.観血的動脈圧
9.動脈血ガス分析
10.活性凝固時間
11.中心静脈圧
12.肺動脈圧
13.新たな循環動態モニタ
14.経食道心エコー
C.麻酔の実際
1.麻酔科術前訪問
2.麻酔の準備
D.各疾患に対する麻酔
1.虚血性心疾患
2.大動脈弁疾患
3.僧帽弁疾患
4.三尖弁疾患
5.先天性心疾患
6.大動脈疾患
7.緊急症例
4 冠動脈バイパス術〈山口敦司〉
A.冠動脈疾患についての基礎知識
1.冠状動脈の解剖
2.病態生理
3.冠動脈病変の危険因子
B.冠動脈バイパス手術の適応と手術危険因子
1.冠動脈バイパス手術の適応
2.手術後早期成績と術前危険因子
C.冠動脈バイパス手術の実際
1.人工心肺使用下バイパス手術
2.心拍動下バイパス手術
3.冠動脈バイパス手術に用いられる代表的なグラフト
D.心筋梗塞合併症に対する手術
1.左室破裂
2.心室中隔穿孔
3.乳頭筋断裂
4.左室瘤あるいは拡大した左室に対する手術
E.術後合併症
1.術後出血
2.術後心機能障害
3.脳梗塞
4.腎不全・肝機能障害・呼吸機能障害
5.術後感染症
F.術後早期経過および長期予後
G.クリニカルパス
H.心臓リハビリテーション
I.入院中の患者指導
1.術前指導
2.術後指導
5 心臓弁膜症と手術〈安達晃一〉
A.大動脈弁疾患
1.大動脈弁狭窄症
2.大動脈弁閉鎖不全症
B.僧帽弁疾患
1.僧帽弁狭窄症
2.僧帽弁閉鎖不全症
C.三尖弁閉鎖不全症
D.感染性心内膜炎
E.メイズ手術
6 先天性心疾患(成人)と手術〈河田政明〉
A.心房中隔欠損症
1.診 断
2.治 療
3.術後管理
B.房室中隔欠損症(不完全型)〔心内膜床欠損症〕
1.診 断
2.治 療
3.術後管理
C.心室中隔欠損症
1.診 断
2.手術治療
3.術後管理
D.動脈管開存
1.診 断
2.治 療
3.術後管理
E.バルサルバ洞動脈瘤(破裂)
1.診 断
2.手術治療
3.術後管理
F.エプスタイン病
1.診 断
2.手 術
3.術後管理
G.ファロー四徴症
1.初回手術例
2.小児期に修復術を受けた後の成人期再手術
H.修正大血管転位
1.診 断
2.手 術
3.術後管理
I.その他
7 胸部大動脈疾患と手術〈由利康一〉
A.胸部大動脈疾患の分類
B.AAEと上大動脈瘤
1.症状と病態
2.手 術
C.弓部大動脈瘤
1.症状と病態
2.手 術
3.遠位弓部大動脈瘤の手術
D.下行大動脈瘤
1.症 状
2.手 術
E.胸腹部大動脈瘤
1.症 状
2.手 術
F.胸部大動脈瘤に対するステントグラフト治療
8 腹部大動脈瘤と手術〈堀 大治郎〉
A.解 剖
B.臨床症状と画像診断
C.手術適応
1.大きさ(瘤径)
2.形状・性状
3.ステントグラフト
D.術前評価
E.手術治療
1.開腹手術
2.ステントグラフト治療
F.合併症
G.手術成績・予後
末梢動脈疾患(PAD)と手術〈松本春信〉
A.概 論
1.動脈の解剖
2.臨床症状
3.身体所見
4.検 査
B.急性動脈閉塞症
1.病 因
2.症 状
3.治 療
4.術後管理
5.合併症
C.慢性動脈閉塞症
1.?バージャー病,閉塞性血栓血管炎
2.閉塞性動脈硬化症
3.血行再建
4.術後管理
補助循環
A.大動脈内バルーンパンピング(IABP) 〈田村 敦〉
1.基本原理
2.IABPの適応と禁忌
3.使用の実際
4.合併症
5.IABP挿入患者の看護のポイント
B.経皮的心肺補助装置(PCPS) 〈田村 敦〉
1.経皮的心肺補助装置の基本原理
2.PCPSの適応
3.使用の実際
4.合併症
5.PCPS患者の看護のポイント
C.補助人工心臓(VAS) 〈梅田千典〉
1.補助人工心臓の概略
2.体外設置型VAS
3.植込み型VAS
索 引