老年医療を通じて知る老化の予防
- 定価:
- 2,200円(本体価格2,000円+税)
在庫なし
書誌情報
| サイズ | A5判 |
|---|---|
| 頁 | 254頁 |
| ISBN | 978-4-498-05912-2 |
| 発行日 | 2016年06月15日 |
内容
総合診療の重要な一分野である老年医療について,豊富な経験とエビデンスをもとに解説したガイドブック.「経験に学ぶ老年医療」「経験から科学する老年医療」の3部作.
序文
山本 章 略歴
昭和7年生まれ。昭和30年大阪大学医学部卒業。35年大学院医学研究科終了、医学博士。阪大病院第二内科学教室で脂肪肝の研究に取り組み、昭和38年「肥満外来」を開始。昭和39〜42年米国カリフォルニア州City of Hope Medical CenterのGeorge Rouser博士のもとで脂質分析の開発研究。42年に大阪大学に復帰して「高脂血症外来」を開設。昭和54年国立循環器病センター研究所病因部長、平成元年同研究所副所長となり、「動脈硬化に関連した血漿リポ蛋白異常の遺伝素因と栄養の関連についての研究」を推進した。平成7年定年退職、平成8年から箕面市立介護老人保健施設施設長として高齢者の介護と医療に従事する傍ら、国立循環器病センター研究所名誉所員としてこれまでの動脈硬化に関する研究を老年医学の場に広げてきた。平成21年4月から尼崎介護老人保健施設ブルーベリーに移り、現在同施設の管理医師・施設長を勤める。日本アフェレーシス学会理事長、日本動脈硬化学会理事、国際アフェレーシス学会理事長、アジア太平洋動脈硬化学会理事長などの役職を歴任、平成11年度日本動脈硬化学会大島賞受賞、2004年度国際アフェレーシス協会Cohn de Laval Prizeを受賞。
編著書
「血清脂質─その臨床、基礎、分析法」(中外医学社、1981)
「脂質代謝とその異常」(中外医学社、1985)
「トリグリセライド、HDLと動脈硬化」(フジメディカル出版、2001)
「コレステロールを下げる」(中外医学社、2008)
「脂質代謝の研究から老人医療の現場まで─時代の流れに生きたある医師の回顧」(中外医学社、2008)
「心にゆとりを、言葉にユーモアを─老健で働くある医師からのメッセージ」(中外医学社、2008)
「経験から学ぶ老年医療」(中外医学社、2010)
「ゆとりなき社会への提言─自律・自戒なき自由と、総合的思考を欠落した専門分化は文明を亡ぼす」(中央公論事業出版、2012)
「経験から科学する老年医療」(中外医学社、2013)
目次
目次
第1章 老化と病気、老化の予防
(1) 老化と寿命
(2) 老化のメカニズムを知る
(3) 白寿者に学ぶ
(4) 高次機能の老化、βアミロイドの蓄積と認知症
第2章 器官の老化
(1) 心臓・血管系の老化
(2) 筋肉と神経系の老化
(3) 感覚器、皮膚、内分泌器官の老化
(4) 造血機能の老化
第3章 免疫を守れ:健全な精神は健康な肉体に宿る
(1) 寿臓:神が人間に与えなかった臓器
(2) 風邪は万病のもと
(3) 感染制御機構とその老化
(4) 糖尿病は潜在的な老化促進因子
第4章 体内に宿る自然環境を大切に
(1) 進行する薬剤耐性菌の脅威:MRSAとESBL産生腸内細菌
(2) かく乱された自然環境は誰が守る
(3) 腸内細菌との共棲は健康の基
(4) 代謝・免疫から神経機能へ:広がる腸内細菌叢の関与
第5章 老化を防ぐ運動と休養
(1) フレイル:「こけやすい」と「虚弱」
(2) 痩せ・浮腫・息切れ・視力の低下に体力の限界を知る
(3) 和温を試そう
(4) 睡眠は健康の基:休養は充電なり
第6章 老化の予防は「営み」で
(1) 老化と精神活動:性は精に通じる
(2) 精力(性力)の元は頭脳にあり
(3) 考えながら働き続けることが老化の予防につながる
(4) 料理の奨め:栄養こそリハビリの基本
第7章 終わりに
(1) 学び、考え、次世代に賭けるゆとり、下流を大切に
(2) 健康寿命を延ばす意義
(3) 価値ある人生とは何か、哲学こそ科学の基本である
補遺1 ESBL産生大腸菌拡散のリスクファクターと抗菌薬治療
1)高齢者施設における耐性菌検査の重要性を認識する
2)施設におけるESBL産生大腸菌感染症の治療についての結果要約
3)ESBL産生大腸菌感染症の治療に用いられる抗菌薬についての考察
補遺2 総合医療の推進と保健所再構築
索引