新型コロナウイルス COVID-19特講 2023 Dr.岡の感染症ディスカバリーレクチャー
内容
大好評 新型コロナウイルス感染症特講の最新版!
5類にまもなく切り替わるが,現在の臨床像と診療はどのようになっているのか.ワクチン接種歴の有無で全く異なる重症化パターンに対応するために必要な知識,外来で多数みなければいけない軽症者診療で気を付けなければいけないことなど実際の症例を用いた誌上症例検討会で解説! 現場で即使える活きた実践的知識がよくわかるCOVID-19診療のバイブル.
序文
序
これで最後にしたい.
正直に,まず頭を過ぎる一言だ.
繰り返される変異とウイルスの拡大に対峙を続ける3年間の日々だった.
誤った情報も拡散されるなか,医療従事者にはこの疫病に対する理解のもと,協力を頂きたいという想いから,本書は生まれた.
コロナ禍以前より,時々,なんだか疲れやすい,肩こりかなと言うような痛みに悩まされていた.コロナ禍に見舞われ国民が総自粛していた最初のGWにマスクを着けて快晴の海辺を歩いている時に,突然に強い倦怠感と関節痛に襲われた.
この時,自分の手がドラえもんの手の様に腫れた.初めて自分の痛みが関節炎を伴っていることに気づいた.
口腔内にはアフタが多発し,食事が取れず.なかなかうまくいかなかったダイエットだったが,皮肉なことに自慢だった筋肉とともに体重も落ちた.
目も充血し霞んだ.
やがて大腸内視鏡により回盲部潰瘍が証明された.
ベーチェット病で難病申請が受理された.
3年間のコロナ禍の戦いも次のGW明けには5類になる予定だ.
持病の闘病はまだ続きそうだが,なんとか本書を届けることができそうだ.
これで終わって欲しい.
2023年3月
岡 秀昭
目次
Contents
最新の治療—薬剤編—
はじめに
第1波の症例
第3波の症例
治療薬 きほんのき
重要なのはエビデンス
治療薬の選択
抗ウイルス薬/抗体治療薬
モノクローナル抗体療法
ニルマトレルビル/リトナビル(パキロビッド®)
日米のガイドライン
パキロビッド®は使いにくい?
レムデシビル
国産新薬エンシトレルビル(ゾコーバ®)について
ステロイド
トシリズマブ
バリシチニブ
日本の診療の手引きと実臨床での考え方
抗菌薬は使うのか?
臨床像の変化
ステロイドの投与量は?
臨床の実際—ワクチン,検査と診断—
【真のゲームチェンジャーmRNAワクチン—臨床現場へ与えた影響—】
ワクチン
ワクチンの有効性
各国の死亡数とワクチン
ワクチンで変わった臨床像
ワクチンの問題点
ブースター接種の重要性
オミクロン株対応ワクチン
国産新薬ゾコーバ®は…
ワクチンの安全性とメリット
治療薬について
ワクチン未接種 vs 接種者 重症化パターンの違い
ワクチンを打とう
【検査と診断】
検査の対象,いつ検査するか
検体採取
診断を確定するには
偽陰性率
再検査について
抗原検査
症例検討編
【外来・軽症治療編】
◆症例(1):右被殻出血の既往,高血圧の50歳代男性〔岡 秀昭/河合夏美〕
ニルマトレルビル/リトナビルについて
◆症例(2):末期腎不全で維持血液透析通院中の82歳女性〔岡 秀昭/片山理智〕
レムデシビルと抗体療法について
◆症例(3):2カ月前に腎移植を行ったワクチン接種済みの50歳代男性〔岡 秀昭/長谷川哲平〕
モルヌピラビルとエンシトレルビルについて
◆症例(4):診断9日後に食事摂取困難となった42歳男性〔岡 秀昭/片山理智〕
ワクチン・オミクロン後の臨床像の違い
【入院・重症治療編】
◆症例(5):ワクチン未接種の40歳代男性〔岡 秀昭/川村?之〕
重症例の治療:従来パターンの場合
◆症例(6):免疫不全のある70歳代女性〔岡 秀昭/長谷川哲平〕
◆症例(7):施設内でのクラスター感染した50歳代男性〔岡 秀昭/河合夏美〕