新型コロナウイルス COVID-19特講 2022 Dr.岡の感染症ディスカバリーレクチャー
内容
大好評 新型コロナウイルス感染症特講の最新版!
オミクロン株の流行,軽症者に対する治療薬の登場など変化し続ける状況に対応し,的確な診断・治療を行うための1冊.
PCR・抗原検査のポイント,軽症者に対する治療薬の使いかた,これまでの治療方針と同じことと異なること,COVID-19診療で一番気をつけなければならないこと,など今知りたい内容をDr.岡が最新の正しい情報をもとに伝えます!
序文
序
新型コロナウイルスの発生から2年以上経過し,いまだにさらなる変異株の流行によりパンデミックの終わりが見えない状況である.
しかし,世界中で人類の英知を集めこの難局にたちむかっている.色々と批判があるが,検査方法や体制も整い,ウイルスの特徴や分析も著しいスピードで進んでいる.何よりわずか2年の間に基礎,臨床研究が進み,重症例においてのステロイド薬や一部の生物製剤の有効性が確立している.さらにmRNAワクチンを代表とする大変に有効性の高いワクチンが開発され広く接種が進められている.さらにはモノクローナル抗体治療や新規の抗ウイルス薬も遂に登場して,軽症者への早期治療も可能となってきた.
本書は新型コロナウイルスの出現まもなく,最新情報をまとめ,ケアネット社により提供された私のオンライン講義を収録し,加筆修正してまとめたものである.間に1回アップデートを行い,今回は2回目のアップデート講義をまとめて提供することとなった.濃厚接触者の隔離期間など1週間のうちに情報が変わってしまう,今医学の中でも最も日進月歩の分野であり,筆者自身もついて行くことが苦しい.ゆえに臨床現場で患者を見て治療する立場として,主に診断と治療について精力的に解説したつもりである.
序文を執筆中に,ロシアがウクライナに侵攻した.私たちは目の前の患者を治療することに努力をするが,簡単に人の命が奪われる戦争が政治判断で行われてしまう.コロナで経済が止まると自殺者が増えるという一方で,政治や経済が絡んで戦争が行われる矛盾に憤りを感じざるをえない.
オミクロンの6波もおそらく終盤を迎えているのかもしれないが,本書が医療現場の治療指針として少しでもお役に立てば幸いである.
2022年3月
世界平和とコロナの終息を祈願して
岡 秀昭
目次
対 デルタ・オミクロン
◆ はじめに
◆ COVID-19おさらい(1)ウイルス学
◆ COVID-19おさらい(2)疫学
◆ 治療をはじめるにあたって
◆ スクリーニング検査について
◆ 診察:withコロナ時代のプライマリケア
◆ 症例紹介(1)
◆ 重要! COVID-19の典型的な経過
◆ COVID-19の症状
◆ 症例紹介(2)
◆ 症例紹介(3)
◆ 検査の使い方,考え方
◆ 症例紹介(4)
◆ CTで診断はできるのか?
◆ 症例紹介(5)
◆ コロナ診療で一番大切なこと
◆ 治療薬について
◆ 重症度ごとの治療法
◆ 日本における重症度分類
◆ 早期から重症化を予測しよう
◆ 実際の治療例(1)第1波症例
◆ 実際の治療例(2)第3波症例
◆ 治療法が未確定,期待される薬剤をどうとらえるか?
◆ 治療法・治療薬の指針
◆ 軽症者の治療薬(1)モノクローナル抗体療法
◆ オミクロン株への効果
◆ ワクチンとモノクローナル抗体療法
◆ 軽症者の治療薬(2)抗ウイルス薬 モルヌピラビル
◆ ニルマトレルビル/リトナビル(パクスロビド(R))
◆ 中等症治療薬(1)レムデシビル
◆ 軽症者にも使える?
◆ 免疫調整薬(1)ステロイド
◆ 免疫調整薬(2)バリシチニブ
◆ 免疫調整薬(3)トシリズマブ
◆ ファビピラビル
◆ イベルメクチン
◆ 治療法まとめ
◆ (1)抗菌薬は使うべきか?
◆ (2)ステロイドはデキサメタゾンでないといけないのか?
文献
索引