輸血学・血液学小事典

定価:
6,380円(本体価格5,800円+税)

在庫なし

書誌情報

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サイズ B6変型判
480頁
ISBN 978-4-498-01924-9
発行日 2017年05月11日

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内容

輸血学および血液学を理解するためのキーワード集.輸血学を理解するためには,その領域のみに限定するのではなく,血液学や免疫学も重要である.そのため本書は単純な用語集ではなく,個々のキーワード自体を読み応えのある文章で丁寧に解説している.輸血療法を行う診療科医師や研修医,看護師,医療スタッフをメインターゲットにしながらも,医学生や看護学生にとっても分かり易いように記載.医療者必携の1冊と言える.

序文

まえがき

本書は,タイトルにも掲げたように,輸血学および血液学を理解するための用語解説集です.従来,輸血療法に関する著書は数多くありますが,用語解説集として書かれた輸血学テキストはなかったように思います.医療系の職種を目指す学生さんを対象に企画された「輸血学テキスト」を2013年に中外医学社から出版させていただきましたが,本書を執筆するきっかけは,その中に掲載したキーワード集のアイデアに基づいています.輸血学を理解するためには,輸血学の領域に限定せず,血液学や免疫学にも踏み込む必要性を感じておりました.今回のキーワードの選択において,辞書のようなキーワードの羅列に簡単な説明を加えるものではなく,単独のキーワードとして,読み応えのある文章を心がけました.したがって,キーワードの数としては少ないとお感じになる方もおられると思います.外科系医師と麻酔科医にとって,輸血療法は,日常的に携わる手術において馴染みのある医療分野ですが,血液内科医以外の内科系医師にとっては,少々馴染みの薄い分野でしょう.輸血療法は,内科系医師,外科系医師,麻酔科医師のそれぞれの立場の違いにより,そのとらえ方は微妙に異なりますが,基本的な事項は共通しています.本書は,あくまでも短い記載の用語解説集として,日常診療に携わる医療従事者の立場にかかわらず,理解いただけるように心がけたつもりです.
本書は,和文(アイウエオ順)と欧文(アルファベット順)の二部構成になっていますが,原則として,どちらからでもキーワードにたどり着けるようにしたつもりです.それぞれの記載は,輸血療法に主眼をおいていますので,必要な場合には専門書を参照していただければと思います.また,不足していると思われるキーワードが多々あるとは思いますが,輸血学の領域において,このような形式の著書はないことから,ご批判を覚悟で執筆いたしました.今後,改訂版をつくる機会をいただいた場合には,さらに充実した用語解説集にしたいと考えております.
本書の執筆に際して,輸血学,血液学,免疫学などのテキストに加えて,日本輸血・細胞治療学会認定医制度審議会カリキュラム委員会編「新版日本輸血・細胞治療学会認定医制度指定カリキュラム」を参考にさせていただきました.また,日本輸血・細胞治療学会,日本造血細胞移植学会,日本血栓止血学会,日本血液学会,国立感染症研究所などの公式ホームページ,およびBloodBankGuy,UpToDate,Wikipedia(英語版)などのホームページを参考にさせていただきました.原則として,キーワードの内容について,私自身が理解するために参考にさせていただいたことをお断りさせていただきます.この場をお借りして,関係者の皆様に深謝いたします.
日常診療において,輸血療法を行う診療科医師や研修医,看護師,コメディカルの方々を念頭に執筆させていただきましたが,輸血医療に携わっている医療関係者および製薬企業の方々にもお読みいただけましたら幸いです.さらに,医学生や看護学生にも理解しやすいように,平易に記載したつもりですので,試験前のチェックなどに活用していただけましたら幸いです.
輸血療法はリスクを伴う治療法ですが,患者さんに安全な輸血療法を提供することは,医療関係者の責務です.輸血療法の安全性は,輸血用血液製剤の安全性(blood safety)だけではなく,輸血療法を行う過程における安全性(transfusion safety)も確保する必要があります.日本赤十字社血液センターから供給される輸血用血液製剤の安全性は飛躍的に向上しましたが,医療施設において行われる輸血療法の安全性は,まだ十分とはいえないと思います.したがって,輸血療法を安全に行うためには,医師だけではなく,看護師やコメディカルを含め,すべての医療関係者が,輸血療法に精通している必要があります.若い研究者が,輸血医学の領域に数多く参入してくれること,そのためには輸血医学がより魅力的な学問領域になること,そのために自分自身として何をなすべきか,など考えながら本書を執筆しておりました.本書が,微力ながらも,その一助となってくれれば,著者としてこの上ない喜びです.
本書の発刊にあたり,順天堂医院の輸血・セルプロセシング室,臨床検査部,薬剤部のスタッフ,および企画の段階から完成に至るまでご尽力いただいた中外医学社の小川孝志氏に深謝いたします.また,挫折しそうになった時に励ましてくれた家族と辛抱強く原稿を待っていただいた小川氏なしに,本書は完成しませんでした.改めて感謝の意を表したいと思います.
2017年 桜が待ち遠しい晩冬
大坂顯通

執筆者一覧

  • 順天堂大学大学院医学研究科輸血・幹細胞制御学教授 大坂顯通
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