Annual Review 腎臓2014
【編集】
B5判 296頁
定価12,100円(本体11,000円 + 税)
ISBN978-4-498-22408-7
2014年01月発行
在庫なし
Annual Review 腎臓2014
【編集】
B5判 296頁
定価12,100円(本体11,000円 + 税)
ISBN978-4-498-22408-7
2014年01月発行
在庫なし
目 次
I. | 本年の動向 〈成田一衛〉 |
1. | 交感神経と腎組織障害 〈藤澤良秀 西山 成〉 |
2. | 細胞骨格とリン調節 〈浅野真司 波多野亮〉 |
3. | 腎における低酸素と血管新生の意義 〈山口純奈 田中哲洋 南学正臣〉 |
4. | 腎内レニン・アンジオテンシン系: 最近の知見 〈松阪泰二〉 |
5. | 新規尿酸トランスポーターと腎尿酸輸送の分子機構 〈安西尚彦 JUTABHA Promsuk 阿部篤郎〉 |
6. | MafBによる糸球体上皮細胞足突起構成分子の発現制御 〈森戸直記〉 |
1. | 巣状糸球体硬化症の組織型と病型分類 〈長田道夫〉 |
2. | 糖尿病性腎症の結節性病変とメサンギウム融解 〈古市賢吾 和田隆志〉 |
3. | 肥満関連腎臓病の病態 〈宇都宮保典〉 |
4. | IgA腎症における責任細胞の臓器選択的移動 〈鈴木祐介 富野康日己〉 |
5. | CD28スーパーアゴニストによる制御性T細胞増殖を介した治療効果 〈猪阪善隆 高畠義嗣〉 |
1. | iPS細胞を用いた腎臓再生と腎疾患の病態解析 〈井上達之 荒岡利和 長船健二〉 |
2. | マイクロバイオーム研究の展望 〈渡辺博文 後藤 眞 成田一衛〉 |
3. | Keap1-Nrf2制御系と腎臓病 〈祢津昌広 相馬友和 山本雅之〉 |
4. | 慢性腎臓病における低酸素・小胞体ストレス応答の分子機序 〈石本 遊 稲城玲子〉 |
5. | 腎発生学の進展と再生医療の展望 〈谷川俊祐 西中村隆一〉 |
6. | 機能的腎臓再生法の開発の現況 〈山中修一郎 横尾 隆〉 |
7. | 山中因子KLF4による糸球体上皮細胞遺伝子のエピジェネティック調節 〈林 香 篠村裕之 伊藤 裕〉 |
1. | AKI,CKDのバイオマーカー 〈島村芳子 濱田佳寿 井上紘輔 寺田典生〉 |
2. | ポドサイト障害の評価法 〈淺沼克彦〉 |
3. | 慢性腎臓病における可溶性Klothoのバイオマーカーとしての意義 〈杉山 斉 北川正史〉 |
1. | Na利尿ペプチドと上皮細胞傷害 〈横井秀基 加藤有希子 向山政志〉 |
2. | 糸球体過剰濾過 〈松尾清一〉 |
3. | 糸球体内皮細胞障害の分子機序 〈佐藤 稔〉 |
1. | 活性酸素と尿細管障害 〈柿添 豊 北村健一郎〉 |
2. | 早期糖尿病性腎症の尿細管病態 〈鮫島謙一 斎藤能彦〉 |
3. | メガリンとその関連分子をめぐる最近の話題 〈細島康宏 桑原頌治 斎藤亮彦〉 |
1. | ループス腎炎の治療 〈勝山隆行 佐田憲映 槇野博史〉 |
2. | CKD患者の血糖コントロール 〈北田宗弘 古家大祐〉 |
3. | CKD患者の血圧コントロール 〈鈴木 越 木村健二郎〉 |
4. | 腎臓と加齢 〈柏原直樹 佐藤 稔〉 |
5. | 心腎連関の系統発生的解釈 〈青木 聡 伊藤貞嘉〉 |
6. | 歯周病と腎機能 〈岩崎正則 葭原明弘 宮崎秀夫〉 |
1. | 低Na血症と体液の評価方法─臨床的情報を含めて 〈天野慶子 加藤秀樹 内田俊也〉 |
2. | 酸塩基バランスと2孔型カリウムチャネル 〈河原克雅 安岡有紀子〉 |
3. | クロライド輸送体の異常による病態 〈野村尚弘 内田信一〉 |
1. | 腎臓リハビリテーション 〈上月正博 長坂 誠〉 |
2. | ADPKDの新たな治療 〈河野春奈 堀江重郎〉 |
3. | ABO血液型不適合腎移植: 免疫学的順応 Accommodation成立機序の解明に向けて 〈齋藤和英 高橋公太〉 |
4. | 腹膜線維化の新たな治療ターゲット 〈上野敏憲 土井盛博 正木崇生〉 |
5. | 腹膜細胞シートの開発と治療応用 〈川西邦夫 新田孝作 大和雅之 岡野光夫〉 |
6. | 新たな人工腎臓 〈角田隆俊 斎藤 明 深川雅史〉 |
7. | 透析患者における動脈硬化性疾患の評価と治療 〈庄司哲雄〉 |
序
1987年,中外医学社から“Annual Review”シリーズの1つとして腎臓編が上梓され,これまで多くの編者・執筆者のご尽力により各年度の腎臓病学の動向が簡潔にまとめられてきた.腎臓病の基礎研究者および腎臓専門医の研鑽に貢献してきたと自負している.今回も,「Annual Review?腎臓2014」が刊行されることになり,Basic nephrology とClinical nephrologyのこの1年間の進歩が大変よくまとめられている.通読することも,あるいは関心あるポイントに絞って学ぶことも可能である.是非,広くご活用いただきたい.
近年,腎・泌尿器・産科領域における基礎研究・臨床診療の分野でも遺伝子解析を基盤にした出生前・術中遺伝子診断や創薬・薬物アレルギー対策,iPS細胞を用いた再生医療,さらには医用ロボットなどが盛んに検討され,実践されている.また,最近は急性腎障害(AKI)の新規バイオマーカーの検討や治療法の開発,慢性腎臓病(CKD)の診療ガイド・ガイドライン作成などへの取り組みも盛んである.しかし,末期腎不全から透析療法への進行を抑え込むことは,いまだ不十分であり,基礎研究と臨床診療のエビデンスに基づいた治療法の確立が一層求められている.
本書を多くの基礎研究者,腎臓専門医,腎臓を専門とするかかりつけ医,大学院生など多くの人達に活用していただきたいと願っている.最近は,ICTを用いた学習に舵を切っているが,私が学生時代から行ってきた文字ベースで色を付けたり下線を引いたりする勉強法も決して間違ってはいないと思っている.執筆は,今回も新進気鋭の腎臓専門医にお願いした.皆様のご協力に対し,心からお礼申し上げる.しかし,内容の不備な点や過不足があろうかと思われるので,忌憚のないご意見をお寄せいただければ幸いである.
末筆ながら,本書の刊行にご尽力いただいた中外医学社の皆様に厚くお礼申しあげます.
2013年厳冬 神田川のほとりにて
富野康日己
執筆者一覧
【編集】
富野康日己 順天堂大学教授
柏原 直樹 川崎医科大学教授
成田 一衛 新潟大学教授
【著者】
成田一衛 藤澤良秀 西山 成
浅野真司 波多野亮 山口純奈
田中哲洋 南学正臣 松阪泰二
安西尚彦 JUTABHA Promsuk 阿部篤郎
森戸直記 長田道夫 古市賢吾
和田隆志 宇都宮保典 鈴木祐介
富野康日己 猪阪善隆 高畠義嗣
井上達之 荒岡利和 長船健二
渡辺博文 後藤 眞 成田一衛
祢津昌広 相馬友和 山本雅之
石本 遊 稲城玲子 谷川俊祐
西中村隆一 山中修一郎 横尾 隆
林 香 篠村裕之 伊藤 裕
島村芳子 濱田佳寿 井上紘輔
寺田典生 淺沼克彦 杉山 斉
北川正史 横井秀基 加藤有希子
向山政志 松尾清一 佐藤 稔
柿添 豊 北村健一郎 鮫島謙一
斎藤能彦 細島康宏 桑原頌治
斎藤亮彦 勝山隆行 佐田憲映
槇野博史 北田宗弘 古家大祐
鈴木 越 木村健二郎 柏原直樹
佐藤 稔 青木 聡 伊藤貞嘉
岩崎正則 葭原明弘 宮崎秀夫
天野慶子 加藤秀樹 内田俊也
河原克雅 安岡有紀子 野村尚弘
内田信一 上月正博 長坂 誠
河野春奈 堀江重郎 齋藤和英
高橋公太 上野敏憲 土井盛博
正木崇生 川西邦夫 新田孝作
大和雅之 岡野光夫 角田隆俊
斎藤 明 深川雅史 庄司哲雄
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