脳動脈コンプリート 開頭手術と血管内治療のために
- 定価:
- 7,480円(本体価格6,800円+税)
在庫なし
書誌情報
| サイズ | B5判 |
|---|---|
| 頁 | 190頁 |
| ISBN | 978-4-498-22824-5 |
| 発行日 | 2014年10月10日 |
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内容
序文
序
紀元前17世紀頃記述されたエドウィン・スミス・パピルスは古代エジプトの外傷手術に関する書物です.紀元前3500年頃から行われてきた人体解剖を元に書かれたと推察され,頭蓋骨縫合や硬膜,脳表についての記載がなされています.本邦では雄略天皇が命じた皇女稚足姫の法医学的解剖が日本書紀に書かれています.系統的な人体解剖はルネッサンス期ボローニャ大学のベサリウスまで待たなければなりませんが,その基礎的な知識は医学の進歩に合わせて発展し脈々と現在の医療現場に流れています.
20世紀になりエガス・モニスが始めた脳血管撮影は脳脈管の知見を飛躍的に拡大させ,セルジンガー法の開発は安全に脳循環を知る画期的な医療技術となりました.またこの30年間にわたる脳神経微小解剖に対する研究と脳血管内治療の進歩は,脳神経外科治療をさらに発展させるものとなりましたが,これらの膨大な脳血管解剖に関する知見を正確にまとめる必要性も感じておりました.
この度中外医学社から,脳神経外科の臨床に役立つ解りやすい手術書の出版企画を頂戴しました.一般的な手術書や解剖の手引きではなく,あくまで臨床現場で役立つ脳動脈についての読みやすい出版を企画いたしました.脳神経外科医が術前手術にあたり脳動脈についてイメージできる教本であれば,また想像した手術と異なった場合に振り返ることのできるものであればと考えております.本書は開頭手術と血管内治療に関わる脳神経外科医が知らなければならない脳動脈についての基礎知識と,具体的な臨床例から留意するべきポイントを指摘した構成になっています.執筆は脳血管障害や脳腫瘍の治療について豊富な研究発表と臨床実績をお持ちの先生方にお願いし,各章は渾身の内容になったと自負しております.
脳神経解剖と脳神経外科はこれからも進歩しますが,本書がその一里塚となり,手に取る脳神経外科医の一助となることを心から祈念いたします.
2014年9月
波出石 弘
目次
目 次
■開頭手術を中心に
[ 1 ]STA(superficial temporal artery) 【瀧澤克己】
[ 2 ]OA(occipital artery) 【谷川緑野】
[ 3 ]MMA(middle meningeal artery) 【内野晴登,数又 研】
[ 4 ]Ophthalmic artery 【中溝 玲,飯原弘二】
[ 5 ]SHA(superior hypophyseal artery) 【堀内哲吉,本郷一博】
[ 6 ]Pcom(posterior communicating artery) 【坂田義則,波 出石 弘】
[ 7 ]AchA(anterior choroidal artery) 【遠藤英徳,清水宏明】
[ 8 ]A1 【石川達哉,師井淳太】
[ 9 ]Acom complex(Heubnerとhypothalamic arteryも含む) 【師井淳太】
[10]A2-3 【井川房夫】
[11]M1 【西 徹,賀耒泰之】
[12]LSA(lenticulostriate artery) 【中山若樹】
[13]M2-3 【隈部俊宏】
[14]VA(V3, V4 segment) 【小笠原邦昭】
[15]PICA(posterior inferior cerebellar artery) 【吉岡正太郎】
[16]AICA(anterior inferior cerebellar artery) 【村井保夫,水成隆之,森田明夫】
[17]SCA(superior cerebellar artery) 【安部 洋,東 登志夫,井上 亨】
[18]PCA(posterior cerebral artery) 【穂刈正昭,寺坂俊介】
[19]BA top(top of the basilar artery)(perforatorを含む) 【松村内久,黒田 敏】
[20]頭蓋外頚動脈分枝 【村橋威夫,上山憲司】
■血管内治療を中心に
[21]ASA(anterior spinal artery) 【松原俊二】
[22]APA(ascending pharyngeal artery) 【近藤竜史,松本康史】
[23]ILT(inferolateral trunk) 【前川秀継】
[24]MMA(middle meningeal artery) 【石澤錠二,岩間 亨】
[25]AMA(accessory meningeal artery) 【立林洸太朗,吉村紳一】
[26]Cavernous and petrous segment ICA 【里見淳一郎,永廣信治】
[27]動脈吻合 【門岡慶介,田中美千裕】
索引