いまさら訊けない!透析患者検査値のみかた,考えかた

定価:
3,740円(本体価格3,400円+税)

在庫なし 改訂予定あり(刊行時期未定)

書誌情報

書誌情報
サイズ B6変型判
226頁
ISBN 978-4-498-22410-0
発行日 2014年06月11日

電子書籍はこちらから(外部サイト)

内容

透析患者の血液検査について,その基準値や測定法はもちろん,「臨床的な意義」や「診療での注意点」などが一目見て理解・確認できるよう,コンパクトにまとめたハンドブック.透析患者については,血液検査の項目も多岐にわたり,そのタイミングや間隔,評価方法などに独特のコツがあり,ベテランスタッフでも戸惑うことが多い.そんな「いまさら訊けない」ポイントをこの1冊でいつでも確認できる.すべての透析スタッフ必携の書!

序文



 初めて透析患者を受け持ったとき,血液検査で困ることはどんなことでしょうか? おそらく,?どの項目をどのタイミングで採血したらよいのか,?定期採血ではどの項目をチェックしたらよいのか,?どのくらいの間隔で採血をしたらよいのか,?結果はどう評価したらよいのか,などと思います.

 私の勤務する大学病院でも,緊急性や必要性がないにもかかわらず,中1日空いた血液透析前や早朝に採血されるケースがあります.一方で,透析終了時の採血が行われず,透析効率を評価できないことがあります.こうしたことが起きる原因として,透析患者の検査値について,きちんと学ぶ機会が少ないことがあげられると思います.

 本書では,透析患者検査値のみかたや考えかたについて,より深く知っていただくため,「定期的に行われる検査」から24項目,「病態に応じて行われる検査」から15項目を選びました.選ばれた血液検査は,実臨床で使われるものばかりです.それぞれの項目において,基準値,測定法,検査の特徴,生理的な機能,測定頻度,臨床的な意義,診療での注意点,ガイドラインの位置づけ,サマリーなどが,簡潔に記述されています.

 今回,第一線の臨床現場で活躍する腎臓内科の先生方にお願いし,各項目について,わかりやすく解説いただきました.特に “臨床的な意義”と“診療での注意点”については,詳細に記述いただきました. また“ガイドラインの位置づけ”では,ガイドラインの目標値をわかりやすくまとめてもらいました.さらに,“病態に応じて行われる検査”では,これまで成書に取り上げられていない項目を含めました.

 本書は,透析患者検査値についてワンランク上の知識が得られ,確実にスキルアップできる内容に仕上がっています.若手医師やメディカルスタッフのみならず,ベテランスタッフにも自信をもってお奨めできる一冊です.ぜひ,日常診療における検査値ハンドブックとして,ベッドサイドで活用いただくことを祈っています.

2014年5月
浜松医科大学医学部附属病院血液浄化療法部 加藤明彦

目次

目次

I 総 論
 1.透析患者の検査は特殊である 〈加藤明彦〉  

II 定期的に行われる検査
 2.白血球数/分画 〈池谷直樹〉
 3.ヘモグロビン/MCV/MCHC/網状赤血球 〈山川貴史 山本泉 山本裕康〉  
 4.血小板 〈戸川 証〉  
 5.ナトリウム/クロール 〈小松康宏〉  
 6.カリウム 〈石垣さやか 古家隆一〉  
 7.pH/重炭酸イオン 〈熊谷裕通〉  
 8.クレアチニン 〈森典子〉  
 9.血清尿素窒素 〈松島秀樹〉 
 10.尿 酸 〈安田日出夫〉  
 11.リン/カルシウム 〈横山啓太郎〉  
  Column 線維芽細胞増殖因子(fibroblast growth factor: FGF23)と心血管合併症  
 12.マグネシウム 〈米村克彦〉  
 13.GOT(AST)/GPT(ALT) 〈山本龍夫〉  
 14.アルカリホスファターゼ 〈藤倉知行〉  
 15.アルブミン 〈加藤明彦〉  
 16.コレステロール 〈奥手祐治郎 庄司哲雄〉  
 17.中性脂肪(トリグリセリド) 〈佐々木環 柏原直樹〉  
 18.C反応性蛋白 〈辻孝之〉  
 19.鉄/フェリチン 〈中村智明 加藤由貴 稲熊大城〉  
  Column ヘプシジン-25  
 20.副甲状腺ホルモン 〈吉本航 重松隆〉  
 21.β2-ミクログロブリン 〈松尾浩司〉  
 22.血糖/ヘモグロビンA1c/グリコアルブミン 〈稲葉雅章〉  
  Column 血液透析と糖尿病  
  Column 透析患者の血糖コントロール  
 23.B型肝炎ウイルス 〈大石和久〉  
 24.C型肝炎ウイルス 〈安藤亮一〉  
 25.透析効率の指標(Kt/V, URR, nPCR) 〈宮地武彦〉  

III 病態に応じて行われる検査
 26.アミラーゼ 〈大浦正晴〉  
 27.CPK/トロポニンT 〈新堀有佳 渋谷祐子〉  
 28.凝固検査 〈磯部伸介〉  
 29.体液量マーカー(hANP, BNP, NTpro-BNP) 〈櫻井 薫 中山昌明〉  
 30.甲状腺ホルモン 〈日比野祐香 菅野義彦〉  
 31.レニン/アルドステロン 〈大橋 温〉  
 32.コルチゾール/ACTH 〈坂尾幸俊〉  
 33.ビタミンD 〈笠井健司〉  
 34.プロカルシトニン 〈辻 尚子〉  
 35.インターフェロンγ放出試験 〈小野雅史〉  
 36.深在性真菌症マーカー 〈岩倉考政〉  
 37.腫瘍マーカー 〈中井健太郎 西 慎一〉  
 38.自己抗体 〈野垣文昭〉  
  Column 透析導入後にSLEやANCA関連血管炎は再燃することはあるの?  
 39.アルブミン以外の生化学的栄養指標 〈磯崎泰介〉  
  Column 理想的な生化学的栄養指標  
 40.微量元素 〈松本芳博〉  
  Column 微量元素とは  

索 引  

執筆者一覧

  • 浜松医科大学附属病院血液浄化療法部病院教授 加藤明彦 編著
  • 焼津市立総合病院総合診療内科長 池谷直樹
  • 東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科 山川貴史
  • 東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科 山本 泉
  • 厚木市立病院腎臓内科/院長 山本裕康
  • 静岡済生会総合病院腎臓内科部長 戸川 証
  • 聖路加国際病院腎臓内科部長 小松康宏
  • 磐田市立総合病院腎臓内科 石垣さやか
  • 磐田市立総合病院腎臓内科部長/副院長 古谷隆一
  • 静岡県立大学臨床栄養学教授 熊谷裕通
  • 静岡県立総合病院腎臓内科部長/副院長 森 典子
  • 聖隷三方原病院腎臓内科部長 松島秀樹
  • 浜松医科大学第1内科講師 安田日出夫
  • 東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科准教授 横山啓太郎
  • 富士宮市立病院院長 米村克彦
  • 藤枝市立総合病院腎臓内科/副院長 山本龍夫
  • 浜松医科大学第1内科 藤倉知行
  • 大阪市立大学大学院医学研究科代謝内分泌病態内科学 奥手祐治郎
  • 大阪市立大学大学院医学研究科老年血管病態学准教授 庄司哲雄
  • 川崎医科大学腎臓・高血圧内科学教授 佐々木 環
  • 川崎医科大学腎臓・高血圧内科学教授 柏原直樹
  • 浜松医科大学第1内科 辻 孝之
  • 名古屋第二赤十字病院臨床工学科 中村智明
  • 名古屋第二赤十字病院腎臓内科 加藤由貴
  • 名古屋第二赤十字病院腎臓内科・血液浄化療法部長 稲熊大城
  • 公立那賀病院腎臓内科科長 吉本 航
  • 和歌山県立医科大学腎臓内科教授 重松 隆
  • 新潟大学大学院医歯学総合研究科腎膠原病内科(第2内科) 松尾浩司
  • 大阪市立大学大学院医学研究科代謝内分泌病態内科学教授 稲葉雅章
  • 浜松医療センター腎臓内科科長 大石和久
  • 武蔵野赤十字病院腎臓内科部長 安藤亮一
  • しみず巴クリニック内科・腎臓内科/院長 宮地武彦
  • 焼津市立総合病院腎臓内科長 大浦正晴
  • NTT東日本関東病院高血圧・腎臓内科 新堀有佳
  • NTT東日本関東病院高血圧・腎臓内科部長 渋谷祐子
  • 浜松医科大学第1内科 磯部伸介
  • 福島県立医科大学人工透析センター副部長 櫻井 薫
  • 福島県立医科大学腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科教授 中山昌明
  • 東京医科大学腎臓内科学 日比野祐香
  • 東京医科大学腎臓内科学教授 菅野義彦
  • 浜松医科大学第1内科 大橋 温
  • 浜松医科大学附属病院血液浄化療法部 坂尾幸俊
  • 富士市立中央病院腎内科部長/副院長 笠井健司
  • 浜松医科大学第1内科 辻 尚子
  • 浜松医科大学第1内科 小野雅史
  • 浜松医科大学第1内科 岩倉考政
  • 神戸大学医学部附属病院腎・血液浄化センター 中井健太郎
  • 神戸大学医学部附属病院腎・血液浄化センター教授 西 慎一
  • 市立島田市民病院腎臓内科主任部長 野垣文昭
  • 聖隷浜松病院腎センター長 磯?泰介
  • 静岡市立静岡病院腎臓内科科長 松本芳博
ページの先頭へ