Annual Review腎臓2015

定価:
10,780円(本体価格9,800円+税)

在庫なし

書誌情報

書誌情報
サイズ B5判
230頁
ISBN 978-4-498-22409-4
発行日 2015年01月28日
Annual Review腎臓2015

内容

注目すべきトピックを厳選し,その分野の第一人者が内外の文献を踏まえて最新の進歩を展望する.定評あるシリーズの最新年度版である.

序文



 中外医学社から刊行されるこの「Annual Review腎臓」誌は,本邦における年毎の腎臓分野の基礎,臨床研究の成果を広く取りまとめ読者に供するものである.本書の刊行を心待ちにされておられる方々も多いであろう.Basic nephrology, Clinical nephrologyの分野のなかからとりわけ進歩の著しいトピックスが取り上げられ,当該分野の第一人者に執筆が委ねられる.執筆にあたっては自身の研究内容に偏することなく,広い視野の下で俯瞰することをお願いさせていただいている.
 新規研究手法の開発がエンジンとなり,研究活動はいよいよその速度を増して進展している.多忙な今日において,腎臓分野の研究の進捗を遺漏なく仔細にフォローすることは不可能であろう.本書をひもとくことによって極めて効率良く,最新情報を知ることができる.通読すれば,本邦の腎臓分野の研究成果の最先端の状況を把握することができ,関心領域を深く読めば,その領域をさらに深く勉強する良き導き手となるはずである.
 本年度の内容を垣間見ると,腎臓病の病態形成におけるエピジェネティック解析,ERストレス, 自然免疫の関与が検討されるなど,基礎研究分野に新局面が展開されつつある.脂肪由来幹細胞やiPS細胞を用いた腎再生も果敢に取り組まれており,また内皮–上皮連関,尿細管–糸球体連関,腎機能と筋代謝異常,腸管内マイクロバイオーム,CKDと老化の関与など,予見することが困難であった知見も明らかにされており興味が尽きない.
 臨床分野でも,貧血,尿毒素,リン代謝,ナトリウム代謝異常,アシデミア等の腎臓分野の古くからの課題について,新たな展開が見られる.IgA腎症に対する扁摘・ステロイドパルス療法,糖尿病性腎症治療,SGLT2阻害薬等の腎を標的とした薬剤の開発,多発性嚢胞腎治療に対する水利尿薬の適応取得等,停滞気味であった腎臓病治療分野にも進歩が見られる.
 科学の進歩はスパイラルに進むものであり,先行研究なくして進歩はない.年次毎の研究成果を総括して提示する本書は本邦の腎臓研究の進歩にも貢献するものであると任じている.この様な書籍は他に類はなく,大部な書籍ではないものの,負託された使命は大きい.
腎臓分野の研究者,腎専門医,腎臓分野に御関心の高いかかりつけ医,研修医,いずれにも有用な書であると自負している.
 本書の執筆に御協力いただいた方々,編纂にあたる中外医学社の方々に改めて深謝申し上げます.

2014年厳冬
柏原直樹

執筆者一覧

  • 【編集】  
  • 富野康日己  順天堂大学教授
  • 柏原 直樹  川崎医科大学教授
  • 成田 一衛  新潟大学教授
  • 【著者】
  • 黒尾 誠  池田康将  玉置俊晃
  • 平川陽亮  稲城玲子  金井好克
  • 清水昭博  宮崎陽一  向山政志
  • 桑原孝成  森 潔  坂本和雄
  • 上野智敏  長田道夫  谷川俊祐
  • 西中村 隆一  猪阪善隆  貝森淳哉
  • 樂木宏実  野津寛大  飯島一誠
  • 丸山彰一  勝野敬之  坪井直毅
  • 堀野太郎  寺田典生  花岡一成
  • 鈴木祐介  鈴木 仁  富野康日己
  • 川村哲也  横尾 隆  佐藤 稔
  • 河内 裕  福住好恭  忰田亮平
  • 細島康宏  桑原頌治  斎藤亮彦
  • 北田宗弘  古家大祐  脇野 修
  • 長谷川一宏  海野寛之  伊藤 裕
  • 遠山直志  和田隆志  若杉三奈子
  • 風間順一郎  成田一衛  宮下和季
  • 田蒔昌憲  藤垣嘉秀  頼 建光
  • 丹羽利充  岡田 啓  和田健彦
  • 南学正臣  田崎正行  中山昌明
  • 花房規男
ページの先頭へ