コンサルト きっと、うまくいく

定価:
2,420円(本体価格2,200円+税)

在庫あり

書誌情報

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サイズ A5判
112頁
ISBN 978-4-498-14858-1
発行日 2024年11月08日

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内容

シチュエーション別にコンサルテーションの極意を集約.すぐ読めてすぐ身になる1冊.

上級医や他科へのコンサルトは,ビギナー医師にとって頭の痛い業務ではないでしょうか.状況も相手もその都度変わり,教科書どおりに対応したとしても上手くいかず変化球が飛んでくることも.では,どうしたらコンサルトができるようになるのでしょう.本書は,それを突き詰めて考え,まとめました.コンサルトの要を記した第1章,緊急度や状況別に整理してシチュエーション別に解説した第2章,そして,意思伝達に役立つカルテ記載や紹介状の書き方などを紹介した第3章.ミニマムながら,必要十分な知識と技術が詰まった1冊です.

序文

はじめに

 子どもの頃から人と話すのは苦手だった。そんな自分にとって、会話によるコミュニケーションが要求される、臨床の現場のハードルは高かった。研修医時代は、上級医にベッドサイドに来てもらえるコンサルトができるかどうかで「使えるヤツ」かどうかが判断されるシビアな環境だったし、専攻医で選んだ救急医療でも、救命には他科との迅速な連携が不可欠で、その鍵を握るのは現場リーダーである自分のコンサルトだったりして、それはもうプレッシャーのかかる毎日だった。
 そして今、コンサルトに悪戦苦闘する若手の先生たちを見ていると、どれだけいろんな技術が発達しても、そのストレス、苦労は変わらないのだなと実感する。経験を積めばうまくなるし、自分がコンサルトを受ける立場になれば上手なコンサルトはどういうものかがよくわかる、というのは紛れもない事実。でもそんなことを言われても、経験がないからわからないよ、と困ってしまうであろう研修医や専攻医のみなさんにも、どんなふうに相談をしてもらうと伝わりやすく、患者さんの利益につながるかというエッセンスを記したのが第1章 Essence。
 無数にあるコンサルトも、緊急度や状況別に整理すれば、少しでもやりやすくなるのではないかと考え、日常診療で遭遇しそうな症例を挙げて解説したのが第2章 Situation。
 そしてコンサルトにとどまらない、さまざまなコミュニケーションが円滑に進むように、カンファレンスやカルテ記載、紹介状のポイントについてまとめたのが第3章 Tipsだ。
 どこからでも、日頃の悩みに近いところからめくってみてもらえればと思う。
 一つの山頂を目指すにもいくつもの登山口やルートがあるように、コンサルトの方法もさまざまだ。患者さんの数だけ、コンサルトする相手の数だけ、違うコンサルトの仕方がある。だからこの道さえ知っておけば大丈夫、なんていう近道はないのだけど、患者さんの健康や幸せという目標に向かって、あなたが少しでも安心して歩くための、道標のような存在にこの本がなれば嬉しい。

2024年9月
柳井真知

目次

1 Essence
   コンサルトってなんだろう?
   コンサルトの目標は?
   コンサルトをする前に
   どう伝える?
   コンサルトとは、想像力と思いやりである
   コンサルトはリスクマネジメントである
   そして、考えよう
   後輩力をつける
   コンサルトの、そのあとに振り返りを
   コンサルトのストレスを減らすために

2 Situation
 外来編 1 生命の危険が高い場合
   すんなりいかないとき、どうする?
   コンサルトとともに
 外来編 2 緊急度が高く専門的治療を必要とする疾患
   「王道」が通らない時どうする?
   コンサルトとともに
 外来編 3 必ずしも専門的治療は要しないが入院が必要な状態
   スムーズに進まない時、どうする?
   コンサルトとともに
 外来編 4 入院か外来通院で良いか悩ましい状況
   コンサルタントと意見が一致しない場合、どうする?
   コンサルト、その後
 外来編 5 そもそも、何を相談すれば良いのかわからない
   第一に、主訴をつかまえる
   第二に、主訴を翻訳し、急ぐべき疾患がないか考える
   変化球の時
   バイタルサインは必ず確認
   うまくいかない時
   コンサルトとともに
 入院編 1 入院患者の急変:自分の担当患者さんでない場合
   まず、どうする?
   コンサルトとともに
   これはやめよう
   知っておこう
 入院編 2 入院患者の急変:自分の担当患者さんの場合
   その患者さんのエキスパートになろう
   コンサルトした後の流れを想像できるようになろう

3 Tips
   わかってもらえる病状説明をしよう
   伝わる紹介状を書こう
   カルテ、退院サマリを書くべきふたつの理由
   カンファレンスでの情報共有のコツ
   タイムマネジメントとは何か

COLUMN
   「まだ帰れない」
   「動くと痛いんです」
   「お母さんは死んでない」
   コンサルト、最後の砦

コミュニケーション能力の向上、患者さんの気持ちを理解するのに役立つかもしれない本

執筆者一覧

  • 佐久総合病院総合診療科 柳井真知
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