呼吸ECMOのすべてQ&A

定価:
4,180円(本体価格3,800円+税)

在庫あり

書誌情報

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サイズ A5判
260頁
ISBN 978-4-498-13052-4
発行日 2021年11月24日

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内容

呼吸不全治療の最後の砦である「呼吸ECMO」.これをめぐって集中治療の現場で生じる数々の疑問にエキスパートが明快に回答します.その仕組みから,導入・管理の方法,各医療職の役割,装着下での転院搬送のノウハウに至るまで,超実践的な内容をピックアップしました.本邦における呼吸ECMO普及の中核となる「日本ECMOnet」のメンバーらがおくる,集中治療・救急医療・呼吸器診療に関わるすべての医療者必読の一冊!

序文

監修の序

 2009年のH1N1インフルエンザにおいて,本邦の呼吸不全へのECMO治療が遅れていることを我々は知った.それを改善させるために日本呼吸療法医学会においてECMOプロジェクトが立ち上げられ,2016年には本邦のECMO治療の成績は世界トップレベルにあることが確認された.そして,今まさにCOVID—19に対しては日本ECMOnetが活動し,多くの重症患者の救命を行っている.
 そのような中,この度『呼吸ECMOのすべてQ&A』を出版することになった.これまで,教科書としては非常に質の高いものも出版されている.しかし,この本はそのような教科書からは理解しにくい,現場の疑問点に答えるべく作られたものである.編集の近藤先生,大山先生は,今まさにCOVID—19と戦いながら,この本を出版にこぎつけて頂き,本当に多忙であるにもかかわらず頭が下がる思いである.この本により,少しでも呼吸不全へのECMO治療が改善し,一人でも多くの患者が救命されることを願う.

2021年11月
NPO法人日本ECMOnet 理事長
かわぐち心臓呼吸器病院 院長
竹田晋浩

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編集の序

 わが国で古くから行われていたECMOは心臓外科手術や心肺停止の際に導入される“循環ECMO”であり,“呼吸ECMO”は長い医療の進歩の歴史の中で舞台裏にいた.ウイルス性肺炎に対する呼吸ECMOの治療成績が発表されると,瞬く間に呼吸ECMOは脚光を浴びた.そして現在,世界中で多くの医療従事者が新型コロナ肺炎と戦っている.新型コロナ肺炎の患者様の最後の救命の手段が,この“呼吸ECMO”であろう.現在の日本では医療従事者が一致団結して新型コロナ肺炎と戦っているものの,累計感染者は170万人を超え,うち死亡者は1万8千人を超えた(2021年11月5日,厚生労働省発表).全国の至る所に多くの重症患者が搬送され,これまで呼吸ECMOをほとんど経験しなかった医療従事者の方々も,呼吸ECMOと向き合わざるを得ない難しい状況にもある.
 このような蔓延する新型コロナ肺炎の中で,私達にできることを模索した結果,本書の製作に辿り着いた.呼吸ECMOを始めたばかりの医師はもちろん,看護師・薬剤師・臨床工学技士・理学療法士など多くの医療従事者へ向けて,呼吸ECMOに関する重要なポイントを執筆して頂いた.執筆者は北は北海道,南は沖縄県まで日本全国のエキスパートの先生方にお声がけさせて頂き,日々臨床で疑問に思うであろうポイントを明快かつ理論的に答えを導く書である.特に,呼吸ECMOの相談がなかなかできない環境に置かれ困っている医療従事者にこそ,本書を手にして欲しい.そして,これからもなお襲いかかるであろう新型コロナ肺炎の脅威に対し,本書を通じて呼吸ECMOに関わる医療従事者の助けとなり,そしてより多くの命が助かることを切に望む.
 監修を務めて頂いた竹田晋浩先生,共同編集者の大山慶介先生,執筆者の皆様,NPO法人日本ECMOnetの皆様,かわぐち心臓呼吸器病院の皆様,順天堂大学医学部附属浦安病院の皆様,に改めてこの場を借りて感謝申し上げます.

2021年11月
順天堂大学医学部附属浦安病院救急診療科 准教授
近藤 豊

目次

目次

監修の序
編集の序

Q1>なぜ呼吸ECMOが必要なのか?
   近藤 豊
Q2>呼吸ECMOと循環ECMOは何が違うのか?
   竹内一郎
Q3>呼吸ECMOはどのように行うべきか?
   清水敬樹
Q4>長期管理の呼吸ECMOを実現するにはどうしたらよいか?
   大下慎一郎
Q5>カニューレはどのように選択すべきか?
   栗山直英 西田 修
Q6>リサーキュレーションとは何か?
   鈴木裕之
Q7>VV ECMO中の脱血と送血はどこからすべきか?
   青景聡之
Q8>呼吸ECMO中の酸素化の目標値はどのように設定するか?
   一門和哉
Q9>呼吸ECMO中の抗凝固薬はどのように使用すべきか?
   塚原紘平
Q10>呼吸ECMO中,どのようにヘパリン起因性血小板減少症(HIT)を疑うか?
   板垣大雅
Q11>回路内血栓はどのように疑うか?
   高氏修平 宗万孝次
Q12>出血合併症をどのように対処すべきか?
   伊集院真一
Q13>ウェットラング,プラズマリークとは?
   梅井菜央
Q14>脱血不良の場合の対処法とは?
   石原唯史
Q15>溶血が起こった場合の対処法とは?
   渡邊 篤 中堀泰賢
Q16>呼吸ECMOの回路交換はどのように行うか?
   鳩本広樹 星野耕大
Q17>ECMO機器の異常に遭遇した場合,どのように対処すべきか?
   山嶋誠一 讃井將満
Q18>呼吸ECMOを導入するまでの人工呼吸器設定はどのようにすべきか?
   土田高裕 瀬尾龍太郎
Q19>呼吸ECMO中の人工呼吸器設定はどのようにすべきか?
   櫻谷正明
Q20>呼吸ECMO中にECMOモード変更を考慮するのはどのような時か?
   清水敬樹
Q21>呼吸ECMO中にCRRTの導入は可能か?
   服部憲幸
Q22>呼吸ECMO中に抗菌薬はどのように使用すべきか?
   中村智之 西田 修
Q23>呼吸ECMO中に筋弛緩薬を使用すべきか?
   小山泰明
Q24>呼吸ECMO中は鎮静薬を使用すべきか?
   金井克樹 石田亮介
Q25>呼吸ECMO中に経腸栄養は投与可能か?
   樋渡智香子 山本奈緒
Q26>ECMO装着下の気管切開は可能か?
   岩永 航
Q27>ECMO装着下での胸腔ドレナージは可能か?
   志賀卓弥
Q28>ECMO装着下でCT撮影は可能か?
   文屋尚史
Q29>Awake ECMOは実現可能か?
   中澤太一 則末泰博
Q30>呼吸ECMOの離脱はどのように行うべきか?
   田中愛子
Q31>呼吸ECMOの離脱困難はどのように判断すべきか?
   小林正和 久志本成樹
Q32>呼吸ECMO中にリハビリテーションを行うべきか?
   萩原祥弘
Q33>高度肥満患者に対する呼吸ECMOは禁忌か?
   金本匡史 高澤知規
Q34>呼吸ECMO患者の長期予後はよいのか?
   落合香苗
Q35>呼吸ECMOにおいて看護師は何をすべきか?
   細萱順一 野崎千里
Q36>呼吸ECMOにおいて臨床工学技士は何をすべきか?
   秋山泰利
Q37>本邦において,ECMO装着下での転院搬送は可能か?
   藤田健亮 小倉崇以
Q38>ECMOのシミュレーショントレーニングはどのようなものがあるか?
   遠藤智之
Q39>呼吸ECMO管理の1日はどのように過ごすか?
   岩下義明
Q40>日本での救命率・社会復帰率を上げるには?
   大山慶介

索引

執筆者一覧

  • NPO法人日本ECMOnet理事長/かわぐち心臓呼吸器病院院長 竹田晋浩 監修
  • 順天堂大学医学部附属浦安病院救急診療科 准教授 近藤 豊 編著
  • かわぐち心臓呼吸器病院集中治療科 科長 大山慶介 編著
  • 横浜市立大学医学部救急医学 主任教授/高度救命救急センター長 竹内一郎
  • 東京都立多摩総合医療センターECMOセンター センター長 清水敬樹
  • 広島大学大学院救急集中治療医学 准教授 大下慎一郎
  • 藤田医科大学医学部麻酔・侵襲制御医学講座 講師 栗山直英
  • 藤田医科大学医学部麻酔・侵襲制御医学講座 主任教授 西田 修
  • 前橋赤十字病院高度救命救急センター集中治療科・救急科 副部長 鈴木裕之
  • 岡山大学病院高度救命救急センター 助教 青景聡之
  • 済生会熊本病院呼吸器内科 部長 一門和哉
  • 岡山大学病院救命救急科 助教 塚原紘平
  • 徳島大学病院ER・災害医療診療部 特任教授 板垣大雅
  • 旭川医科大学救急医学講座 助教 高氏修平
  • 旭川医科大学臨床工学技術部門 技士長 宗万孝次
  • 兵庫県災害医療センター救急部 副部長 伊集院真一
  • 日本医科大学付属病院外科系集中治療科 助教 梅井菜央
  • 順天堂大学医学部附属浦安病院救急診療科/こども救急センター 准教授 石原唯史
  • 大阪急性期・総合医療センター救急診療科 診療主任 渡邊 篤
  • 大阪急性期・総合医療センター救急診療科 副部長 中堀泰賢
  • 福岡大学病院臨床工学センター/ECMOセンター 鳩本広樹
  • 福岡大学病院救急救命センター/ECMOセンター 星野耕大
  • 自治医科大学附属病院さいたま医療センター集中治療部 山嶋誠一
  • 自治医科大学附属病院さいたま医療センター集中治療部 教授 讃井將満
  • 神戸市立医療センター中央市民病院救命救急センター・麻酔科 土田高裕
  • 神戸市立医療センター中央市民病院救命救急センター・救急部 医長 瀬尾龍太郎
  • JA広島総合病院救急・集中治療科 主任部長 櫻谷正明
  • 千葉大学大学院医学研究院救急集中治療医学 講師 服部憲幸
  • 藤田医科大学医学部麻酔・侵襲制御医学講座 講師 中村智之
  • 筑波大学附属病院救急・集中治療科/高度救命救急センター 病院講師 小山泰明
  • 島根県立中央病院救命救急科 医長 金井克樹
  • 島根県立中央病院集中治療科 部長 石田亮介
  • 千葉ろうさい病院重症・救命科 医長 樋渡智香子
  • 千葉ろうさい病院重症・救命科 部長 山本奈緒
  • 浦添総合病院救急集中治療部 医長 岩永 航
  • 東北大学病院集中治療部 講師/副部長 志賀卓弥
  • 札幌医科大学医学部救急医学講座 助教 文屋尚史
  • 東京ベイ・市川浦安医療センター救急集中治療科 中澤太一
  • 東京ベイ・市川浦安医療センター救急集中治療科 センター長補佐/部長 則末泰博
  • 大阪大学大学院医学系研究科生体統御医学講座麻酔・集中治療医学教室 田中愛子
  • 東北大学病院救急科・高度救命救急センター 助手 小林正和
  • 東北大学大学院医学系研究科外科病態学講座救急医学分野 教授 久志本成樹
  • 済生会宇都宮病院救急・集中治療科救命救急センター 副センター長(ICU) 萩原祥弘
  • 群馬大学医学部附属病院集中治療部 助教 金本匡史
  • 群馬大学医学部附属病院集中治療部 准教授 高澤知規
  • 沖縄県立八重山病院救急科 落合香苗
  • かわぐち心臓呼吸器病院看護部 統括師長 細萱順一
  • かわぐち心臓呼吸器病院看護部 集中治療室主任 野崎千里
  • 順天堂大学医学部附属浦安病院臨床工学室 秋山泰利
  • 済生会宇都宮病院救急・集中治療科/栃木県救命救急センター 藤田健亮
  • 済生会宇都宮病院救急・集中治療科/栃木県救命救急センター センター長 小倉崇以
  • 東北医科薬科大学救急・災害医療学 病院教授 遠藤智之
  • 島根大学医学部救急医学講座 教授 岩下義明
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