尿路結石ハンドブック

定価:
6,380円(本体価格5,800円+税)

在庫あり

書誌情報

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サイズ B5判
174頁
ISBN 978-4-498-06426-3
発行日 2016年04月25日

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内容

遭遇する頻度が高く,診断・治療に専門的知識が必要な尿路結石は,泌尿器科医にとって避けられない疾患である.近年,ガイドラインが改訂されたがその特性上,個々の内容については深く言及されていないなど,実臨床の場で必要な情報が必ずしも網羅されているわけではない.本書では,ガイドラインの内容を踏まえながらも,それだけでは対応できない事柄において,より具体的な診療および治療について解説した実践書である.

序文

推薦の言葉

 「尿路結石ハンドブック」の発刊にあたり,推薦の言葉を述べさせていただきます.
 2013年に尿路結石症診療ガイドライン第2版が発刊され,臨床現場で広く活用されていると思います.泌尿器科医であれば誰もが診療の機会を持つ尿路結石症ではありますが,細径内視鏡の導入など診療技術の進歩はめざましく,最新の情報を絶えずupdateする必要があります.この「尿路結石ハンドブック」は疫学・診断・治療・予防など尿路結石症に関するすべての領域を網羅しており,これから診療に取り組む医師にとってとても役に立つ内容にまとめられていると思います.その特徴として,Clinical Questionが中心となるガイドラインでは扱いにくい項目を取り上げていることがあります.また,総論的な説明ではわかりづらいところを,実際の症例を提示することにより具体的に理解しやすくしているところも本書を編集された宮澤克人主任教授の心遣いかと思います.文字中心ではなく図表が多いことも,尿路結石症をこれから学ぶ若手泌尿器科医にとってとても親しみやすいと思います.「SideMemo」,「PITFALL」,「エキスパートのポイント」として随所にまとめられた記述は,読者の理解を深め,さらに学術的な興味を喚起することにもつながっていくと思います.本書とガイドラインを縦糸と横糸のように上手に利用することにより,より実践的に尿路結石症の診療に取り組むことができるものと確信しています.冒頭の「SideMemo」に記載されているように,2015年1月〜12月にかけて尿路結石全国疫学調査が行われ,現在その集計作業が進んでいます.この疫学調査は10年に1回実施されており,今回は第6回目になります.調査結果は今後広く発表していく予定ですが,そのデータを読み解く上でも本書は大変役立つものと思います.
 尿路結石症診療ガイドライン第2版は鈴木孝治前金沢医科大学泌尿器科主任教授が委員長を務められました.その教室を引き継がれた宮澤克人主任教授によって本書が編集されたことも大変意義深いことかと思います.本書の執筆に携われた我が国における尿路結石症診療のエキスパートの先生方にも心から敬意を表したいと思います.
 泌尿器科専門医のみならず,多くの実地医家の先生方にも臨床現場で幅広く活用していただくことを期待したいと思います.

2016年3月
日本尿路結石症学会理事長 市川智彦

目次

目次


第1章 尿路結石の疫学   〈宮澤克人 井口正典 鈴木孝治〉
  1.年間罹患率,有病率,生涯罹患率
  2.結石存在部位と性差および好発年齢
  3.結石成分
  4.遺伝的素因
  5.季節変動
  6.地域差と人種差
  7.肥満と生活習慣病との関係
  8.治療法と治療後の再発率

第2章 診断
 2-1 初期診断   〈永田仁夫〉
    1.症状の問診と理学所見
    2.症状以外に必要な問診
    3.検査
    4.鑑別診断
 2-2 尿路結石症の画像診断(X-P,US,IVU,CT,MRI)   〈納谷幸男〉
    1.超音波
    2.KUB(kidney,-ureter,-bladder)
    3.IVU(経静脈的尿路造影)
    4.単純CT(NCCT)
    5.MRI(magnetic resonance imaging)

第3章 治療法の選択   〈荒川 孝〉
  1.尿管結石の治療法選択
  2.腎結石の診療ガイドライン
  3.サンゴ状結石の診療ガイドライン
第4章 緊急処置   〈松崎純一〉
  1.尿路結石による疼痛に対する緊急処置
  2.尿管結石による複雑性腎盂腎炎における緊急処置
  3.腎機能障害に対する緊急処置
  4.尿道結石陥頓
  5.腎杯憩室結石の陥頓
  6.尿路結石に対する積極的治療

第5章 保存的治療
 5-1 疼痛コントロール   〈諸角誠人 矢野晶大〉
    1.疼痛のメカニズム
 5-2 生活指導(排石促進)と薬物療法(排石促進と溶解療法)   〈井口太郎 仲谷達也〉
    1.生活指導
    2.薬物による結石排石促進療法(MET)
    3.溶解療法

第6章 侵襲的(積極的)治療
 6-1 ESWL   〈岡田淳志〉
    1.ESWLの基礎知識
    2.ESWLの適応
    3.ESWL治療の実際
    4.ESWL後の管理
 6-2 TUL   〈加藤祐司〉
    1.治療指針
    2.術前術後の注意点
    3.使用機器と手術手技
 6-3 PNL   〈山田 仁〉
    1.特徴
    2.適応
    3.穿刺ライン
    4.穿刺法
    5.腎盂鏡とトラクト径,シース
    6.腎杯へのアクセス
    7.トラブルシューティング
    8.合併症
 6-4 ECIRS(TAP)   〈?本周造〉
    1.治療指針
    2.術前術後の注意点
    3.手技
    4.合併症
    5.ピットフォール
    6.エキスパートのポイント
 6-5 Laparoscopic surgery   〈辻畑正雄〉
    1.治療指針
    2.術前術後の注意点
    3.手術手技
    4.合併症

第7章 再発予防
 7-1 検査・診断   〈高山達也〉
 7-2 飲水・食事   〈山口 聡〉
    1.ガイドラインにおける栄養食事指導
 7-3 薬物療法   〈安井孝周〉
    1.薬物療法の対象
    2.結石成分と薬物療法
    3.尿路結石の予防に用いられる薬剤

第8章 下部尿路結石   〈森田展代 鈴木孝治 宮澤克人〉
  1.膀胱結石
  2.前立腺結石
  3.尿道結石

第9章 特殊な結石(遺伝性結石と薬剤性結石)   〈坂本信一〉
  1.遺伝性結石
  2.薬剤性結石

索引

執筆者一覧

  • 金沢医科大学泌尿器科学主任教授 宮澤克人 編著
  • 市立貝塚病院名誉院長 井口正典
  • 金沢医科大学泌尿器科学名誉教授 鈴木孝治
  • 浜松医療センター泌尿器科医長 永田仁夫
  • 帝京大学ちば総合医療センター泌尿器科教授 納谷幸男
  • 国際医療福祉大学三田病院尿路結石破砕治療センター長 荒川 孝
  • 大口東総合病院副院長/泌尿器科部長 松崎純一
  • 埼玉医科大学総合医療センター泌尿器科准教授 諸角誠人
  • 埼玉医科大学総合医療センター泌尿器科講師 矢野晶大
  • 大阪市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学講師 井口太郎
  • 大阪市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学教授 仲谷達也
  • 名古屋市立大学大学院医学研究科腎・泌尿器科学分野講師 岡田淳志
  • 北腎会坂泌尿器科病院泌尿器科長 加藤祐司
  • 医仁会武田総合病院泌尿器科部長 山田 仁
  • 名古屋市立大学大学院医学研究科腎・泌尿器科学分野助教 濱本周造
  • 大阪労災病院泌尿器科部長 辻畑正雄
  • 自治医科大学腎泌尿器外科学講座泌尿器科学部門准教授 高山達也
  • 仁友会北彩都病院副院長/尿路結石センター長 山口 聡
  • 名古屋市立大学大学院医学研究科腎・泌尿器科学分野教授 安井孝周
  • 金沢医科大学泌尿器科学 森田展代
  • 千葉大学大学院医学研究院泌尿器科学 坂本信一
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