透析療法メモ

定価:
3,740円(本体価格3,400円+税)

在庫なし

書誌情報

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サイズ B6変
214頁
ISBN 978-4-498-02474-8
発行日 1997年07月01日
透析療法メモ

内容

本書は腎不全患者を治療,管理して行く上で必要な透析療法およびその周辺の諸知識,データ,注意事項等を各項ごと表・箇条書・フローチャートにまとめ,要に応じすぐに役立つよう工夫したものである.刊行以来好評を博してきたが,今回その後の進歩を取り入れ,増補を行った.透析療法に係る医師,ナース,技師の方々に備忘録として是非携行をおすすめする.

序文

5版の序

 本書も改訂を重ね,このたび第5版として装いも新たに再登場することになった.初版が出てからすでに14年の歳月が経過しようとしている.この間に透析患者数は53,017名から154,413名へと約3倍に増加し,また技術面でも多くの改良工夫がなされ,新たな知識が集積されてきた.それに伴って本書も厚みを増している.
 今回,改訂ないし追加した主な点はダイアライザーの機能別分類,副甲状腺機能低下に由来する骨病変の治療,手術時に必要となる麻酔薬,その他各種薬剤の追加などであり,これらの項目をみても最近の進歩のあとが窺える.
 振り返ってみると本書が出て以来,次々と新しい治療モードが開発され,それに伴って習得すべき知識や技術が複雑多岐にわたってきた.新しく配転や就職などで透析治療に携わるようになったスタッフにとっては大変な負担になることと思われる.またこの治療の特徴として患者も長期にわたる体験から一家言をもっていることが多く,新しくこのチームに加わったスタッフを悩ますことも多い.このような状況において何より大切なことはまず正しい基礎的な知識の習得であろう.
 本書が初心者には実地の手引書として,また経験者には知識を整理するメモとして役立つことを願っている.

1997年4月
東京駅前の新オフィスにて
太田和夫

目次

目 次

1. 慢性腎不全の病態と診断
    1. 慢性腎不全の病期と腎機能  
    2. 慢性腎不全の病期と水-電解質異常  
    3. 慢性腎不全の病期と臨床症状  
    4. 慢性腎不全の原因  
    5. 透析療法導入患者の原疾患  
    6. わが国における慢性透析患者の推移  
    7. 尿毒症の増悪原因  
    8. 尿毒症の毒素と症状  
   
2. 慢性腎不全の治療 
    1. 治療原則  
    2. 血液浄化法の種類 
    3. 透析療法の導入基準 
    4. 糖尿病による慢性腎不全の場合の透析療法導入参考基準
    5. 膠原病による慢性腎不全の場合の透析療法導入参考基準
    6. 重症患者における血液浄化法の選択基準
    7. 透析療法導入時の看護上の注意点
   
3. 急性腎不全 
    1. 分 類 
    2. 原 因 
    3. 鑑別診断 
    4. 治療原則 
    5. 透析療法の適応基準
    6. 薬物中毒
   
4. 血液透析の方法
    1. 血液透析に必要な物品
    2. ダイアライザの仕様と性能
    3. ダイアライザの生体適合性のチェックポイント
    4. ダイアライザ選択のガイドライン
    5. 糖尿病性腎不全における透析方法選択のガイドライン
    6. 人工腎臓の安全装置の種類 
    7. プライミング時の確認事項と対策  
    8. 透析開始時の確認事項と対策-装置  
    9. 透析開始時の確認事項と対策-患者 
   10. 透析中のチェック項目-装置  
   11. 透析中のチェック項目-患者  
   12. 透析終了時のチェック項目-装置および手技  
   13. 透析終了時のチェック項目-患者  
   14. 粉末薬剤を用いた透析液の組成
   15. 濃厚透析液の種類と組成  
   16. 透析液の電解質濃度を変える方法 
   17. 重曹透析液の種類と組成  
   18. mEq, mOsmの計算法  
   19. ダイアライザのクリアランス,ダイアリザンスおよび除去率  
   20. ダイアライザの限外濾過率(UFR)の求め方  
   21. 透析中の事故と対策  
   
5. 血液濾過法  
    1. 血液濾過法の適応  
    2. 血液濾過フィルターの種類  
    3. 濾過型人工腎臓用補充液の組成  
    4. 持続的血液濾過法の適応疾患  
    5. 持続的血液濾過法に必要な装置  
    6. 持続的血液濾過用フィルターの種類と特徴  
    7. 持続的緩徐式血液濾過用補充液の組成  
    8. 持続的血液濾過法の抗凝固法  
   
6. ブラッドアクセス  
    1. ブラッドアクセスの分類  
    2. 作製すべきブラッドアクセスの選択基準  
    3. ブラッドアクセス手術に必要な器具  
    4. シャント手術を成功させるための条件  
    5. シャント血管造影の方法(内シャント)  
    6. シャント流量の測定法  
    7. 穿刺のコツ  
    8. シャントトラブルを防ぐためのチェック項目ならびに対策
    9. 外シャント血栓除去術に必要な器具 
   10. 透析用留置カテーテルの種類  
   
7. 抗凝固薬  
    1. 抗凝固薬の種類・作用時間・使用方法  
    2. ヘパリンの投与法  
   
8. 腹膜潅流の方法  
    1. 腹膜潅流法の適応  
    2. 腹膜潅流の禁忌  
    3. 腹膜潅流に必要な物品 
    4. 腹腔穿刺の方法 
    5. CAPDカテーテル挿入術 
    6. 潅流液の種類と組成 
    7. 潅流液の電解質組成の調整法 
    8. 潅流液の浸透圧の調整法 
    9. 滅菌装置 
   10. 腹膜潅流における腹膜クリアランスの求め方 
   11. 腹膜潅流における糖吸収量 
   12. 腹膜潅流における糖濃度と予想除水量 
   13. CAPDにおけるurea kinetics 
   14. インスリンの腹腔内投与法 
   15. 腹膜潅流操作に際しての注意事項 
   16. 注液時・排液時の注意 
   17. 腹膜潅流中のチェック項目 
   18. 腹膜潅流中の事故と対策 
   19. 腹膜炎の診断基準(特に慢性腹膜潅流時) 
   20. 腹膜炎の対策 
   21. 出口部感染の対策 
   
9. その他の血液浄化法 
    1. 血液吸着の適応 
    2. 血液吸着用カラムの種類 
    3. 血漿交換療法の効果が期待される疾患
    4. 血漿交換療法の種類
    5. 血漿交換療法用置換液の種類
   
10. 慢性透析患者の検査 
    1. 定期検査の種類と頻度 
    2. 血液生化学検査の正常値および透析患者の平均値 
    3. 心胸郭比の求め方
    4. 骨のX線所見 
    5. 基準体重の決め方 
    6. 尿素窒素出現量 
    7. 心理テストの種類 
   
11. 慢性透析患者の合併症とその対策 
    1. 心不全の原因と対策 
    2. 高血圧対策 
    3. 透析低血圧の原因と対策 
    4. 不整脈とその治療 
    5. ペーシングの適応 
    6. digitalis製剤の血中動態と使い方 
    7. 高K血症の症状と治療 
    8. 血液電解質の異常および治療方針 
    9. 心肺蘇生のABC 
   10. 貧 血 
   11. 出血の原因と部位,対策 
   12. 消化管出血時の原因と対策 
   13. 血 尿 
   14. 発 熱 
   15. 感染症 
   16. 頭 痛 
   17. 空気塞栓症 
   18. 脳循環障害 
   19. 中枢神経障害 
   20. 意識障害レベルの評価法 
   21. 末梢神経障害 
   22. 手根管症候群 
   23. TINEL sign 
   24. 眼底出血 
   25. red eyes 
   26. 腎性骨異栄養症の原因と対策 
   27. アルミニウム骨症の診断デフェロキサミン負荷試験-簡易法 
   28. 悪性腫瘍の発生部位と頻度 
   
12. 薬剤投与上の注意 
    1. 主な化学療法剤の透析患者における使用上の注意点 
    2. 代表的な薬剤の腎不全時の半減期および使用上の注意点 
    3. ストレプトマイシン,カナマイシンの投与法 
    4. 薬剤の投与量の求め方 
   
13. 手術患者の注意 
    1. 術前管理における一般的注意 
    2. 術後管理における一般的注意 
    3. 麻酔法および麻酔薬の選択 
    4. 二次性上皮小体機能亢進症に対する治療方法 -外科的治療法 
    5. 二次性上皮小体機能亢進症に対する治療方法 -内科的上皮小体摘除術 
    6. 尿毒症性心外膜炎に対する治療方法 
    7. 尿毒症性心外膜炎に対する外科的処置 
   
14. 経静脈高カロリー法 
    1. 経静脈高カロリー法に必要な物品 
    2. 静脈カテーテル挿入部位とその長所,短所 
    3. 鎖骨下静脈の穿刺法 
    4. 静脈カテーテルの種類 
    5. 鎖骨下静脈カテーテルの穿刺法 
    6. カテーテル挿入・留置に伴う合併症と対策 
    7. 高カロリー輸液の処方例 
    8. 管理上の問題点 
    9. 合併症と対策 
   
15.食事療法 
    1. 食品の栄養素 
    2. エネルギーの適正化 
    3. 腎不全の程度と食事療法 
    4. 栄養状態の診かた 
   
16. 小児透析 
    1. 小児血液透析の特殊性,注意点 
    2. 小児の透析導入基準 
    3. ブラッドアクセスの部位 (内シャント,外シャント) 
    4. ダイアライザ,回路の選択 
    5. 小児用ダイアライザ 
    6. 血液透析の条件設定 
    7. 小児の腹膜透析の注意点 
    8. 栄 養 

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  • 太田和夫
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