タイムマネジメントが病院を変える ―医療現場における働き方改革―
内容
時間を慈しむ医師になろう
医療界においても働き方改革の機運が高まりつつある昨今,制度面の改革だけではなく,医療従事者側も「時間をコントロールし,時間に支配されない」というタイムマネジメントを身につけることが求められます.毎日時間に追われている,残業時間の多さが自慢,従来の評価制度に慣れきっている……そんな従来の価値観を刷新できる一冊です.巻末には元Googleのピョートル・フェリクス・グジバチ氏との対談を収録.
序文
ラインホールド・ニーバーの祈り
O God, Give Us
Serenity To Accept What Cannot Be Changed,
Courage To Change What Should Be Changed,
And Wisdom To Distinguish The One From The Other
神よ
変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受け入れるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、変えることのできるものと、変えることのできないものを、
区別する知恵を与えたまえ。
大村の合理主義は,ときに人の神経を逆撫でするようなところがある.しかし司馬さんは,そんな大村の,他者との軋轢を生みかねない「他の日本人とちがっているところ」を書くことによって,合理主義者が時代を変革する力を描き出すのです.
司馬さんは,(中略)「思想は人間を酩酊させる」,「日本人の酩酊体質」という表現をよく用いました.
したがって,『花神』では日本人の形式主義というものが存分に否定されています.合理主義の反対は不合理主義に違いないのだけれども,多くの場合,不合理を生み出しているのは,言ってみれば形式主義なのです.
磯田道史『100分de名著 司馬遼太郎スペシャル』 「花神」より
目次
目 次
・プロローグ ムダな水やりの話と、サル痘水際対策の話と、古文漢文の話
・「働き方改革」は変革をもたらすか
・時間は有限なリソース
・かつてはハイテクだった日本。しかし……
・日本の医者はそもそも、時間の使い方が下手
・時間を慈しまない、日本の医者
・意識改革で時間の使い方は変わる
・具体的なゴールを決める
・臨床力とタイムマネジメント力は相関する
・他人の時間を奪うな
・矛盾する厚労省
・タイムカッターになろう
・ブルシット・ジョブを蹴っ飛ばせ
・日本の評価制度は信用できない
・正しい評価のためには
・仕事の効率を高めよう コスト効果を考えよう
・会議のコスト
・教育と学習の問題点
・主治医制度という非効率
・飲み会はしない 時間の無駄
・患者中心の医療という、美しいピットフォール
・労働時間が減っても、給与は下がらないか
・有効なジャーナルクラブとは
・授業もアーカイブにしたらよい
・Podcastの活用
・ソーシャルメディアの活用
・多数の学会参加は時間リソースの無駄遣い
・退屈な時間を作らない
・できた時間は、慈しむ
・日本人は勤勉か
・「コスト」とは金のことだけではない
・他人の時間を奪うことは、他人へのリスペクトがないのと同じ
・残業は短く
・順番が大事
・文書や文献の整理について
・朝の家事はトレーニングに
・おわりに
・巻末対談 「変革への道」