Annual Review 呼吸器2014
- 定価:
- 10,780円(本体価格9,800円+税)
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書誌情報
| サイズ | B5判 |
|---|---|
| 頁 | 274頁 |
| ISBN | 978-4-498-13012-8 |
| 発行日 | 2014年01月30日 |
内容
序文
序
「生々発展」とは,絶えず活動しながら発展することを意味している.呼吸器疾患の病態解析・診断・治療は,基礎医学(生物学)の進歩とも呼応して,年々少しずつ,しかし10年という単位で考えると大きな革新を遂げている.呼吸器領域を含めて,医学・医療の分野も日々診療・研究・教育を継続的に行いながら,より良い方向を目指して発展している.例えば「iPS細胞」研究のように新しい時流に乗るか,あるいは「温故知新」,以前に既に確立されたと信じられていた事柄を再度研究したら,別の観点から新しい情報が得られることもある.実際に,すでに揺るがし難い事項のように呼吸器関係の教科書に記載されている内容は,必ずしも裏がとれているとは限らない.「Annual Review 呼吸器」は,新規そして「温故知新」双方の観点から,広く呼吸器領域を「達観」して,執筆テーマと執筆者を決める形で毎年編集している.
「Annual Review 呼吸器」をパラパラとめくって頂いても,呼吸器疾患が関与している分野がいかに多岐にわたっているかがよくわかる.呼吸器構成細胞,細胞内小器官,細胞内シグナル伝達,細胞表面マーカー,遺伝子(変異),サイトカイン,ケモカイン,免疫などの肉眼では見えない広い意味での生物(生体)現象からみた時の呼吸器疾患に関する話題から,日常臨床でも普通に扱っている遺伝子診断,画像診断,医工学,薬物治療などの呼吸器疾患に関する話題まで,広い領域を扱っている.さらに,疾患概念の変遷,薬物療法の見直しなども,それぞれの観点から見てみると,新鮮な輝きがある.自分の専門とする領域以外から得られた知見が,自分の専門領域の研究に役立つことも多々ある.
病気の単位で考えても,肺癌,COPD,気道炎症性疾患,間質性肺疾患,肺循環障害(肺高血圧症,ARDS,オスラー病),呼吸器感染症,希少性肺疾患,睡眠呼吸障害,肺胞低換気症候群と広い領域をカバーしている.
すべての項目を精読するのは時間的に無理であっても,興味のある部分だけでも目を通して頂ければ,日常臨床における病態の理解,治療法の意義などに関して,「生々発展」が可能になると信じている.
2013年12月
巽 浩一郎