講義で学ぶ診療のコツ 内科救急 実況LIVE
- 定価:
- 3,960円(本体価格3,600円+税)
在庫なし
書誌情報
| サイズ | A5判 |
|---|---|
| 頁 | 184頁 |
| ISBN | 978-4-498-02066-5 |
| 発行日 | 2012年12月01日 |
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内容
「もっと早く気づいていれば……」と悔しい思いをしたことのあるドクターは必見!
ショック、胸痛、呼吸困難、腹痛、頭痛など、内科救急の現場でよくみる症状、一見軽症にみえる症状の診療とその陰に潜む重症疾患との鑑別について講義形式で解説する書。
序文
はじめに
私が内科研修をさせて頂いた施設は救命救急センターではありませんでしたが,多くの救急患者が受診する市中病院で,当直や週に3〜4回割り当てられる救急外来当番にとても魅力を感じ,救急医の道を志しました.
内科救急の重要性が今日ほど認識されていなかった当時にどのように勉強していたのか思い返してみると,遭遇した症例で判断に困ったら先輩医師に相談しアドバイスを仰ぐこと,判断を誤った場合は次にどのような点を注意したら同じ過ちを繰り返さないですむのか自分なりの教訓を見つけ出すことの繰り返しで,このときに学んだ「臨床医としての考え方」の蓄積は非常に大切な財産となっています.
救命救急センターで研修医の先生方と一緒に軽症から重症まで様々な救急診療を担当する立場となって,時代や場所は変わっても内科救急診療の現場で若い医師が悩むことはさほど変わらず,自分なりの蓄積を後輩に伝えることは非常に大切なことだと確信しました.忙しい救急外来で一緒に働いた研修医の先生方が内科医となり,適切に内科救急診療を行う姿を見ることができるのはもう1つの貴重な財産です.
この度中外医学社より,研修医の先生方を対象に行ってきた内科救急に関するレクチャーを書籍にまとめる機会を頂きました.内容は基本的なことばかりで目新しいことはありませんが,救急診療ではできないことをやろうとして焦るよりも自分にできることを確実に行うことが大切です.これから救急診療を始められる皆さんには入門書として,後輩に内科救急の指導をしなければならない指導医の先生方には,指導資料の参考になれば幸いです.
最後になりましたが,1年の長きにわたり私のレクチャーを聴いてくださった名古屋掖済会病院と名古屋医療センターの臨床研修医の皆さん,毎回録音し書き起こしてくださった中外医学社の岩松さんに深く感謝の意を表したいと思います.
不惑の年を前に,日々迷いながら 亡き父の偉大さを再認識し働く,新天地 豊明より
2012年10月
藤田保健衛生大学病院総合救急内科 岩田充永
目次
目次
序章 内科救急〜隠れた重症を見落とさないために
内科系救急と外科系救急で異なる“緊張感”
隠れた重症の割合はどれくらい?
どのような疾患が隠れた重症になるのか?
救急外来でのアセスメントを誤ってしまうときのパターンは?
本書の目的は?
01 ショック
血圧の値だけでショックの有無を判断してはいけない
血圧低下の前にショックを察知する
救急外来におけるショックの初期対応
救急外来におけるショックの鑑別思考法(1)
─身体診察でCVPを推測する
救急外来におけるショックの鑑別思考法(2)
─超音波検査を活用する
ショック治療で知っておくべきこと(1)
─心原性ショック
ショック治療で知っておくべきこと(2)
─閉塞性ショック(心タンポナーデ,肺塞栓症,緊張性気胸)
ショック治療で知っておくべきこと(3)
─出血性ショック
ショック治療で知っておくべきこと(4)
─アナフィラキシーショック
ショック治療で知っておくべきこと(5)
─敗血症性ショック
ショック治療で知っておくべきこと(6)
─徐脈を呈するショック
ショック治療で知っておくべきこと(7)
─血行動態を推察する
02 胸痛
なぜ,急性冠症候群が見逃されてしまうのか?
虚血性胸痛の性質とは?
─心のアラームを作動させるべき症状
虚血性胸痛の診療手順は?
虚血性胸痛の診療の流れを理解する(1)
─ST上昇の場合
虚血性胸痛の診療の流れを理解する(2)
─ST低下,陰性T波の場合
虚血性胸痛の診療の流れを理解する(3)
─特別な心電図変化がない場合
非典型的な症状の急性冠症候群
難しい大動脈解離診断
診療指針に基づいた大動脈解離診療の流れを理解する
大動脈解離の見逃しパターンを考える
03 呼吸困難
迅速な初期対応が必要
呼吸数とSpo2に敏感になること
初期対応と同時に原因を考える
呼吸困難の初期診療(1)
─急性喉頭蓋炎
呼吸困難の初期診療(2)
─気管支喘息・COPD急性増悪
呼吸困難の初期診療(3)
─急性心不全症候群
呼吸困難の初期診療(4)
─肺塞栓症
04 腹痛
救急外来における腹痛診療の目標は?
救急外来における腹痛診療15の注意点
05 頭痛
どのような頭痛が危険なのか?
くも膜下出血を疑った場合に頭部CTを正しく読影し解釈できるか?
頭部CTで異常所見を認めない危険な二次性頭痛を理解しているか?
06 その他の内科救急についてのQ&A
(意識障害,失神,めまい,精神症状における救急診療のポイント)
索 引