AST虎の巻:日常の疑問に答える!

定価:
4,180円(本体価格3,800円+税)

在庫あり

書誌情報

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サイズ A5判
224頁
ISBN 978-4-498-02130-3
発行日 2020年05月20日

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内容

今こそ知りたい抗菌薬適正使用メソッド!
抗菌薬選択と投与設計・院内マニュアル作成・バンドルマネジメントが具体的ケースで学べる.
外来も術後管理もICUも薬剤部も!現場で役立つこと間違いなし.
「ICUの薬剤師です。敗血症や敗血症性ショックでのバンドルについて知りたいです」
「外来での呼吸器感染症に対する経口抗菌薬の使い方を教えてください」などASTでぶつかる疑問を解決!

序文

前書き

2017 年に抗菌薬適正使用支援プログラム実践のためのガイダンスが発表されました.その翌年に,新たに抗菌薬適正使用支援加算が算定されることとなり,ようやくinfection control team(ICT)とantimicrobial stewardship team(AST)のすみわけもなされました.これまでは,感染症内科が常設されていない日本では,どちらかというと感染制御の充実が先行し,AS プログラムに基づく活動は抗菌薬治療に興味を持っている先生がおられる一部の施設では積極的でしたが,どの施設も一定のレベルとは言えませんでした.
 私は抗菌薬適正使用に関する本を何冊か編集してきましたが,今回は「現場で活用できる」を第一目標にして本誌を作成しました.本書の読者の対象として,もちろんAS チームの中心的メンバーにも読んでいただきたいのですが,これからチームに加わる,また加わりたいと希望している先生の立場にたち,日頃疑問に思っておられるであろうことへの回答(秘伝?)を,この領域のトップクラスの先生方に解説いただく形式をとらせていただきました.そのため教科書のように全ての必須項目をカバーしているわけではありません.どちらかと言えばトピックス的な項目の集まり,「いいところ取り」のような本になったと思います.
 感染に関与するチーム医療の理想形は,経験ある医師がマネジメントをしながら,看護師がICT の,薬剤師または若手医師がAST の実質的なリーダーとなり,運営されることと考えています.そのためには専従者によるAS 活動が不可欠です.しかし業務時間内において費やせる時間をあらわすフルタイム当量 (full-time equivalent)からの評価では未だその動きは明確でないように感じます.今後AS 活動が行いやすい環境作りも必要と考えますが,まずは読者の皆様自体が実力をつけることが先決です.本書が私の意図した如く,現場で通用し,介入した際に主治医をうならせる説明ができる医師,薬剤師輩出の一助になれば幸いです.
     2020 年4 月
竹末芳生

目次

目 次

I AS活動を始める前に知っておきたいこと
  1 どのような介入法がありますか?〈竹末芳生〉 
 2 抗菌薬のモニタリング方法を教えてください〈村木優一〉
 3 ASによりどのような成果が得られますか? プロセス指標についても教えてください
  〈川口辰哉 尾田一貴〉
 4 人員不足が問題ですが,理想的なチーム構成やスタッフ数は?〈前田真之〉
 5 グラム染色の活用法を教えてください〈竹末芳生〉

II 主要感染症からみた抗菌薬の選択
 1 医療・介護関連肺炎(NHCAP)がよくわかりません.市中肺炎との違いと抗菌薬選択を教えてください
  〈関 雅文〉
 2 整形外科の先生から初めて人工関節感染でコンサルテーションがありました.どうしましょう〈川村英樹〉
 3 尿路感染症は抗菌薬使用上の分類がいろいろあってよくわかりません.妊婦や高齢者は別なのですか?
  〈重村克巳 藤澤正人 荒川創一〉
 4 感染性心内膜炎の治療方針:自然弁と人工弁で違いがありますか〈光武耕太郎〉
 5 脳脊髄液シャント留置中の患者で髄膜炎を発症しました.対処法と抗菌薬選択を教えてください
  〈矢野晴美〉
 6 細菌性髄膜炎の治療方針,肺炎球菌性を中心に教えてください〈大石智洋〉
 7 C. difficile感染での治療方針,新しい治療薬についても教えてください〈國島広之〉
 8 同じ腹腔内感染ですが,急性虫垂炎と術後縫合不全で抗菌薬の選択に違いがありますか?〈竹末芳生〉
 9 胆道ドレナージ症例で菌血症を発症しました.どうすればよいですか? 
   またENBDやERBDがよくわかりません?〈竹末芳生〉
 10 皮膚軟部組織感染症における治療について.創感染や壊死性筋膜炎,
   ガス壊疽での治療方針を教えてください〈中嶋一彦 竹末芳生〉
 11 非HIVでのニューモシスチス肺炎を治療する機会が増えています.
   推奨されている治療法を教えてください〈川村隆之 岡 秀昭〉
 12 インフルエンザの治療方針,とくに新しい薬剤の適応について教えてください〈上野亨敏 山本善裕〉
 13 カンジダによる眼病変治療について教えてください〈吉岡睦展〉
 14 慢性肺アスペルギルス症の治療方針は?〈柴多 渉 掛屋 弘〉
 15 クリプトコックス脳髄膜炎の診断と治療方針を教えてください〈田代将人 泉川公一〉

III 原因菌からみた抗菌薬の選択
 1 当院ではとりあえずバンコマイシンという先生が多いです.MRSA感染症での他の抗菌薬の
  出番について教えてください〈松本哲哉〉
 2 海外ではメチシリン感受性黄色ブドウ球菌感染では黄色ブドウ球菌用ペニシリンが推奨されていますが,
   日本における抗菌薬選択について教えてください 〈竹末芳生〉
 3 最近カルバペネムの使用頻度が増えています.ESBL産生菌に対してカルバペネム以外に
   何が使用できますか?〈松村康史〉
 4 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌/カルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌に対する
   抗菌薬選択のオプションは?〈井口光孝 八木哲也〉
 5 嫌気性菌に対して抗菌薬を選択する際に,誤嚥の関与が疑われる肺炎と,
   腹腔内感染症では選択に違いがありますか?〈山岸由佳 三鴨廣繁〉

IV 抗菌薬投与設計
 1 バンコマイシンでも最近負荷投与が必要と聞きましたが,腎障害など大丈夫ですか? 
   その意義についても教えてください〈松元一明〉
 2 テイコプラニンで400 mg,12時間毎の2日間負荷投与を行っても,
  目標トラフ値に達成できません.推奨される投与設計について教えてください〈高橋佳子〉
 3 耐性緑膿菌でアミノグリコシド系薬(AGs)が感受性でした.使用経験が少なく不安です.
   使い方について教えてください〈藤居 賢〉
 4 ボリコナゾールの投与法における注意点と,経口スイッチについて教えてください〈浜田幸宏〉
 5 当院では呼吸器や血液内科以外ではリポソーマル・アムホテリシンBは使用されていません.
  一般病棟での使用上の注意を教えてください〈茂見茜里〉
 6 当院での経口抗菌薬適正使用を進めたいと考えています.外来での呼吸器感染症に対する
   経口抗菌薬の使い方を教えてください〈中浜 力〉

V 院内マニュアルの作成
 1 術後感染予防抗菌薬マニュアルを院内で作成したいのですが,基本的な事項と作成上の
   注意点について教えてください〈畑 啓昭〉
 2 TDMを院内で啓発してゆくつもりです.保険適応のある抗菌薬の実際について教えてください
  〈木村利美〉
 3 血液透析や持続的血液濾過透析を行っている患者さんにおける,抗菌薬投与設計の何か
   わかりやすい表などが欲しいです〈植田貴史〉
 1 血液培養から酵母が検出されました.カンジダだと思いますがバンドルについて教えてください
  〈住吉 誠 芦澤信之 宮崎泰可〉
 2 黄色ブドウ球菌による菌血症のマネジメントバンドルについて教えてください〈長尾美紀〉
 3 ICUの薬剤師です.敗血症や敗血症ショックでのバンドルについて知りたいです〈小林敦子〉

薬剤一覧表
索引

執筆者一覧

  • 兵庫医科大学感染制御学主任教授 竹末芳生 編著
  • 京都薬科大学臨床薬剤疫学教授 村木優一
  • 熊本保健科学大学保健科学部医学検査学科教授 川口辰哉
  • 熊本大学病院薬剤部・感染制御部 尾田一貴
  • 昭和大学薬学部臨床薬学講座感染制御薬学部門准教授 前田真之
  • 東北医科薬科大学医学部感染症学教授 関 雅文
  • 鹿児島大学病院感染制御部副部長 川村英樹
  • 神戸大学医学部泌尿器科(保健学科)准教授 重村克巳
  • 神戸大学大学院医学研究科腎泌尿器科学教授 藤澤正人
  • 三田市民病院院長 荒川創一
  • 埼玉医科大学国際医療センター感染症科・感染制御科教授 光武耕太郎
  • 国際医療福祉大学医学教育統括センター/感染症学教授 矢野晴美
  • 川崎医科大学小児科准教授/感染管理室 大石智洋
  • 聖マリアンナ医科大学感染症学教授 國島広之
  • 兵庫医科大学感染制御部 中嶋一彦
  • 埼玉医科大学総合医療センター感染症科・感染制御科助教 川村隆之
  • 埼玉医科大学総合医療センター総合診療内科准教授 岡 秀昭
  • 富山大学附属病院感染症科 上野亨敏
  • 富山大学附属病院感染症科教授 山本善裕
  • 宝塚市立病院薬剤部部長 吉岡睦展
  • 大阪市立大学大学院医学研究科臨床感染制御学病院講師 柴多 渉
  • 大阪市立大学大学院医学研究科臨床感染制御学教授 掛屋 弘
  • 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科臨床感染症学 田代将人
  • 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科臨床感染症学教授 泉川公一
  • 国際医療福祉大学医学部感染症学主任教授 松本哲哉
  • 京都大学大学院医学研究科臨床病態検査学准教授 松村康史
  • 名古屋大学医学部附属病院中央感染制御部助教 井口光孝
  • 名古屋大学大学院医学系研究科臨床感染統御学教授 八木哲也
  • 愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学特任教授 山岸由佳
  • 愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授 三鴨廣繁
  • 慶應義塾大学薬学部薬効解析学教授 松元一明
  • 兵庫医科大学病院薬剤部副主任 高橋佳子
  • 札幌医科大学附属病院薬剤部 藤居 賢
  • 東京女子医科大学病院薬剤部副部長 浜田幸宏
  • 鹿児島大学病院感染制御部・薬剤部薬剤主任 茂見茜里
  • 中浜医院院長 中浜 力
  • 京都医療センター外科・感染制御部 畑 啓昭
  • 東京女子医科大学病院薬剤部部長 木村利美
  • 兵庫医科大学病院感染制御部 植田貴史
  • 長崎大学病院呼吸器内科・感染症内科 住吉 誠
  • 長崎大学病院呼吸器内科・感染症内科 芦澤信之
  • 長崎大学病院呼吸器内科・感染症内科講師 宮崎泰可
  • 京都大学大学院医学研究科臨床病態検査学教授 長尾美紀
  • 宝塚市立病院診療部長・感染対策室長 小林敦子
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