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書籍詳細

Annual Review 循環器 2012

Annual Review 循環器 2012

山口 徹 他編

B5判 280頁

定価10,780円(本体9,800円 + 税)

ISBN978-4-498-13414-0

2012年01月発行

在庫なし

注目すべきトピックを選び,その分野の第一人者が内外の文献を踏まえて最新の進歩を展望する.定評ある年刊書の最新版.

目 次
I.循環器の生物学

1.直接リプログラミングによる心筋細胞誘導
〈家田真樹〉
  心筋誘導因子のスクリーニング
  iCM細胞は心筋類似細胞である
  線維芽細胞は3因子導入により前駆細胞に戻らず直接心筋に転換する
  Gata4/Mef2c/Tbx5を導入した線維芽細胞は心臓内でiCM細胞に転換する
  特殊な細胞培養条件は心筋直接リプログラミングを促進する

2.冠動脈発生の分子メカニズム
〈石井泰雄 三川 隆〉
  冠状動脈血管の起源
  心外膜原基の誘導
  心外膜原基の心臓への融合
  心外膜の形成
  上皮-間充織転換および心壁内の移動血管形成と前駆細胞の多様性

3.ショウジョウバエRNAiスクリーニングによる心不全関連遺伝子のゲノムワイド解析
〈久場敬司 今井由美子〉
  モデル生物を用いた循環器の疾患関連因子の探索
  ショウジョウバエの発現誘導型RNAiライブラリー
  ショウジョウバエin vivo RNAi心不全スクリーニング
  種間を超えた心臓の機能調節因子NOT3の同定

4.心臓における細胞外ATPの放出機構と作用
〈黒瀬 等〉
  細胞からのATPの遊離機構
  P2Xの心臓での作用
  P2Yの心臓での作用
  アデノシンの心臓での作用
  α1アドレナリン受容体による平滑筋収縮におけるATPおよびパネキシンの役割

5.循環器系における概日時計の分子機構
〈明石 真〉
  現代人と概日時計
  1細胞に1時計
  概日時計メカニズム
  概日時計と循環器機能
  概日時計と動脈硬化
  ヒトの概日時計を診る

II.疾患の病因と病態

1.心房細動のゲノムワイド関連解析
〈尾崎浩一 田中敏博〉
  ゲノムワイド関連解析
  染色体4q25領域の心房細動感受性SNP染色体16q22領域の心房細動感受性SNP
  染色体1q21領域の心房細動感受性SNP

2.動脈硬化と自然免疫
〈河野 肇〉
  動脈硬化におけるpattern recognition receptors
  動脈硬化に関与する感染症とToll like受容体
  内因性danger signalもTLRにより認識される
  動脈硬化における内因性danger signal認識へのTLRの関与
  Danger signalによる急性好中球性炎症反応はNLRP3とIL-1依存性である
  コレステロール結晶は自然免疫炎症を介して動脈硬化を促進する
  コレステロール結晶は細胞死を惹起する

3.患者特異的iPS細胞による疾患メカニズムの解明
〈湯浅慎介〉
  ヒト末梢血よりiPS細胞樹立方法の確立
  循環器疾患特異的iPS細胞の開発
  遺伝性QT延長症候群特異的iPS細胞
  心筋症特異的iPS細胞の作製と解析
  今後の循環器疾患特異的iPS細胞の疾患解析における展望

4.心筋梗塞における線維化の制御機構
〈山田親臣 佐藤匠徳〉
  筋線維芽細胞の役割
  TGF-β経路
  RAAS経路
  miRNAによる制御
  コラーゲン産生の直接的な制御因子(sFRP2/PCOLCE1/BMP1)

5.疾患マーカーとしてのCirculating miRNA
〈松本 専 坂田泰彦 小室一成〉
  miRNAとは
  心疾患におけるmiRNAの発現
  疾患バイオマーカーとしてのcirculating miRNA
  Circulating miRNAの臨床的意義
  今後の展望

6.大規模コホート研究からみた日本人の血清脂質と心血管疾患リスク
〈村上義孝 三浦克之〉
  日本人における血清脂質と冠動脈疾患リスク

III.診断と治療―最新の進歩
 A.虚血性心疾患

1.心肺蘇生法ガイドライン2010
〈野々木 宏〉
  医療従事者のBLS
  ACLSの手順
  心停止の原因となり得る疾患への対策:急性冠症候群

2.MDCT時代の心臓核医学ガイドライン
〈玉木長良 吉永恵一郎〉
  MDCTと心臓核医学検査の相補性
  心臓核医学検査の独自性

3.急性心筋梗塞に対するステント治療:BMSかDESか
〈中川義久〉
  海外でのレジストリー研究
  海外におけるランダマイズ研究
  日本人のデータ

4.ステント血栓症のリスク
〈上妻 謙〉
  ステント血栓症発症のメカニズム
  発症時期によるステント血栓症の分類
  発症時期によるステント血栓症の発症要因

5.IB-IVUSによるプラーク評価
〈川崎雅規〉
  IB-IVUSの原理
  IB-IVUSの診断精度
  冠動脈プラークの特徴脂質異常症とその治療薬の効果判定
  動脈硬化危険因子とプラークの組織性状

6.CYP2C19遺伝子多型と抗血小板薬の薬効動態
〈後藤信哉〉
  メカニズムよりも経験にて使用された抗血小板薬クロピドグレル クロピドグレルの薬効標的のクローニングと作用メカニズムの理解クロピドグレルの代謝というカオス
  薬効評価系のカオス
  将来への架け橋

7.抗血栓療法時の外科的処置―特に内視鏡的処置
〈掃本誠治 小川久雄〉
  症例呈示
  循環器疾患における抗血小板薬と胃腸傷害
  内視鏡的処置における抗血栓薬の取り扱い
  経皮的冠動脈インターベンション施行患者に対する待機的内視鏡処置時の抗血小板薬取り扱い本邦におけるガイドラインの違い

 B.心不全

1.バソプレッシンV2受容体拮抗剤の心不全治療効果
〈西井基継 和泉 徹〉
  バソプレッシンと心不全
  V2受容体拮抗剤:トルバプタン
  今後の展開

2.Nohria分類とForrester分類
〈坂田泰史〉
  Nohria分類とForrester分類を考えるために心不全の定義をみなおす
  Forrester分類とは
  Nohria分類とは
  Forrester分類,Nohria分類をどのように使い分けるか

3.心臓再同期療法(CRT)の効果予測
〈瀬尾由広 青沼和隆〉
  CRTの効果判定
  機械的心臓非同期の検出とCRTの効果予測 CRTの効果予測におけるその他の要因

 C.不整脈

1.重症心室性不整脈に対するカテーテルアブレーション治療
〈野上昭彦〉
  新たな心室性不整脈への取り組み
  新たなアブレーション手法 心筋症に対するアブレーション
  VTアブレーションの意義

2.植込み型ループ心電レコーダー(implantable loop recorder: ILR)の有用性と適応
〈小林洋一〉
  ILRによる原因不明の失神に対する診断の有用性
  ILRの適応 ILRガイドの失神治療の有用性
  ILRの問題点

3.不整脈ナビゲーション診断における画像診断
〈小林建三郎 池田隆徳〉
  CARTOシステムも用いた不整脈診断
  Ensite Arrayシステムを用いた不整脈診断
  Ensite NavXシステムを用いた不整脈診断 不整脈ナビゲーション診断における心房細動

4. 抗血小板治療下の心房細動に対する抗凝固療法
〈妹尾恵太郎 山下武志〉
  心房細動における血栓塞栓症予防
  心房細動の患者背景
  出血について

 D.心筋症・弁膜症

1.石灰化僧帽弁輪に対する外科治療
〈湯崎 充 岡田行功〉
  MACに対する外科治療の危険性
  En block decalcification and annular reconstruction
  Annular reconstruction with pericardium
  Valve repair without annular reconstruction Valve replacement

2. 成人先天性心疾患における弁形成
〈安藤 誠〉
  Ebstein奇形
  弁形成の術式
  手術時期と成績
  TOF根治術後のPRに対するPVR
  手術時期の決定
  弁の種類
  カテーテルによる治療
  機能的単心室症の房室弁逆流

 E.高血圧・肺高血圧症

1.非侵襲的血管機能検査法: FMD,AI,中心血圧,PWV
〈山科 章〉
  動脈系の構造とその機能
  動脈に起こる病態
  血管機能検査

2.24時間自由行動下血圧測定(ABPM)の血圧管理への効果
〈苅尾七臣〉
  家庭血圧自己測定の違い
  ABPM指標
  24時間血圧レベル 血圧サーカディアンリズム
  血圧モーニングサージ
  ABPM測定方法
  ABPMの適応
  ABPMを用いたハイリスク高血圧治療
  サーカディアン降圧療法
  全身アテローム血栓症候群への統合的リスク治療

3.高血圧と睡眠時無呼吸
〈百村伸一〉
  診断
  機序
  治療
  新しい治療法

 F.先天性心疾患

1.成人先天性心疾患におけるaortopathy
〈丹羽公一郎〉
  病因
  病態と症状
  診断
  治療と予後

2.成人先天性心疾患の画像診断: 最近のトピック
〈近藤千里 池田亜希〉〉
  心血管MRIの新技術
  循環器CT,MRI検査と腎機能障害
  患者放射線被曝とその対策

3.小児期心不全の病態と治療の新しい考え方
〈村上智明〉
  心機能障害による心不全
  心機能障害による心不全:アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)・アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)
  心機能障害による心不全:β遮断薬
  心機能障害による心不全:ホスホジエステラーゼ阻害薬
  血行動態異常による心不全―大きな心室中隔欠損症

4.成人期に達した川崎病冠動脈後遺症へのインターベンション(PCI)
〈横井宏佳〉
  川崎病冠動脈病変に対するロータブレーター
  川崎病冠動脈病変に対するロータブレーターの当院の臨床成績
  若年発症急性冠症候群における川崎病様冠動脈瘤の臨床的意義

 G.大動脈疾患・末梢動脈疾患

1.大動脈疾患における遺伝子異常
〈森崎裕子 森崎隆幸〉
  大動脈疾患と遺伝
  症候群性大動脈疾患と原因遺伝子
  非症候群性大動脈疾患と原因遺伝子
  遺伝性大動脈瘤とTGF-βシグナル異常

2.偽腔閉塞型大動脈解離とULP,PAUの診断
〈加地修一郎〉
  偽腔閉塞型解離とは
  ULPとは何か

3.頸動脈狭窄症における治療選択―内膜剥離術 VS ステント留置術
〈坂井信幸 坂井千秋〉
  頸動脈ステント留置術の現状と今後

4.重症下肢虚血に対する幹細胞移植―短期および長期効果
〈池田宇一〉
  骨髄単核球移植
  末梢血単核球移植
  短期効果
  長期効果

IV.心臓血管外科

1.心筋保護の新しい考え方
〈森田紀代造〉
  心筋保護法に関する無作為化比較臨床試験prospective random-ized comparative study
  小児未熟心筋の特殊性を考慮した新しい心筋保護の考え方
  常温血液心筋保護に関する最近の知見
  心筋保護法の新たな展開: 脱分極性心停止から過分極性心停止へ
  心筋保護効果を増強する付加的戦略の進歩: preconditioning,postconditioningの概念と臨床応用

2.植込型補助人工心臓の新たな展望
〈許 俊鋭〉
  補助人工心臓の適応
  第二世代・第三世代植込型補助人工心臓
  日本の人工心臓治療の課題

3.臓器移植改正法施行後の心臓移植
〈福嶌教偉〉
  臓器移植法改正後の体制
  臓器移植法改正後の実際
  国内の心臓移植
  小児ドナーからの脳死臓器移植
  今後の課題

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