目次
I.消化管
1. | 消化管上皮細胞からのiPS細胞樹立 <青井貴之 千葉 勉> | |
多能性幹細胞と体細胞の初期化
iPS細胞研究の展開
消化管上皮からのiPS細胞誘導
2. | 炎症誘発癌の機序−上部消化管 <畠山昌則> | |
ピロリ菌による胃上皮細胞癌化のメカニズム
発癌と炎症をつなぐ分子機構
炎症による初癌プロセスの促進
3. | 免疫学からみた炎症性腸疾患の慢性化の原因−腸炎惹起性免疫記憶の成立− <金井隆典 渡辺 守 日比紀文> | |
IBDに腸炎惹起性メモリーリンパ球は存在するのか?
腸炎惹起性CD4
+T細胞はIL-7依存性のメモリー細胞である
腸炎惹起性メモリーCD4T細胞は恒常的に全身を循環している
慢性大腸炎マウス骨髄には腸炎惹起性CD4
+T細胞が潜在する
腸炎惹起性CD4メモリーT細胞の循環を遮断する炎症性腸疾患治療法
免疫系をリセットする血液幹細胞移植はクローン病を根治させるか?
4. | 腸内細菌と疾患 <野本康二> | |
ホットな研究領域としての腸内細菌叢
最近の報告にみる腸内細菌と疾病
プロバイオティクス/シンバイオティクスによる疾病制御の可能性
5. | 超拡大内視鏡の新展開 <工藤進英 池原伸直 井上晴洋> | |
共焦点レーザー顕微鏡系
Contact endoscopy系
6. | 小腸内視鏡の展望 <緒方晴彦> | |
カプセル内視鏡
バルーン内視鏡
7. | 消化管超音波診断の有用性 <芳野純治 小坂俊仁> | |
造影超音波診断
体外式超音波による消化管機能診断
超音波内視鏡診断
8. | CT colonographyの進歩 <今井 裕 市川珠紀 川田秀一> | |
CT colonographyのための前処置
CT colonographyの画像表示
実際の読影
CT colonographyの検査精度
CADの可能性
9. | 大腸癌検診の効率化 <山本栄篤 佐藤 温 中島寛隆 長浜隆司> | |
大腸がん検診と診断技術の動向
便DNA検査
MR Colonography(MRC)
FDG-PETとMRI拡散強調画像
内視鏡
効率化への考察
10. | 機能性ディスペプシアに対するコンセンサス治療 <鈴木秀和 松崎潤太郎 日比紀文> | |
内視鏡未実施のディスペプシアの治療
FDに対する現行の治療
新規治療薬
11. | 消化器癌に対する外来化学療法 <中島貴子 島田安博> | |
FOLFOX/FOLFIRI+bevacizumab/cetuximab療法のエビデンス
FOLFOX/FOLFIRI+bevacizumab/cetuximab療法の実際
12. | 癌免疫療法の展望 <地主将久 田原秀晃> | |
消化器癌に対する免疫療法をめぐる現状
消化器癌に対する免疫療法の試み
宿主免疫による消化器癌抑制機構
消化器癌における宿主免疫逃避機構の特徴
術後補助療法としての消化器癌免疫療法
消化器癌に対する抗腫瘍免疫誘導への新たな試み
13. | IBD治療戦略Top-down vs Step-up <長堀正和 渡辺 守> | |
クローン病の予後
Step-up療法の現実
Top-down療法の根拠
Top-down trialの結果と考察
II.肝臓
1. | C型肝炎ウイルス増殖系研究の最前線 <脇田隆字> | |
HCVの感染増殖系
ウイルスゲノム複製にかかわる宿主因子の同定
HCVの感染初期過程に関与する宿主因子
ウイルス粒子形成および分泌機構の解析
2. | C型肝炎からの肝発癌 <三好秀征 森屋恭爾 小池和彦> | |
C型肝炎による肝発癌機序
肝発癌の抑制療法
3. | C型肝炎・肝がんにおける自然免疫応答 <竹原徹郎> | |
C型肝炎におけるウイルス認識機構: RIG-I/IPS-1経路
C型肝炎に対するIFN応答機構: Jak/STAT経路
C型肝炎における腫瘍認識機構: NKレセプター
NK細胞と持続感染
4. | C型肝炎に対するPeg-IFN/RBV治療と新規抗ウイルス治療薬の開発状況 <平松直樹 小瀬嗣子 林 紀夫> | |
Peg-IFN/ribavirin併用療法
新規抗ウイルス薬の開発状況
5. | B型急性肝炎といわゆるde novo肝炎 <梅村武司 田中榮司> | |
B型急性肝炎
De novo肝炎について
6. | B型慢性肝炎に対する治療 <朝比奈靖浩> | |
各種抗ウイルス療法の治療効果
抗ウイルス薬多剤併用療法の意義
耐性ウイルスの問題
B型慢性肝炎治療ガイドライン
治療が予後に与える影響
特殊状態における治療
7. | 代謝臓器としての肝臓の分子生物学 <篁 俊成 金子周一> | |
肝臓での糖吸収と糖産生
肝臓でのグリコーゲン合成と分解
肝臓での糖新生
肝糖新生抑制の分子機構と臓器連関
ミトコンドリア機能異常とインスリン抵抗性
肝臓での脂質代謝と脂肪蓄積
肝脂肪化がインスリン抵抗性を形成する分子機構
Beyond TG−Toxic lipidは何か?
8. | 非アルコール性脂肪肝炎の臨床の進展 <西原利治> | |
NASHとメタボリックシンドローム
NASHの診断
脂肪肝の程度を規定する因子
肝細胞傷害を惹起する因子
脂肪組織における炎症を規定する因子
肝内における炎症を規定する因子
NASHの病期を規定する因子
NAFLDの治療効果判定と減量の治療効果
肝硬変を伴ったNASHの予後
肝硬変を伴ったNASHに対する外科的治療
本邦における外科的治療の現状
インスリン抵抗性を標的とした薬物治療の現況
9. | 劇症肝炎治療の現況 <持田 智> | |
わが国における劇症肝炎の実態
ウイルス性症例の現況と抗ウイルス療法の課題
免疫抑制療法,抗サイトカイン療法の展望
肝性脳症,脳浮腫の治療
再生医療に関するトランスレーショナルリサーチ
肝移植の現況と課題
10. | 肝硬変の病態診断と治療 <瀬川 誠 坂井田 功> | |
肝線維化診断の新たな展開
肝硬変に対する抗線維化療法
栄養療法,瀉血療法
自己骨髄細胞療法autologous bone marrow cell infusion therapy(ABMI therapy)
門脈圧亢進症に対するIVR治療
11. | 肝臓の画像診断 <岡田真広 沼田和司 村上卓道> | |
CT最新事情
MRI最新事情
US最新事情
Radiofrequency Ablation(RFA)後の効果判定
12. | 肝癌の治療(肝移植以外) <池田健次> | |
肝癌の外科治療
肝癌の(経皮的)局所治療
発癌予防・再発予防治療および抗癌剤のトピックス
13. | 肝疾患の血清プロテオミクスを用いた診断 <宇都浩文 上村修司 坪内博仁> | |
肝細胞癌の血清プロテオミクス
肝硬変,肝線維化の血清プロテオミクス
非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の血清プロテオミクス
肝疾患におけるプロテオミクスの展望
14. | PBCと自己免疫性肝炎 <本吉康英 右田清志 石橋大海> | |
自己免疫性肝炎(AIH)
PBC
Overlap症候群(PBC-AIH)
15. | 肝臓の移植医療up date(HBVとHCV) <市田隆文> | |
HBV
HCV
III.胆膵
1. | 膵癌診療ガイドライン改訂 <船越顕博> | |
ガイドラインの改訂内容
2. | 重症急性膵炎診療の進歩と今後の展開 <武田和憲> | |
我が国における重症急性膵炎診療の動向
急性膵炎の新しい画像診断
重症急性膵炎に対する経腸栄養のトピックス
重症膵炎における予防的抗菌薬投与をめぐる動向
重症急性膵炎に対する膵酵素阻害薬・抗菌薬膵局所動注療法
重症急性膵炎に対する低侵襲手術・内視鏡的ネクロセクトミー
3. | トリプシノーゲン遺伝子と膵炎 <粂 潔 正宗 淳 下瀬川 徹> | |
診断
臨床的特徴
遺伝子異常と膵炎発症機序
カチオニックトリプシノーゲン(
PRSS1)遺伝子
膵分泌性トリプシンインヒビター(
SPINK1)遺伝子
Cystic fibrosis transmembrane conductance regulator(
CFTR)遺伝子
アニオニックトリプシノーゲン(
PRSS2)遺伝子
キモトリプシンC(
CTRC)遺伝子
トリプシノーゲン遺伝子座のtriplication/duplication
アニオニックトリプシノーゲン(
PRSS2)遺伝子とカチオニックトリプシノーゲン(
PRSS1)遺伝子のハイブリッド遺伝子
4. | 急性膵炎の栄養療法−最近の動向 <竹山宜典> | |
完全静脈栄養か経腸栄養か?
腸管栄養投与方法の検討
感染対策としての経腸栄養
経口栄養の可能性
今後の展望
5. | 自己免疫性膵炎に伴う硬化性胆管炎: 鑑別診断と治療 <中沢貴宏 大原弘隆> | |
鑑別診断
治療
6. | 胆道癌診療ガイドラインをめぐって <近藤 哲> | |
胆道癌診療ガイドラインの概要
クリニカルクエスチョンと推奨文・推奨度
IV.消化器外科
1. | NOTES(natural orifice translumenal endoscopic surgery)の動向と展望 <安田一弘 北野正剛> | |
NOTES開発の経緯
NOTESに関する基礎研究
臨床応用の現状
今後の課題と展望
2. | 食道癌に対する化学放射線療法(CRT)と外科治療の接点 <外村修一> | |
補助的CRTと手術
根治的CRTと手術
CRT後の手術
症例の差別化と治療戦略の選択
3. | 嚢胞性膵腫瘍の術式選択 <堤 宏介 高畑俊一 中村雅史 田中雅夫> | |
膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)
粘液性嚢胞腫瘍(MCN)
漿液性嚢胞腫瘍(SCN)
solid pseudopapillary tumor(SPT)
二次性嚢胞性膵腫瘍
その他
4. | 脳死肝移植の現況と課題 <田村純人 菅原寧彦 國土典宏> | |
生体肝移植と脳死肝移植,本邦の背景
海外の現況
アジアでの脳死肝移植の現況
イスタンブール宣言
本邦の脳死肝移植の現況と課題
5. | 炎症性腸疾患に対する外科的治療戦略 <飯合恒夫 畠山勝義> | |
潰瘍性大腸炎
Crohn病
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