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書籍詳細

Annual Review 消化器 2009

Annual Review 消化器 2009

林 紀夫 編

B5判 324頁

定価10,780円(本体9,800円 + 税)

ISBN978-4-498-14022-6

2009年01月発行

在庫なし

注目すべきトピックを選び,その分野の第一人者が内外の文献を踏まえて最新の進歩を展望する.定評ある年刊書の最新版.

目次

I.消化管

1. 消化管上皮細胞からのiPS細胞樹立
<青井貴之 千葉 勉>
   多能性幹細胞と体細胞の初期化
   iPS細胞研究の展開
  消化管上皮からのiPS細胞誘導
2. 炎症誘発癌の機序−上部消化管
<畠山昌則>
   ピロリ菌による胃上皮細胞癌化のメカニズム
   発癌と炎症をつなぐ分子機構
   炎症による初癌プロセスの促進

3. 免疫学からみた炎症性腸疾患の慢性化の原因−腸炎惹起性免疫記憶の成立−
<金井隆典 渡辺 守 日比紀文>
   IBDに腸炎惹起性メモリーリンパ球は存在するのか?
   腸炎惹起性CD4T細胞はIL-7依存性のメモリー細胞である
   腸炎惹起性メモリーCD4T細胞は恒常的に全身を循環している
   慢性大腸炎マウス骨髄には腸炎惹起性CD4T細胞が潜在する
   腸炎惹起性CD4メモリーT細胞の循環を遮断する炎症性腸疾患治療法
   免疫系をリセットする血液幹細胞移植はクローン病を根治させるか?

4. 腸内細菌と疾患
<野本康二>
   ホットな研究領域としての腸内細菌叢
   最近の報告にみる腸内細菌と疾病
   プロバイオティクス/シンバイオティクスによる疾病制御の可能性

5. 超拡大内視鏡の新展開
<工藤進英 池原伸直 井上晴洋>
   共焦点レーザー顕微鏡系
   Contact endoscopy系

6. 小腸内視鏡の展望
<緒方晴彦>
   カプセル内視鏡
   バルーン内視鏡

7. 消化管超音波診断の有用性
<芳野純治 小坂俊仁>
   造影超音波診断
   体外式超音波による消化管機能診断
   超音波内視鏡診断

8. CT colonographyの進歩
<今井 裕 市川珠紀 川田秀一>
   CT colonographyのための前処置
   CT colonographyの画像表示
   実際の読影
   CT colonographyの検査精度
   CADの可能性

9. 大腸癌検診の効率化
<山本栄篤 佐藤 温 中島寛隆 長浜隆司>
   大腸がん検診と診断技術の動向
   便DNA検査
   MR Colonography(MRC)
   FDG-PETとMRI拡散強調画像
   内視鏡
   効率化への考察

10. 機能性ディスペプシアに対するコンセンサス治療
<鈴木秀和 松崎潤太郎 日比紀文>
   内視鏡未実施のディスペプシアの治療
   FDに対する現行の治療
   新規治療薬

11. 消化器癌に対する外来化学療法
<中島貴子 島田安博>
   FOLFOX/FOLFIRI+bevacizumab/cetuximab療法のエビデンス
   FOLFOX/FOLFIRI+bevacizumab/cetuximab療法の実際

12. 癌免疫療法の展望
<地主将久 田原秀晃>
   消化器癌に対する免疫療法をめぐる現状
   消化器癌に対する免疫療法の試み
   宿主免疫による消化器癌抑制機構
   消化器癌における宿主免疫逃避機構の特徴
   術後補助療法としての消化器癌免疫療法
   消化器癌に対する抗腫瘍免疫誘導への新たな試み

13. IBD治療戦略Top-down vs Step-up
<長堀正和 渡辺 守>
   クローン病の予後
   Step-up療法の現実
   Top-down療法の根拠
   Top-down trialの結果と考察

II.肝臓
1. C型肝炎ウイルス増殖系研究の最前線
<脇田隆字>
   HCVの感染増殖系
   ウイルスゲノム複製にかかわる宿主因子の同定
   HCVの感染初期過程に関与する宿主因子
   ウイルス粒子形成および分泌機構の解析

2. C型肝炎からの肝発癌
<三好秀征 森屋恭爾 小池和彦>
   C型肝炎による肝発癌機序
   肝発癌の抑制療法

3. C型肝炎・肝がんにおける自然免疫応答
<竹原徹郎>
   C型肝炎におけるウイルス認識機構: RIG-I/IPS-1経路
   C型肝炎に対するIFN応答機構: Jak/STAT経路
   C型肝炎における腫瘍認識機構: NKレセプター
   NK細胞と持続感染


4. C型肝炎に対するPeg-IFN/RBV治療と新規抗ウイルス治療薬の開発状況
<平松直樹 小瀬嗣子 林 紀夫>
   Peg-IFN/ribavirin併用療法
   新規抗ウイルス薬の開発状況

5. B型急性肝炎といわゆるde novo肝炎
<梅村武司 田中榮司>
   B型急性肝炎
   De novo肝炎について

6. B型慢性肝炎に対する治療
<朝比奈靖浩>
   各種抗ウイルス療法の治療効果
   抗ウイルス薬多剤併用療法の意義
   耐性ウイルスの問題
   B型慢性肝炎治療ガイドライン 
   治療が予後に与える影響
   特殊状態における治療

7. 代謝臓器としての肝臓の分子生物学
<篁 俊成 金子周一>
   肝臓での糖吸収と糖産生
   肝臓でのグリコーゲン合成と分解
   肝臓での糖新生
   肝糖新生抑制の分子機構と臓器連関
   ミトコンドリア機能異常とインスリン抵抗性
   肝臓での脂質代謝と脂肪蓄積
   肝脂肪化がインスリン抵抗性を形成する分子機構
   Beyond TG−Toxic lipidは何か?

8. 非アルコール性脂肪肝炎の臨床の進展
<西原利治>
   NASHとメタボリックシンドローム
   NASHの診断
   脂肪肝の程度を規定する因子
   肝細胞傷害を惹起する因子
   脂肪組織における炎症を規定する因子
   肝内における炎症を規定する因子
   NASHの病期を規定する因子
   NAFLDの治療効果判定と減量の治療効果
   肝硬変を伴ったNASHの予後
   肝硬変を伴ったNASHに対する外科的治療
   本邦における外科的治療の現状
   インスリン抵抗性を標的とした薬物治療の現況

9. 劇症肝炎治療の現況
<持田 智>
   わが国における劇症肝炎の実態
   ウイルス性症例の現況と抗ウイルス療法の課題
   免疫抑制療法,抗サイトカイン療法の展望
   肝性脳症,脳浮腫の治療
   再生医療に関するトランスレーショナルリサーチ
   肝移植の現況と課題

10. 肝硬変の病態診断と治療
<瀬川 誠 坂井田 功>
   肝線維化診断の新たな展開
   肝硬変に対する抗線維化療法
   栄養療法,瀉血療法
   自己骨髄細胞療法autologous bone marrow cell infusion therapy(ABMI therapy)
   門脈圧亢進症に対するIVR治療

11. 肝臓の画像診断
<岡田真広 沼田和司 村上卓道>
   CT最新事情
   MRI最新事情
   US最新事情
   Radiofrequency Ablation(RFA)後の効果判定

12. 肝癌の治療(肝移植以外)
<池田健次>
   肝癌の外科治療
   肝癌の(経皮的)局所治療
   発癌予防・再発予防治療および抗癌剤のトピックス

13. 肝疾患の血清プロテオミクスを用いた診断
<宇都浩文 上村修司 坪内博仁>
   肝細胞癌の血清プロテオミクス
   肝硬変,肝線維化の血清プロテオミクス
   非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の血清プロテオミクス
   肝疾患におけるプロテオミクスの展望

14. PBCと自己免疫性肝炎
<本吉康英 右田清志 石橋大海>
   自己免疫性肝炎(AIH)
   PBC
   Overlap症候群(PBC-AIH)

15. 肝臓の移植医療up date(HBVとHCV)
<市田隆文>
   HBV
   HCV

III.胆膵
1. 膵癌診療ガイドライン改訂
<船越顕博>
   ガイドラインの改訂内容

2. 重症急性膵炎診療の進歩と今後の展開
<武田和憲>
   我が国における重症急性膵炎診療の動向
   急性膵炎の新しい画像診断
   重症急性膵炎に対する経腸栄養のトピックス
   重症膵炎における予防的抗菌薬投与をめぐる動向
   重症急性膵炎に対する膵酵素阻害薬・抗菌薬膵局所動注療法
   重症急性膵炎に対する低侵襲手術・内視鏡的ネクロセクトミー

3. トリプシノーゲン遺伝子と膵炎
<粂 潔 正宗 淳 下瀬川 徹>
   診断
   臨床的特徴
   遺伝子異常と膵炎発症機序
   カチオニックトリプシノーゲン(PRSS1)遺伝子
   膵分泌性トリプシンインヒビター(SPINK1)遺伝子
   Cystic fibrosis transmembrane conductance regulator(CFTR)遺伝子
   アニオニックトリプシノーゲン(PRSS2)遺伝子
   キモトリプシンC(CTRC)遺伝子
   トリプシノーゲン遺伝子座のtriplication/duplication
   アニオニックトリプシノーゲン(PRSS2)遺伝子とカチオニックトリプシノーゲン(PRSS1)遺伝子のハイブリッド遺伝子

4. 急性膵炎の栄養療法−最近の動向
<竹山宜典>
   完全静脈栄養か経腸栄養か?
   腸管栄養投与方法の検討
   感染対策としての経腸栄養
   経口栄養の可能性
   今後の展望

5. 自己免疫性膵炎に伴う硬化性胆管炎: 鑑別診断と治療
<中沢貴宏 大原弘隆>
   鑑別診断
   治療

6. 胆道癌診療ガイドラインをめぐって
<近藤 哲>
   胆道癌診療ガイドラインの概要
   クリニカルクエスチョンと推奨文・推奨度

IV.消化器外科
1. NOTES(natural orifice translumenal endoscopic surgery)の動向と展望
<安田一弘 北野正剛>
   NOTES開発の経緯
   NOTESに関する基礎研究
   臨床応用の現状
   今後の課題と展望

2. 食道癌に対する化学放射線療法(CRT)と外科治療の接点
<外村修一>
   補助的CRTと手術
   根治的CRTと手術
   CRT後の手術
   症例の差別化と治療戦略の選択

3. 嚢胞性膵腫瘍の術式選択
<堤 宏介 高畑俊一 中村雅史 田中雅夫>
   膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)
   粘液性嚢胞腫瘍(MCN)
   漿液性嚢胞腫瘍(SCN)
   solid pseudopapillary tumor(SPT)
   二次性嚢胞性膵腫瘍
   その他

4. 脳死肝移植の現況と課題
<田村純人 菅原寧彦 國土典宏>
   生体肝移植と脳死肝移植,本邦の背景
   海外の現況
   アジアでの脳死肝移植の現況
   イスタンブール宣言
   本邦の脳死肝移植の現況と課題

5. 炎症性腸疾患に対する外科的治療戦略
<飯合恒夫 畠山勝義>
   潰瘍性大腸炎
   Crohn病

索 引

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執筆者一覧

林 紀夫 大阪大学教授 編
日比紀文 慶応義塾大学教授 編
上西紀夫 公立昭和病院院長 編
下瀬川徹 東北大学教授 編

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