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書籍詳細

Annual Review 腎臓 2011

Annual Review 腎臓 2011

富野康日己 他編

B5判 310頁

定価10,780円(本体9,800円 + 税)

ISBN978-4-498-12472-1

2011年01月発行

在庫なし

注目すべきトピックを選び,その分野の第一人者が内外の文献を踏まえて最新の進歩を展望する.定評ある年刊書の最新版.

I.本年の動向
〈成田一衛 柏原直樹 富野康日己〉


II.Basic nephrology
 A.生理

1.プロレニンと(プロ)レニン受容体
〈市原淳弘〉
  腎臓におけるプロレニン/レニンの産生・分泌
  (プロ)レニン受容体によるプロレニン活性化とその意義
  (プロ)レニン受容体細胞内シグナルの意義
  可溶性(プロ)レニン受容体とAtp6ap2

2.アルドステロン
〈北田研人 中野大介 西山 成〉
  アルドステロン/MR系による腎障害
  アルドステロンによるMR活性化
  アルドステロン/MR系に対するCaチャネル拮抗薬の腎保護効果
  アルドステロン非依存的なMR活性化

3.新規インスリン-WNK4-NCCリン酸化カスケードと血圧調節
〈蘇原映誠〉
  偽性低アルドステロン症II型(PHA II)とWNKキナーゼ
  WNK1変異とPHA II発症メカニズム
  WNK4変異とPHA II発症メカニズム
  WNK-OSR1/SPAK-NCCリン酸化カスケードの生理的な制御機構
  PHA II変異WNK4R1185Cとインスリン-WNK-NCCリン酸化カスケード
  今後のWNK研究

 B.免疫・病理

1.IgA腎症の成因
〈鈴木 仁 富野康日己〉
  IgA免疫複合体形成における惹起抗原
  遺伝因子
  IgA腎症におけるIgA免疫系の異常
  糖鎖異常IgA1の産生メカニズムについて
  糖鎖異常IgA1はどこで産生されるのか?
  糖鎖異常IgA1の病的意義
  糖鎖異常IgA1免疫複合体の病態における役割

2.小胞体ストレスとメサンギウムの細胞応答
〈北村正敬〉
  小胞体ストレス応答の主要3経路
  小胞体ストレスとアポトーシス
  小胞体ストレスと細胞増殖
  小胞体ストレスと細胞外基質産生
  小胞体ストレスと細胞分化
  小胞体ストレスと細胞間コミュニケーション
  小胞体ストレスと炎症応答
  検証:メサンギウム増殖性腎炎と小胞体ストレス―A Lesson from acuteglomerulonephritis―

3.腎疾患の病態形成における低酸素と新規グロビンの役割
〈西 裕志 三村維真理 南学正臣〉
  古典的なグロビン: ヘモグロビンと腎
  新規グロビン: サイトグロビンと腎

 C.分子生物学

1.GWAS
〈後藤 眞 成田一衛〉
  GWASのデザインと解析
  GWASにより明らかにされた知見
  腎臓領域でのGWAS
  Missing heritability
  今後のゲノム解析とGWAS

2.Sirt1とカロリー制限
〈久米真司 前川 聡 古家大祐〉
  腎臓におけるSirt1発現
  腎臓病の病態形成ならびに腎生理作用におけるSirt1の役割
  腎疾患の病態形成における栄養関連シグナルの関与

3.腎疾患の病態形成におけるBMP4・Smad1の役割
〈安部秀斉〉
  糖尿病性腎症の疫学と経過
  アルブミン尿の問題点
  糖尿病性腎症の分子病態
  アンジオテンシンIIとSmad1
  形質転換と腎障害
  Smad1と硬化関連遺伝子
  尿中Smad1の意義

4.幹細胞から腎臓への分化誘導
〈長船健二〉
  多能性幹細胞を用いた再生医学研究
  脊椎動物の腎臓発生
  両生類アニマルキャップを用いた試験管内での腎臓形成
  ES細胞から腎臓系譜への分化誘導の試み
  ES/iPS細胞から腎臓への分化誘導法の開発に向けて
  iPS細胞研究の現状と腎臓領域での応用

5.ゲノム遺伝子解析による尿路結石の発症機序解明
〈伊藤恭典 郡健二郎〉
  遺伝子多型
  vitamin D receptor(VDR)
  calcium sensing receptor
  osteopontin(OPN)
  urokinase
  hNaDC-1
  CLDN14
  androgen/oestrogen receptor
  体系的遺伝子発現情報解析

 D.検査・診断

1.腎臓のプロテオーム解析
〈山本 格〉
  プロテオミクス
  ヒト腎臓組織のプロテオーム
  ヒト尿のプロテオーム

2.尿バイオマーカーのパネル化
〈菅谷 健 木村健二郎〉
  バイオマーカーの定義
  Neutrophil gelatinase-associated lipocalin(NGAL)
  Interleukin 18(IL-18)
  Kidney injury molecule-1(KIM-1)
  L-type fatty acid binding protein(L-FABP)
  尿中バイオマーカーのパネル化

3.バイオイメージング
〈佐藤 稔 桑原篤徳 柏原直樹〉
  2光子レーザー顕微鏡,CCDカメラの開発と応用
  新規蛍光標識プローブの開発
  各種蛍光標識プローブの腎臓研究への応用 
  バイオイメージングによる腎組織構築,生理機能の研究
  慢性腎臓病の病態解析へのバイオイメージング技術の応用

III.Clinical nephrology
 A.糸球体障害

1.膜性腎症の抗原
〈今井圓裕 松尾清一〉
  膜性腎症の原因抗原に関する研究の歴史
  新生児のネフローゼの抗原Neutral Endopeptidase(NE)
  特発性膜性腎症の抗原の本命PLA2受容体
  今後の展望

2.IgA腎症: Oxford分類
〈片渕律子〉
  Oxford分類のエッセンス
  小児例での検証
  Oxford分類への反響

3.難治性ネフローゼ症候群の治療
〈斉藤喬雄〉
  難治性ネフローゼ症候群とは
  難治性ネフローゼ症候群に対する免疫抑制療法
  わが国における治療成績
  難治性ネフローゼ症候群における補助療法
  治療に関して注目される基礎的研究

4.小児ネフローゼ症候群の新たな治療
〈飯島一誠 佐古まゆみ〉
  小児ネフローゼ症候群に対する標準治療とその問題点
  リツキシマブとは
  リツキシマブの小児ネフローゼ症候群への応用
  小児期発症の難治性ネフローゼ症候群に対するリツキシマブ開発研究
  リツキシマブの問題点

 B.尿細管・間質障害

1.間質障害の機序についての新たな知見
〈丸山彰一 松尾清一〉
  リンパ管新生と間質障害
  補体と間質障害
  重曹投与によるCKD進行阻止
  TLRと間質障害

 C.全身性疾患と腎障害

1.ANCA関連疾患(NETsとLAMP-2-ANCA)
〈臼井丈一 山縣邦弘〉
  NETs
  LAMP-2-ANCA

2.SLE(ループス腎炎)
〈豊田智子 佐田憲映 槇野博史〉
  ループス腎炎の分類
  治療

3.IgG4関連疾患
〈佐伯敬子〉
  IgG4関連疾患研究の歩み
  IgG4関連疾患の診断
  IgG4関連疾患における腎病変
  IgG4関連間質性腎炎の臨床
  今後の課題

4.食塩感受性高血圧,血圧日内変動と腎臓
〈水野晶紫 木村玄次郎〉
  血圧日内リズムとNa代謝
  CKDにおける夜間高血圧
  夜間降圧までの時間(Dipping Time)の重要性
  CKDにおける夜間高血圧の治療

5.CKDにおける降圧併用療法のあり方
〈木村健二郎〉
  CKDにおける降圧の意義
  CKDにおけるACE阻害薬/ARBの使用の意義
  併用薬としての利尿薬
  第二選択薬は利尿薬か,カルシウム拮抗薬か?
  ACE阻害薬とARBの併用
  尿蛋白のみられないCKDにおけるACE阻害薬/ARBの位置づけ

6.直接的レニン阻害薬の臓器保護作用
〈光山勝慶〉
  レニン阻害薬の臓器保護作用―基礎データ―
  糖尿病患者におけるレニン阻害薬の腎保護作用
  レニン阻害薬の心保護効果の臨床でのエビデンス
  (プロ)レニン受容体に対するレニン阻害薬の効果

7.糖尿病における微量アルブミン尿の機序―糸球体・血管系と尿細管系の相互的関係の観点から―
〈細島康宏 蒲澤秀門 佐藤博慶 斎藤亮彦〉
  糸球体内皮細胞,糸球体上皮細胞の異常
  近位尿細管上皮細胞の役割
  megalin,cubilin
  Genome-wide association study(GWAS)
  インスリン抵抗性
  ネフロン傷害の不均一性

8.糖尿病における血管病変
〈荒木信一 柏木厚典〉
  厳格な血糖管理と大血管合併症
  厳格な血糖管理と細小血管合併症
  厳格な血糖管理は有害か?
  一次予防と低用量アスピリン

9.肺・腎連関
〈湯沢由紀夫 林 宏樹〉
  AKIにおける肺腎連関
  CKDにおける肺腎連関

10.酸化ストレスと腎障害
〈神保りか 下澤達雄〉
  酸化ストレスが問題となる病態
  抗酸化作用のある薬剤

11.寛解を目標とした糖尿病性腎症治療のあり方
〈赤井裕輝〉
  糖尿病性腎症の治療効果を示すエビデンス
  顕性糖尿病性腎症の寛解をめざす多角的強化療法
  寛解に向けての筆者らの取り組み

 D.水電解質異常

1.水チャネル異常と疾患
〈太田英里子 佐々木 成〉
  腎臓における各々のAQPの分布
  腎臓に発現しているAQPとその異常による疾患

2.中性アミノ酸輸送体LAT―糸球体での存在意義―
〈楊 國昌〉
  LAT3
  LAT2

 E.腎不全

1.CKD-MBD
〈駒場大峰 深川雅史〉
  早期CKD患者におけるFGF23の役割
  FGF23の直接作用と抵抗性
  ミネラル代謝におけるKlothoの役割
  腎移植後のミネラル代謝とFGF23の役割
  リン管理の進歩と今後の展望
  ビタミンDの非古典的作用と生命予後
  シナカルセト塩酸塩への期待

2.AKIの病態
〈平和伸仁〉
  軽度のCr上昇の意義
  AKIの病態と尿量
  AKIの組織変化と病態: 尿細管壊死とアポトーシス
  感染症,SIRSとAKI
  多臓器障害とAKI
  AKIの病態とバイオマーカー

3.トランスポーター機能を応用した尿毒症物質除去
〈鈴木健弘 豊原敬文 阿部高明〉
  尿細管排泄機構の構成分子群
  OATと尿毒症物質輸送
  腎臓のOATP,SLCO4C1
  SLCO4C1トランスジェニックラットのメタボローム解析
  CKD患者のメタボローム解析
  ヒトSLCO4C1プロモーター領域の解析と転写活性増強物質の探索

4.CKDにおける心不全の治療のあり方
〈中川直樹 長谷部直幸〉
  心腎連関の分類
  心腎連関におけるバイオマーカー
  CKDにおける心不全の治療

5.血液透析導入基準
〈渡邊有三〉
  わが国の導入基準の実態
  諸外国の導入基準の実態と今後の問題
  早期透析導入の是非に関する議論
  透析導入前教育と早期の専門医への紹介

6.腹膜透析ガイドラインと導入基準
〈中山昌明 林 義満 旭 浩一〉
  腹膜透析ガイドラインとは?
  腹膜透析ガイドライン: 導入基準

7.透析施設における新型インフルエンザ対策
〈秋葉 隆〉
  新型インフルエンザ対策〜2009年のH1N1の新型インフルエンザ流行前
  新型インフルエンザ対策〜2009年のH1N1新型インフルエンザ発生後
  新型インフルエンザ対策〜2009年のH1N1新型インフルエンザワクチン後
  今回の新型インフルエンザパンデミックの反省
  新型インフルエンザパンデミック後の流行
  今後の新型インフルエンザ感染対策

8.血液透析患者のかゆみの病態と,カッパ受容体作動薬ナルフラフィンの臨床効果
〈熊谷裕生 丸山資郎 江畑俊哉 高森建二 中元秀友 鈴木洋通〉
  これまで考えられていた透析患者のかゆみの成因
  かゆみの原因として内因性オピオイド系が重要である
  透析患者の血中のμペプチドおよびκペプチド濃度
  リンパ球表面のμ受容体およびκ受容体の発現
  マウスのかゆみに対するκ受容体作動薬ナルフラフィンの効果
  経口治療薬としてのカッパ受容体作動薬ナルフラフィン
  ランダム化した前向き二重盲検試験の結果
  337人を対象とする大規模前向き二重盲検試験
  1年間のオープンラベル試験
  ナルフラフィンは中枢神経内だけでなく皮膚でも作用している
  発売以来の効果と副作用

9.リン吸着剤の進歩
〈大矢昌樹 重松 隆〉
  リン吸着剤における指針
  Ca含有P吸着剤
  塩酸セベラマーとコレスチミドなどのポリマー
  炭酸ランタン

10.腎移植免疫抑制療法における最近の進歩
〈井手健太郎 大段秀樹〉
  ABO血液型不適合腎移植におけるリツキシマブの使用
  抗HLA抗体陽性腎移植における免疫グロブリン療法
  抗体関連型拒絶反応に対する治療戦略
  新規免疫抑制剤の現況
  免疫モニタリングによるテーラーメード医療

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