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書籍詳細

ICU/CCUの薬の考え方,使い方

ICU/CCUの薬の考え方,使い方

大野博司 著

A5判 432頁

定価(本体6,000円 + 税)

ISBN978-4-498-06662-5

2011年03月発行

在庫なし

かならず役立つ! 系統的で病態生理に基づいたクリティカルケア!

鎮静薬や鎮痛薬などICU/CCUで頻用される薬剤の使い方を中心に、著者が日々の臨床で培ったクリティカルケアの技術、経験を書き下ろした『考えた、使い方』シリーズのICU/CCU編。
医師・研修医はもちろんのこと、ICUナースのスキルアップにとっても有用な情報が満載です。
付録の薬剤ファイルも現場のスタッフ必携!

出版社からのコメント

本書の著者、大野博司先生がICU/CCUにおける急性血液浄化療法についてまとめた『ICU/CCUの薬のICU/CCUの急性血液浄化療法の考え方,使い方』もオススメです!

序文

 この本は2010年私の勤務する一般市中病院のICU/CCUで行っている治療の中で頻繁に使われる薬剤を中心として,約5年の間に蓄積してきた知識や技術をまとめたものです.
 現在のICU/CCU着任時は,当科ローテートのレジデント対象に勉強会,抄読会をやっていましたが,ある日,とあることに気づきました.
 それはICU/CCU専属医と様々な他科のいわば“多国籍軍”が入り乱れるICU/CCUで,知識・技術の共有,ICU/CCUとしての安全性とクオリティの確保を考えたときに,最もこのような勉強会が必要なのは,実際の現場の中で8時間3交代制で24時間365日,常に患者のベッドサイドを支え続けるナースではないかと.そんなICU/CCUナースにこそ病態・使用している薬剤・治療内容を十分把握してもらうことが大切だと気づきました.そして3年程前からICU/CCUナース向けに月1,2回の勉強会を定期的に行ってきました.今まで続けてきたこれらの勉強会が本書の根幹となっています.
 当たり前のことですが,医療の中心は患者と患者の家族であることは疑問をはさむ余地はありません.それでは,“クリティカルケアの現場で患者を支える医療者の主役は誰か?”という視点から考えると,常に患者のベッドサイドにはりついている現場のナースが主役だと自分は思っています.ICU/CCU専属医は,そんなICU/CCUナースが十分な知識・技術をもとに自信と勇気をもって患者とその家族をケアするために,いわば道筋を立てるような(大きな方針を決定する)仕事,つまりサッカー,野球とかスポーツでいう監督みたいな(実際はそれほど偉くないのですが),全体をコーディネートしていく立場だと思っています.
 ここでとりあげた薬剤は,内科・外科問わず現場で広く使われているものに限っています.読者の中には,あれがない,これがないと思われる方もいるかもしれません.それらについては疾患ごとに使われる薬剤として,今後機会があればとりあげてみたいと思います.
 本書は臨床医としての10年から学んできたこと,そしてクリティカルケアの現場で過ごしてきた5年ちょっとの中で実践してきたことを,本文にも,そして一部脱線するもののコラムにも書き綴ってみました.本書を手にしたあなたにとって,このささやかな本が日々のクリティカルケアの現場で役に立ち,ひいては目の前の患者さんの改善につながり,そして日本のこれからのクリティカルケアの発展に少しでも寄与することを祈って.

洛和会音羽病院ICU/CCU,感染症科
総合診療科,腎臓内科
大野博司

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目 次

■総 論
ICU入室患者のアセスメント
 1. クリティカルケアでのルーチン“6”
 2. クリティカルケアでの一般原則
 3. クリティカルケアのアセスメントはパーツに分けて行う
 4. ケースをふりかえって

■各 論
第1章 鎮静薬
 1. 鎮静薬と鎮痛薬の違い
 2. ICUでの鎮静は患者に何をもたらすか?
 3. 鎮静の評価のしかた
 4. クリティカルケアで使用される鎮静薬
 5. せん妄とせん妄の評価
 6. ICUでのせん妄のアプローチ,人工呼吸器管理中の不穏/興奮状態へのアプローチ

第2章 鎮痛薬
 1. ICUでの鎮痛薬の考えかた
 2. 鎮痛の評価
 3. ICUでよく使われる鎮痛薬と副作用
 4. その他の鎮痛薬
 5. 当院でよく用いられる鎮痛薬持続静注メニュー

第3章 筋弛緩薬
 1. ICUでの筋弛緩薬の考えかた
 2. 筋弛緩薬の理解に必要な解剖・生理学,薬理学
 3. 筋弛緩薬のモニタリング
 4. 筋弛緩薬の拮抗―非脱分極性筋弛緩薬の拮抗
 5. 筋弛緩薬使用時の注意点

第4章 ストレス潰瘍予防薬
 1. ICUでのストレス潰瘍予防の考えかた
 2. ストレス関連粘膜障害(SRMD)はどのようにして起こるか?
 3. ストレス関連粘膜障害(SRMD)予防は誰に行えばよいか?
 4. ストレス関連粘膜障害(SRMD)の予防にはなにがあるか?
 5. 胃酸分泌抑制薬の理解に必要な解剖・生理学,薬理学
 6. 胃酸分泌抑制薬使用時の注意点

第5章 輸液管理
 1. クリティカルケアでの輸液製剤の考えかた
 2. 輸液のための基礎知識
 3. Starlingの法則とDonnan平衡
 4. 輸液製剤・アルブミン製剤の種類
 5. サードスペースの出現 ―ストレス侵襲により生体に何が起こるのか?
 6. サードスペースが改善されないときに何を考えるか?
 7. 多発外傷での蘇生のための輸液

第6章 輸血管理
 1. 輸血のための検査データの読みかた
 2. 輸血のための血液型判定と交差適合試験
 3. 輸血のための各血液製剤各論
 4. 大量輸血時の合併症とその予防

第7章 人工呼吸器管理
 1.気道確保,挿管
  1. 気道確保と気管内挿管の適応
  2. 挿管時に使用する薬剤
  3. 困難気道difficult airwayの評価と対応
  4. 迅速気道確保(RSI: rapid sequence intubation)の流れ
  5. 胃内容物充満,嘔吐のケースではどうするか?
  6. 頭蓋内圧亢進のケースではどうするか?
  7. 心筋虚血,最近の心筋梗塞後のケースではどうするか?
  8. 頚椎損傷のケースではどうするか?
  9. 挿管による合併症
 2.初期設定,基本的なモード
  1. 病態別の人工呼吸器セッティング:ルーチン(術後覚醒遅延,薬物中毒など)
  2. 人工呼吸器の初期設定
  3. 肺の状態による1回換気量と呼吸数の考え方
  4. 人工呼吸器の代表的なモード
 3.ウィーニング,離脱
  1. ウィーニングのための条件
  2. ウィーニングに失敗したらどうするか?
  3. 鎮静とウィーニング
  4. ICU/CCUでよくみられるウィーニング・抜管の流れ
  5. 抜管時のポイント
  6. 抜管後の2つのポイント
 4.非侵襲的陽圧換気NPPV
  1. NPPV(noninvasive positive pressure ventilation)とは
  2. NPPVの適応とメリットとデメリット
  3. NPPVのモード
  4. NPPVのインターフェース
  5. NPPV開始時のプロトコール
  6. NPPV使用時のモニタリング
  7. クリティカルケアでのNPPV:COPD急性増悪
  8. クリティカルケアでのNPPV:心原性肺水腫
  9. NPPVを成功させるための10のポイント

第8章 循環作動薬
 1. ICU/CCUで昇圧薬・強心薬を安全に使うために
 2. 心機能を規定する因子
 3. 交感神経刺激:アドレナリン受容体の作用
 4. クリティカルケアでの昇圧薬・強心薬
 5. ICU/CCUでのショックへのアプローチ?
 6. ICU/CCUでのショックへのアプローチ?

第9章 抗血小板薬
 1. まずは止血のメカニズムの確認
 2. 血小板凝集のメカニズム
 3. 国内で使用可能な抗血小板薬
 4. 抗血小板薬各論
 5. 全身麻酔による手術前に抗血小板薬をいつ中止するか? 継続するか?

第10章 抗凝固薬,血栓溶解薬
 1. まずは止血のメカニズムの確認
 2. 抗凝固薬,血栓溶解薬
 3. 抗凝固療法で用いられる薬剤
 4. 抗凝固療法中の出血への対応
 5. 血栓溶解療法で用いられる薬剤
 6. 深部静脈血栓症の予防

第11章 抗不整脈薬
 1. ICU/CCUで抗不整脈薬を安全に使うために
 2. クリティカルケアで不整脈が起こる原因と初期評価
 3. 抗不整脈薬の作用機序を理解するための心筋活動とチャネル
 4. 頻拍性不整脈の発生:リエントリー Re-entryと自動能Automaticity
 5. クリティカルケアでの抗不整脈薬
 6. ICU/CCUでの不整脈へのアプローチ1:徐脈の場合
 7. ICU/CCUでの不整脈へのアプローチ2:頻脈の場合

第12章 利尿薬
 1. 体液量のコントロール
 2. 利尿薬の作用部位と各利尿薬の特徴
 3. 利尿薬が効かないときに考えるステップと対応

第13章 血管拡張薬,降圧薬
 1. ICU/CCUで血管拡張薬を安全に使うために
 2. 心機能を規定する因子
 3. クリティカルケアでの血管拡張薬,降圧薬

第14章 抗痙攣薬
 1. ミニマムてんかん発作の分類と用語のまとめ
 2. 痙攣重積の病態生理
 3. 痙攣重積の原因と治療
 4. 痙攣重積の合併症
 5. クリティカルケアで痙攣を見逃さないために
 6. クリティカルケアでの痙攣重積で使用される抗痙攣薬
 7. クリティカルケアでの痙攣重積へのアプローチ

第15章 抗菌薬
 1. クリティカルケアでの微生物学
 2. 抗菌薬の作用機序
 3. 抗菌薬各論
 4. 代表的な重症感染症(市中,病院内)と抗菌薬を選択すべきヒント
 5. クリティカルケアではどれだけの抗菌薬を手元に置けばよいか?

第16章 抗真菌薬
 1. 抗真菌薬の分類
 2. 抗真菌薬の作用機序
 3. 抗真菌薬各論
 4. 抗真菌薬の投与量・投与間隔

第17章 抗ウイルス薬
 1. ウイルスはどのように宿主細胞に感染し増殖していくか?
 2. 抗ウイルス薬の作用機序
 3. 抗ウイルス薬各論

第18章 クリティカルケアにおける栄養管理
 1.原則
  1. ICUでの栄養サポートの考えかた
  2. クリティカルケアでの重症患者の栄養法の7大原則
  3. クリティカルケアでの栄養療法のピットフォール
 2.TPN/PPNの実践的な組みかた
  1. 病院内での栄養サポートは今までどうだっただろうか?
     ―どこの病院のどこの病棟にでもあるよくある光景をふりかえって―
  2. 急性期の栄養管理の実践:原則
  3. TPN/PPNのための製剤をまずは理解しよう
  4. PPNでどこまで栄養サポートが可能か
  5. 急性期の栄養サポートプランニングの流れ

column
プロフェッショナリズム
10年
患者のために
これから医療現場に従事するあなたへ

あとがき

事項索引
薬剤名索引

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執筆者一覧

大野博司 洛和会音羽病院 著

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