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書籍詳細

Annual Review 血液 2012

Annual Review 血液 2012

高久史麿 他編

B5判 266頁

定価10,780円(本体9,800円 + 税)

ISBN978-4-498-12572-8

2012年01月発行

在庫なし

注目すべきトピックを選び,その分野の第一人者が内外の文献を踏まえて最新の進歩を展望する.定評ある年刊書の最新版.

目 次

I.造血幹細胞

1.造血幹細胞のニッシェと造血調節
〈長澤丘司 尾松芳樹 杉山立樹〉
  骨芽細胞
  血管内皮細胞
  CAR細胞
  Nestin陽性細胞

2.造血幹細胞動員の分子メカニズム
〈片山義雄〉
  造血幹細胞ニッチ
  G-CSF投与からニッチの破綻・抑制に至る経路

3.造血支持細胞の異常による造血器腫瘍の発症機構
〈北村俊雄〉
  骨前駆細胞特異的にDicerが欠失するマウスOCDfl/flの作成
  OCDfl/flマウスの骨異常と造血異常
  本論文の興味深い点と不可解な点

4.TIM-3: 新しい白血病幹細胞マーカーの発見
〈菊繁吉謙 宮本敏浩 赤司浩一〉
  治療標的としての白血病幹細胞
  白血病幹細胞特異的抗原としてのTIM-3の同定
  白血病幹細胞におけるTIM-3発現解析
  抗ヒトTIM-3モノクローナル抗体によるAML治療モデル

5.骨髄GVHDによる造血ニッチの障害
〈庄野雄介 今村雅寛 上羽悟史 松島綱治〉
  GVHDのターゲットとしての骨髄
  造血幹細胞移植後の骨髄抑制
  骨髄GVHDに関わる細胞(群)
  骨髄造血ニッチの障害
  GVHDのターゲットとしての骨芽細胞ニッチ
  骨髄GVHDの治療

6.造血幹細胞移植におけるGVHD/GVL制御とNK細
〈田中淳司〉
  NK受容体の種類と特徴
  T細胞とNK細胞の細胞障害活性の特徴と相違
  GVHD/GVL制御におけるNK細胞の役割
  NK細胞による抗腫瘍免疫誘導の新しい試み


II.赤血球系

1.テロメア病の疾患概念
〈高久智生〉
  テロメラーゼレベルの低下とDNA修復機構
  テロメア病各論
  テロメアと癌化
  テロメアと老化
  テロメア病の発症メカニズムと今後の課題

2.小児骨髄異形成症候群にみられる染色体異常とその意義
〈吉原宏樹 真部 淳〉
  芽球の増加を伴わないMDS
  芽球の増加を伴うMDS
  JMML(juvenile myelomonocytic leukemia)

3.骨髄異形成症候群に対する脱メチル化薬
〈宮崎泰司〉
  AZAを用いた第III相臨床試験
  国内でのAZA臨床試験(第I/II相試験)とAZA使用時の注意点
  DCBを用いた臨床第III相試験AZAを用いた併用療法の試みや同種造血幹細胞移植でのAZA使用

4.輸血後鉄過剰症に対する鉄キレート療法: 予後と造血能の改善効果
〈鈴木隆浩〉
  鉄過剰症による臓器障害と予後への影響
  鉄キレート療法による予後延長効果
  鉄キレート療法による意外な効果―造血改善
  鉄キレートによる造血改善メカニズム

5.サラセミアに対する造血幹細胞遺伝子治療の臨床研究
〈久米晃啓〉
  サラセミアについて
  サラセミア遺伝子治療の難しさ
  フランスにおける臨床試験
  HMGA2と腫瘍性増殖

III.白血球系

1.ダウン症に合併した一過性骨髄異常増殖症におけるGATA1変異と急性白血病への進展
〈土岐 力 伊藤悦朗〉
  TAMとML-DSにおけるGATA1変異
  TAMにおけるGATA1sの発現量
  TAM発症に関わるGATA1の機能ドメイン
  21番染色体上の関連遺伝子候補

2.小児急性骨髄性白血病における分子異常と予後
〈嶋田 明〉
  小児AMLの染色体異常によって形成されるキメラ遺伝子とその予後
  小児AMLの遺伝子異常
  小児AMLと成人AMLの遺伝子変異の違い

3.急性骨髄性白血病のゲノム解析とエピゲノム異常
〈小川誠司〉
  がんにおける遺伝子異常とゲノム解析
  AMLの網羅的シーケンス解析による新規遺伝子変異の同定

4.急性骨髄性白血病におけるIDH1/IDH2遺伝子変異と予後
〈市川 幹 黒川峰夫〉
  全ゲノムシークエンシングによる白血病遺伝子の探索
  新規白血病関連遺伝子IDH1
  急性骨髄性白血病におけるIDH1/IDH2変異と予後との関係

5.慢性骨髄性白血病に対するチロシンキナーゼ阻害剤: 新たな展開
〈田内哲三〉
  Nilotinib
  Dasatinib
  CML幹細胞の特性と治癒に向けての課題

6.骨髄線維症に対する新規治療薬
〈北中 明 下田和哉〉
  IMiDsによる骨髄線維症の治療
  Pomalidomideによる骨髄線維症の治療
  JAK2阻害剤
  Ruxolitinib(INCB018424またはINC424)
  Lestaurtinib(CEP-701)
  TG101348(SAR302503)
  JAK2阻害剤の位置づけ

IV.リンパ球系

1.RALD: ALPSとJMMLの交差点にある新たな疾患
〈水谷修紀 高木正稔 森尾友宏〉
  ALPSとは
  JMMLとは
  RALDとは
  RALDの本質と今後の問題点

2.びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の網羅的ゲノム解析
〈松本洋典 谷脇雅史〉
  細胞起源によるDLBCLの分類と病態
  間質の遺伝子発現特性によるDLBCLの分類と病態
  腫瘍に対する炎症,免疫反応によるDLBCLの分類と病態
  DLBCLにおける転写調節に関与する遺伝子変異

3.低悪性度B細胞リンパ腫/マントル細胞リンパ腫に対するベンダムスチン
〈飛内賢正〉
  ベンダムスチンとは?
  ベンダムスチン単剤の第I相試験と薬物動態
  B細胞性慢性リンパ性白血病(B-CLL)
  Indolent B-cell non-Hodgkin lymphoma(indolent B-NHL)
  Aggressive B-cell non-Hodgkin lymphoma(aggressive B-NHL)

4.抗CD30抗体によるホジキンリンパ腫と未分化大細胞型リンパ腫の治療
〈木下朝博〉
  CD30
  抗CD30モノクローナル抗体薬剤,Brentuximab vedotin(SGN-35)
  CD30陽性造血器腫瘍を対象としたBrentuximab vedotinの臨床第I相試験
  ホジキンリンパ腫に対するBrentuximab vedotinの臨床第II相試験
  未分化大細胞型リンパ腫に対するBrentuximab vedotinの臨床第II相試験

5.多発性骨髄腫に対する新規治療薬: 寛解導入療法と維持療法
〈尾崎修治〉
  若年者に対する新規寛解導入療法
  新規治療薬による移植前治療新規治療薬による移植後療法
  高齢者に対する新規寛解導入療法新規治療薬を用いた治療戦略

6. 造血器腫瘍に対する細胞免疫療法
〈安川正貴〉
  造血器腫瘍関連抗原とCTL認識エピトープ
  がんペプチドワクチン
  樹状細胞療法
  T細胞養子免疫療法
  TCR遺伝子導入による免疫遺伝子治療
  chimeric antibody receptor(CAR)遺伝子導入による免疫遺伝子治療

V.血小板系

1.先天性巨大血小板症の原因となるGPIIb/IIIa異常
〈國島伸治〉
  血小板産生
  先天性巨大血小板症
  GPIIb/IIIa
  血小板無力症
  GPIIb/IIIa変異による先天性巨大血小板症
  GPIIb R995W変異
  その他のGPIIb/IIIa変異
  先天性巨大血小板症の系統的解析

2.Neutrophil extracellular traps(NETs)と血小板血栓形成
〈羽藤高明〉
  NETsの感染防御作用
  血小板のNETs形成促進作用
  NETsの血栓形成促進作用

3.ITPにおけるTPO受容体作動薬の使い方
〈冨山佳昭〉
  ITPの病態
  ITPにおける治療目標
  ITPにおける標準的治療法
  ITPの治療薬としてのTPO受容体作動薬
  TPO受容体作動薬の臨床成績
  ITP治療におけるTPO受容体作動薬の位置づけ

4.予防的血小板輸血の適応と用量について
〈上田恭典〉
  血小板輸血と止血
  内科的疾患における血小板輸血の目的
  血小板数と出血
  血小板減少時の炎症は出血をもたらす
  血小板輸注量について

5. ヒトiPS細胞からつくる血小板
〈江藤浩之〉
  ES細胞でなく,iPS細胞を用いた新しい輸血システムを提唱する理由
  多能性幹細胞から血小板産生させるための培養技術開発
  レトロウイルスを用いた初期化因子導入iPS細胞株間の異なった性質によって明らかになった巨核球増殖・成熟の運命決定機構
  iPS細胞由来血小板の有効性
  iPS細胞技術によって実現した血小板関連疾患の病態解明

VI.凝固線溶系

1.凝固第XIII/13因子の役割: 新しい知見と提言
〈一瀬白帝〉
  先天性F13欠損症の3主徴
  F13の止血における新しい機能
  F13の組織修復における新しい機能
  F13の自然免疫における新しい機能
  F13欠損症の新しい臨床的問題

2.線溶活性低下と血栓症
〈鈴木優子 浦野哲盟〉
  血栓症と線溶系抑制に関する最近の知見
  in vitro可視化解析より得られた新たな知見
  内因性線溶活性増強剤による血栓症治療・予防への期待

3.内因系凝固反応と血栓症
〈宮田敏行 喜多俊行〉
  XIの立体構造
  トロンビンによるXIの活性化
  ポリリン酸による凝固反応の促進機構
  XII欠損マウスおよびXI欠損マウスにみられる動脈血栓の抑制
  接触相の抑制による新規抗血栓薬の開発の流れ
  ヘパリン中に混入した不純物のXII活性化による有害事象

4.マイクロパーティクルと病態
〈藤田真也 横井 崇 野村昌作〉
  MPの起源と生体における意義
  MPとTF
  MPと血管内皮機能
  MPと臨床疾患

5.経口抗凝固薬: 最近の進歩
〈竹下享典 小嶋哲人〉
  抗Xa薬
  抗トロンビン薬

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