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書籍詳細

消化器外科スタッフマニュアル

消化器外科スタッフマニュアル

上西紀夫 他編著

A5判 522頁

定価9,240円(本体8,400円 + 税)

ISBN978-4-498-04322-0

2003年11月発行

在庫なし

目 次

§ 1.総論的事項
A.病室勤務医・スタッフに必要な知識
 1.スタッフの対応の心得と注意点 <上西紀夫>
 2.病棟でのコミュニケーション <上西紀夫>
   1.患者さんに対して
   2.看護師に対して
 3.インフォームドコンセント(IC) <上西紀夫>
   1.IC にあたって必要な基本的事項
   2.IC の種類について
   3.内視鏡検査および内視鏡治療についての IC
   4.手術についての IC
 4.問診と身体所見の取り方 <里見 進,阿部啓二>
  A.問診
  B.身体所見
 5.術前栄養状態の把握と対策 <里見 進,亀井 尚>
  A.栄養障害の種類とその病態
  B.栄養状態の評価
  C.予後判定アセスメントと PNI
  D.栄養必要量の計算
  E.術前栄養不良例に対する対策―術前栄養療法
   1.静脈栄養法
   2.経腸栄養法
 6.緊急時の見分け方と対策 <青木克憲>
  A.「緊急」の認識
  B.超緊急事態―心停止
   1.心停止の判断
   2.人工呼吸
   3.胸骨圧迫心臓マッサージ
   4.心電図モニターの開始
   5.原因診断
  C.緊急事態
   1.意識レベルの急激な低下
   2.呼吸不全―低酸素血症
   3.ショック
   4.不整脈
   5.痙攣など切迫する中枢神経障害
  D.家族への対処
 7.ICU 入室基準と約束事項 <青木克憲>
  A.集中治療室入室基準
   1.入室優先基準
   2.退室基準
  B.消化器外科患者を対象とした入室基準
  C.院内感染対策
   1.MRSA 対応
   2.結核対応
  D.集中治療医への引継ぎ
  E.患者,家族への説明
  F.病棟における重症度評価および臓器不全診断基準
 8.抗癌剤投与における注意点 <萩原明於,山岸久一>
  A.化学療法計画書作成の必要性
  B.化学療法の到達目標を明確に
  C.指示の記載様式を統一する
  D.副作用チェックと副作用把握の一元化
  E.その他
 9.病室における患者の観察と管理 <真船健一>
  A.病棟医としての心構え
  B.入院時の患者との対応
  C.術前患者の観察と管理
   1.術前検査
   2.患者の全身状態の把握と管理
   3.病状説明,インフォームドコンセント
  D.術後患者の観察と管理
   1.術直後―リカバリールームまたは HCU において
   2.術後―一般病棟において
  E.退院の指導
  F.外来

B.術前状態の評価と管理
 1.心疾患のある患者 <片山原子>
 2.高血圧のある患者 <福井里佳,平田公一>
 3.呼吸器疾患のある患者 <上田哲也>
 4.脳血管障害の既往のある患者 <下山省二>
 5.肝機能障害のある患者 <青木文夫>
 6.腎機能障害のある患者 <小川利久>
 7.血液疾患のある患者 <瀧川拓人>
 8.内分泌疾患のある患者 <神森 眞>
  A.甲状腺機能亢進症(Basedow 病)
  B.甲状腺機能低下症
  C.二次性高血圧症(副腎腫瘍)
 9.糖尿病患者 <比企直樹>
 10.高脂血症のある患者 <桂巻 正>
 11.腹痛のある患者 <清水伸幸,真船健一>
 12.消化管出血のある患者 <野村幸世>
 13.電解質異常のある患者 <大村東生>
 14.酸塩基平衡異常のある患者 <古畑智久>
 15.脱水のみられる患者 <向谷充宏>
 16.ショック患者 <江副英理>
 17.肥満患者 <山口浩司,平田公一>
 18.妊娠している患者 <鬼原 史>
 19.精神神経系に異常のある患者 <鬼原 史>
 20.AIDS 患者 <片野光男>

C.手術直前の処置の基本と注意点
 1.腸管・胃・膀胱の処置 <鶴間哲弘>
  A.腸管処置
  B.胃処置
  C.膀胱処置
 2.食事,術前輸液 <鈴木やすよ>
  A.脱水の補正としての輸液
  B.栄養管理としての輸液・食事
  C.手術部位別の輸液・食事管理
 3.輸血 <鶴間哲弘>
 4.薬剤投与のためのテスト,チェック事項 <鈴木やすよ>
   1.抗生物質
   2.輸血
   3.麻薬・鎮痛薬
   4.降圧薬・強心配糖体などの循環器系に作用する薬剤
   5.抗悪性腫瘍薬
 5.外科医に必要な麻酔の知識 <江副英理>

D.術中・術後の管理
 1.手術直後の患者のチェック事項と管理 <桂巻 正>
  A.全身管理におけるチェック事項
   1.麻酔後覚醒状態の把握
   2.バイタルサイン
   3.尿量
   4.鎮痛・鎮静状態
   5.ドレーン
  B.一般検査におけるチェック事項
  C.ICU における管理
   1.ICU における循環管理モニター
   2.ICU における呼吸管理モニター
 2.術中・術後の輸液療法の注意点 <染谷哲史>
  A.体液の組成
   1.体液と電解質
   2.浸透圧
   3.輸液の種類
  B.手術侵襲による体液の移動
   1.手術操作に伴う体液の喪失
   2.非機能的 ESF の貯留
   3.内分泌環境
   4.術中出血に対しての輸血
  C.術後の輸液
  D.輸液トラブル
 3.術中・術後の栄養管理の注意点(中心静脈栄養,経腸栄養) <染谷哲史>
  A.侵襲下の代謝
   1.糖新生
   2.アミノ酸
   3.脂肪
  B.中心静脈栄養(IVH)
   1.bacterial translocation
   2.栄養素の欠乏症
   3.IVH の合併症
  C.経腸栄養
  D.栄養の評価法
 4.創傷の管理 <須田 健,木所昭夫>
  A.創傷治癒の基礎
  B.創傷の処置
 5.発熱,高熱の管理 <布施暁一,木所昭夫>
  A.体温
  B.発熱の原因
  C.熱型
  D.術後発熱
  E.治療
 6.疼痛の管理 <木村康利>
  A.意義と目的
  B.手術に伴う疼痛の成因
  C.術後疼痛に対する考え方
  D.術後疼痛管理の実際
 7.ドレーンの挿入と管理(胸腔・腹腔) <秦 史壮>
  A.ドレーンの材質
  B.ドレーンの形状
  C.ドレーンの形態とドレナージの方式
  D.挿入時の留意点
  E.ドレーン管理の留意点
  F.ドレーン抜去時の留意点
 8.人工肛門の管理 <古畑智久>
  A.種類
  B.術前管理
  C.術後の管理
 9.高齢者の管理 <本間敏男>
  A.身体的特徴
  B.術中管理
  C.術後管理

E.術後合併症・症状急変とその対策
 1.術後高血圧 <味村俊樹>
 2.術後心不全 <片山原子>
 3.術後呼吸不全 <渡辺健一,呉屋朝幸>
 4.術後肺塞栓・肺梗塞 <増井一夫,呉屋朝幸>
 5.術後脳血管障害 <下山省二>
 6.術後肝障害・黄疸 <永井英司,山口幸二,田中雅夫>
 7.術後高血糖 <永井英司,山口幸二,田中雅夫>
 8.ショック,DIC <江副英理>
  A.ショック
  B.DIC(播種性血管内凝固症候群)
 9.術後腎不全・腎障害 <木村康利>
 10.排尿障害と尿路感染 <古畑智久>
  A.排尿障害
  B.尿路感染症
 11.感染創の管理 <大村東生>
  A.術後創部の管理
  B.感染創の処置
  C.腹腔内膿瘍の治療
 12.褥創の管理 <向谷充宏>
 13.術後精神障害 <秦 史壮>
 14.合併症再手術の考え方 <本間敏男>
  A.基本的な考え方
  B.各種合併症の手術適応と術式
   1.共通する合併症
   2.各術式に特有の合併症

F.院内感染の注意点とその対策
 1.外科病棟における院内感染とその対策 <長尾二郎,中村陽一,炭山嘉伸>
  院内感染予防対策
   1.手洗い・清潔操作・手袋着用の励行
   2.患者の隔離
   3.infection control doctor の役割
 2.抗菌薬の使い方 <長尾二郎,中村陽一,炭山嘉伸>
  A.術後感染予防薬とは
  B.手術の汚染の程度と術後感染症
  C.術後感染の分類
  D.各世代セフェム薬とカルバペネム系抗菌薬の比較
  E.術後感染予防薬の選択
  F.投与開始時期と投与期間
  G.術後感染予防薬の実際
 3.特殊感染症(MRSA を含む)の対策 <長尾二郎,中村陽一,炭山嘉伸>
  A.MRSA による術後感染症の治療とその適応
   1.手術部位感染
   2.術後呼吸器感染症
   3.術後腸炎
  B.真菌感染症

G.腹腔鏡下手術の術中・術後の注意点<平田公一>
  A.術中の合併症と注意点
   1.トロッカー挿入・留置に伴うもの
   2.気腹操作に伴うもの
   3.視野展開の制限に伴うもの
   4.鉗子操作に伴うもの
   5.リトラクターに伴うもの
  B.術後の注意点

H.末期癌の疼痛対策<岩瀬 哲,中川恵一>
  A.WHO 方式の 5 原則
  B.WHO 除痛ラダー
  C.レスキュードーズ
  D.モルヒネの副作用
  E.鎮痛補助薬
  F.モルヒネに対する誤解

§ 2.消化器疾患の外科治療と管理
 1.食道癌 <北村道彦>
 2.食道アカラシア <近藤泰理>
 3.食道静脈瘤 <近藤泰理>
 4.胃癌 <熊谷一秀>
 5.胃粘膜下腫瘍 <磯崎博司>
 6.Mallory−Weiss 症候群 <旭 博史>
 7.胃・十二指腸潰瘍 <旭 博史>
 8.胃悪性リンパ腫 <松倉則夫>
 9.大腸癌 <権田 剛,樋口哲郎,杉原健一>
 10.大腸ポリープ・ポリポーシス <樋口哲郎,榎本雅之,植竹宏之,杉原健一>
  A.大腸ポリープ
  B.大腸ポリポーシス
 11.直腸癌 <金澤昌満,白水和雄>
 12.潰瘍性大腸炎 <板橋道朗,亀岡信悟>
 13.Crohn 病 <亀岡信悟,板橋道朗>
 14.虚血性腸炎 <板橋道朗,亀岡信悟>
 15.イレウス―特に機械的イレウスについて<中根恭司,桜本和人,中野誠人,渡辺健太郎>
 16.肝臓癌 <広橋一裕>
 17.胆石,胆嚢炎 <宮崎耕治>
  A.胆石症
  B.総胆管結石症
  C.肝内結石症
 18.胆道癌 <宮崎耕治>
  A.胆嚢癌
  B.胆管癌
 19.膵臓癌 <平田公一>
 20.急性膵炎 <平田公一>
 21.脾腫をきたす疾患 <田渕崇文>
 22.ヘルニア <加藤道男,藤原英利>
 23.虫垂炎 <横畠徳行>
 24.大腸穿孔 <村田宣夫,石田秀行>
 25.肛門疾患 <河原正樹>

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