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書籍詳細

消化管の生検診断

臨床医のために

消化管の生検診断

大原 毅 他著

B5判 226頁

定価9,680円(本体8,800円 + 税)

ISBN978-4-498-14006-6

2003年10月発行

在庫なし

 消化管生検組織標本の見方を「病理は難しくない」という信念のもとまとめた,わかりやすい入門書.顕微鏡の見方,組織標本の取り扱い方,消化管の組織像などを解説した基本編,生検の見方の基本を懇切に解説した入門編,食道・胃・十二指腸・大腸など部位ごとに診断の実際をまとめた実際編と読み進めていくうちに,臨床の現場で必要な生検診断の実践的な知識を過不足なく身につけることができる.

目 次

1 基本編
病理標本の見方
  はじめに
   a)生検の目的
   b)生検の限界と特殊性
 A 顕微鏡の取り扱い
  1.顕微鏡の構造
  2.顕微鏡の準備
   a)レンズ
   b)光源
   c)目幅と視度調節
   d)コンデンサー(集光器)
   e)光学フィルター
  3.観察方法
   a)焦点の合わせ方
   b)倍率を変えた観察
  コラム 光学顕微鏡の倍率
 B 生検組織標本の取り扱い
  1.検体の採取
  2.標本作製
  3.染色法
   a)ヘマトキシリン−エオシン染色
   b)PAS−Alcian blue染色法
   c)線維染色
   d)内分泌顆粒の染色
   e)悪性リンパ腫の診断
   f)その他の染色法
  4.標本の特殊な切り出し法
   a)深切り標本
   b)連続切片
 C 消化管の組織像
  1.食道
   a)肉眼解剖
   b)食道壁の構造
   c)粘膜の組織像
  2.胃
   a)肉眼解剖
   b)胃壁の構造
   c)粘膜の組織像
  3.十二指腸・小腸
   a)肉眼的解剖
   b)小腸壁の構造
   c)粘膜の組織像
  4.大腸
   a)肉眼的解剖
   b)大腸壁の構造
   c)粘膜の組織像
 D 病理組織学的診断の記載
  1.胃生検組織診断分類
  2.大腸癌診断のための生検組織判定基準―生検グループ分類―

2 入門編
消化管生検の見方
 A 入門編; 病変の見方概説
  1.顕微鏡の見え方
  2.標本の見方,染まり方
  3.生検標本に何が見えるか
  4.正常構造とそれからのかけ離れ
  5.低倍率から高倍率へ,各倍率で見ておくべきもの
   a)低倍率(40倍)にて見ること
   b)中倍率(100倍・200倍)にて見るもの
   c)高倍率(400倍)にて見ておくこと
  6.それ以後の操作
 B 構造から―形から入る
  1.細胞異型
  2.構造異型
 C 鑑別診断へ
  1.臨床医にとってどういう鑑別診断が最も必要か
  2.分化度,異型度,悪性度について
  3.分化癌と未分化癌
  4.悪性度について
 D 各論
  1.腺癌
   a)分化癌
   b)未分化癌
  2.その他の主な悪性腫瘍
   a)扁平上皮癌
   b)腺扁平上皮癌
   c)癌肉腫
   d)粘表皮癌(食道)
   e)腺様嚢胞癌(食道)
  3.カルチノイド腫瘍
  4.リンパ腫および悪性リンパ腫
   a)第1目標について
   b)第2目標について
   c)第3目標について
  5.間質性腫瘍
 E 悪性腫瘍と鑑別を要する疾患
  1.悪性腫瘍との鑑別を要する病変
   a)再生異型
   b)過形成
   c)化生
   d)変性
   e)腺腫
   f)異所性組織
   g)異形成
   h)潰瘍底の壊死性肉芽組織と癌
  2.間葉系腫瘍についての問題点
  3.炎症論(胃炎,Crohn病)
 F まとめ

3 実際編
I 食道 〈下山省二〉
 A 扁平上皮癌
  1.高分化扁平上皮癌
  2.中分化扁平上皮癌
  3.低分化扁平上皮癌
 B 異型上皮
 C 食道炎
 D 顆粒細胞腫
   コラム 消化管癌における用語の違い
 E Barrett食道
 F その他
  1.Leukoplakia
  2.Papilloma
II 胃〈下山省二〉
 A 胃癌
  1.乳頭状腺癌
  2.高分化管状腺癌
  3.中分化管状腺癌
  4.低分化腺癌
  5.印環細胞癌
  6.膠様腺癌
  7.低分化腺癌や印環細胞癌と鑑別を要する細胞や病変
  8.印環細胞癌と鑑別を要する場合
 B 胃の異型上皮巣
 C 慢性胃炎
  1.萎縮(過形成)性胃炎
  2.化生性胃炎
  3.疣状胃炎
 D ポリープ
 E 胃潰瘍,びらん
 F 悪性リンパ腫
 G MALT lymphoma
 H GIST
  1.平滑筋腫
  2.平滑筋肉腫
  3.神経鞘腫
  4.異所性胃粘膜
  5.異所性膵
 I カルチノイド
 J その他
  1.形質細胞の免疫グロブリン
  2.ヘリコバクターピロリ
III 十二指腸〈下山省二〉
 A Brunner腺過形成
 B 異所性胃粘膜
 C リンパ濾胞過形成
 D 腺腫,癌
IV 小腸〈大原毅 赤羽久昌〉
V 大腸疾患〈大原毅 赤羽久昌〉
 A 大腸疾患総論
 B 大腸腫瘍
  1.大腸腫瘍総論
  2.大腸癌
   a)大腸癌総論
    コラム1
   b)大腸癌各論・組織型
    コラム2 細胞異型(=核異型)の3点セット
    コラム3 低分化腺癌と未分化癌
  3.大腸の良性腫瘍
   a)大腸の良性腫瘍総論
   b)大腸腺腫総論
    コラム4 ポリープ
   c)大腸腺腫(adenoma)各論
    コラム5 severe dysplasiaという言葉について
    コラム6 ジャーゴン jargon
    コラム7
   d)腺腫以外の良性ポリープ
    コラム8 いわゆる化生性ポリープ metaplastic polypおよび過誤腫性ポリープ hamartomatous polyp
    コラム9
 C まとめ
  1.大腸の上皮性腫瘍のまとめ,結局は表現型の違いだけ
  2.大腸腫瘍の生検診断のまとめ
    コラム10 basal cell hyperplasia
VI 消化管の炎症性疾患〈大原毅 赤羽久昌〉
 A 総論
  1.消化管における炎症論―消化管における炎症とは何か―
    炎症の定義
  2.下部消化管(大腸・小腸)の炎症性疾患の特徴と分類
   a)特徴
   b)分類
  3.組織像の特徴
 B 各論―大腸における代表的炎症
  1.急性炎症
   a)急性大腸炎
   b)虚血性腸炎
   c)アメーバ赤痢
   d)薬剤性大腸炎
  2.慢性炎症
   a)潰瘍性大腸炎
   b)Crohn病
   c)分類不能な慢性腸炎
   d)孤立性直腸潰瘍症候群
   e)特殊性炎
   f)子宮内膜症(エンドメトリオーシス)の腸管播種(転移)
   g)炎症と癌について

4 私の主張
 A 再生の意義
 B 胃の再生上皮と腸上皮化生
 C 胃生検のグループ分類(胃生検組織診断基準)を見直そう―臨床医の目から―
  1.Group I・IIについて
  2.Group IIIについて
  3.Group IV・Vについて
  4.実地臨床面から
 D 大腸腺腫の発生(腺腫発生一元論)
 E 腺腫の悪性ポテンシャル,hyperplastic polypとadenomatous polyp
 F 大腸癌組織発生論から20年

索引

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