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書籍詳細

よくわかる予防接種のキホン 第2版

よくわかる予防接種のキホン 第2版

寺田喜平  編

A5判 380頁

定価(本体4,800円 + 税)

ISBN978-4-498-07117-9

2018年04月発行

在庫あり

小児用から高齢者用、渡航者用ワクチン,そして新型インフルエンザワクチンに至るすべてのワクチンの情報を網羅し,予防接種のリスクマネージメントや院内感染対策の予防接種,基礎疾患を持つ児への接種まで,多方面から予防接種を取り上げた新しいガイドブック.帯状疱疹サブユニットワクチンの追加をはじめ、初版以降に変更のあった予防接種の方針やガイドラインなどの改正を反映した待望の第2版。

第2版の序

 2015年4月に初版を上梓してから約3年が経ちました.おかげさまで好評で多くの方に読んでいただいたようです.そのため,残りの部数も少なくなり,第2版を作るように出版社から依頼がありました.この2年間の動きとしてHBワクチンが定期接種となったことや海外からの旅行者の増加に伴って,麻疹や風疹などの我が国への持込みやキャッチアップが問題になってきました.今後の動きとして,5種混合ワクチン,2期用の3種混合ワクチン,帯状疱疹サブユニットワクチン,MMRワクチンが新しく使用できるようになりそうです.さらにHPVワクチンについても使用再開が模索されているようです.またロタやムンプスワクチンの定期接種化も待ち遠しい限りです.これらを加えて,できるだけ最新の情報が提供できるように改訂版を作成しました.
 読者は,専門医から研修医,保健師や保育士までを対象にしています.最近は字数の少ない読みやすさばかりが目立つ本が多いように思われますが,この本は,内容が濃く専門医まで満足してもらえるものであると信じています.しかし,まだまだ至らないところがあると思いますので,読者の方々からご指導ご鞭撻を頂ければ幸いです.
 残念ながら,初版で編集に携わっていただきました庵原俊昭先生が2016年2月にご逝去されました.後で判明したことですが,共同編集をお願いしたときにはすでに病気のことが判明していたようです.この本をどのようにするのかを二人で熱心に話し合い,何度もメールのやり取りをしたことを思い出します.また多くの部分を自ら進んで担当すると言ってくださり,この本は庵原先生の大きな遺作といえると思っています.読んで頂ければ,先生の並々ならぬ心意気を感じることができると思います.衷心より庵原俊昭先生のご冥福を祈っております.
 最後に,改訂にあたり,ご多忙中ご執筆いただいた先生方に心より感謝いたします.ありがとうございました.

2018年3月吉日
寺田喜平





 2005年に「実践予防接種マニュアル」,続いて2008年にその「改訂2版」を上梓してから約7年間も経過しました.その間に,結合型ヒブおよび肺炎球菌ワクチン,HPVワクチン,そして水痘ワクチンが定期接種となり,2016年からB型肝炎ワクチンも定期接種化が予定されています.そのほか,任意接種ではありますが,2種類のロタワクチンが接種できるようになり,わが国における予防接種もようやく世界水準に近付いてきました.しかし,ムンプスワクチンやロタワクチンの定期接種化の問題,百日咳増加への対応問題,多価混合ワクチンが少なく接種回数が多い問題など,まだまだ多くの壁が存在します.また最近,ワクチンは小児用だけでなく,高齢者用および海外渡航者用ワクチンにも注目が集まってきました.これらを追加し,改訂しないと読者の要望に答えることができないと心配していました.ちょうどその頃,今回は改訂ではなくまったく新しいワクチンの本を作成したらとの話を頂きましたので,別の新しい本を作成することにしました.その際,私だけでは力不足ですので,我が国で最もワクチンに造詣が深く,ワクチン行政にも関わっておられる三重病院の庵原先生にも編集に加わっていただきました.いろいろと話し合いながら,どのような特徴ある本を作成するのか,また執筆者などを決め,随所にいろんな工夫を入れました.もちろん庵原先生も多くの部分を執筆されました.
 この本の特徴は,小児用ワクチンから高齢者用および渡航者用ワクチン,そして新型インフルエンザワクチンまで,すべてのワクチンを網羅していることです.また予防接種のリスクマネージメントや院内感染対策の予防接種から,基礎疾患を持つ児への接種まで,多方面から予防接種を取り上げました.さらに各論ではピットフォールや多くの方が疑問と思っていることなどを「ここが知りたいQ&A」で,また今後の展開について「今後の課題と問題点」で解説しています.読者は研修医から小児科専門医,ワクチン接種医などのほかに看護師や保育士までを対象にしており,この本1冊で十分予防接種については事足りるのではないかと思っています.しかし,まだまだ至らないところがあると思いますので,読者の皆様からのご指導,ご鞭撻をいただければ幸いです.
 最後に,出版にあたり,ご多忙中原稿を執筆いただいた先生方に心より感謝いたします.ありがとうございました.

2015年3月吉日
寺田喜平

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目 次

1章 総論
 ■1.ワクチン〈寺田喜平,庵原俊昭〉
  ワクチンの種類:生ワクチンと不活化ワクチン
  ワクチンと免疫応答
  ワクチンの保管
  ワクチンの添加剤
 ■2.世界と日本の予防接種制度〈岡部信彦〉
  世界の予防接種制度
  WHOにおけるGlobal Vaccine Action Plan(GVAP)2011-2020
  WPRにおける主な感染症と予防接種状況
  予防接種制度に関し,議論を行う場(日本と海外と)
  我が国における予防接種制度の流れ
 ■3.予防接種の具体的な実施〈及川 馨〉
  予診票
  予診票の各項目の目的と確認方法
  接種の可否判断
  同時接種
  予防接種キャッチアップスケジュール
  成人,高齢者への接種
 ■4.リスクマネージメント〈寺田喜平〉
  ヒヤリハット・ニアミスと新聞記載の予防接種関連ミス
  具体的な対応法
 ■5.ワクチンの安全性評価〈藤岡雅司〉
  有害事象と副反応
  副反応疑い報告
  健康被害救済制度
 ■6.アナフィラキシー〈長尾みずほ,庵原俊昭〉
  アナフィラキシーの定義
  アナフィラキシー時の対応
 ■7.基礎疾患を持つ児への予防接種
  7-1 アレルギー児への予防接種(卵アレルギーなどを含む)〈長尾みづほ〉
   乳幼児期のアレルギー
   予防接種副反応としてのアナフィラキシー
   鶏卵アレルギー児へのインフルエンザワクチン
   ゼラチンアレルギー
   ラテックスアレルギー
   紛らわしい反応を除外する:ブライトン分類
   おわりに
  7-2 悪性疾患患児への接種〈菅 秀〉
   治療に伴う免疫抑制および回復過程
   特異的抗体価の変化
   ワクチンの適切な接種時期および有効性・安全性
  7-3 免疫不全児への接種〈菅 秀〉
   生ワクチンが禁忌であり,不活化ワクチンが無効あるいは有害となる可能性がある疾患
   生ワクチンが禁忌であるが,不活化ワクチンは考慮すべき疾患
   BCG接種が禁忌と考えられる疾患
   すべてのワクチンを接種可能な疾患
  7-4 移植患児への接種〈菅 秀〉
   固形臓器移植
   造血幹細胞移植
  7-5 腎疾患患児への接種〈岡田賢司〉
   不活化ワクチン
   生ワクチン
  7-6 早産児・低出生体重児への接種〈松永友佳,岡田賢司〉
   基本指針
   早産児・低出生体重児の免疫応答
   低出生体重児の予防接種の有効性・安全性
   NICUでの治療の影響
   有害事象
   具体例
  7-7 重症心身障がい児への接種〈渡辺 博〉
   副反応と「紛れ込み」
   接種にあたっての基本的事項
   接種時の全身状態やてんかん発作の状況に関する注意点
   原疾患が特定されていない乳幼児期の障がい児に対する予防接種時の注意点
   接種対象年齢を超過した場合の対処法
  7-8 痙攣やてんかん患児への接種〈渡辺 博〉
   副反応と「紛れ込み」
   接種にあたっての基本的事項
   最終発作からの観察期間
   ACTH療法後の予防接種
  7-9 心臓血管系疾患を有する児への接種〈岡田賢司〉
   無脾症患者および摘脾手術
 ■8.海外へ行く者の予防接種〈中野貴司〉
  途上国への渡航
  先進国への渡航
  予防接種証明書
  接種スケジュール途中で海外から帰国・来日した者
  今後の課題と問題点
 ■9.院内感染対策としての予防接種〈寺田喜平〉
  麻疹,水痘,流行性耳下腺炎,風疹の感染予防
  B型肝炎の感染予防
  インフルエンザの予防
  自分自身の各感染症に対する免疫の認知
  今後の課題と問題点

2章 各論
▶定期接種ワクチン◀
 ■1.4種混合ワクチン〈岡田賢司〉
  ジフテリア・破傷風・百日咳・急性灰白髄炎
  疫学
  ワクチンと接種法
  効果
  有害事象
  今後の課題と問題点
 ■2.Hibワクチン〈菅 秀,庵原俊昭〉
  侵襲性Hib感染症
  疫学
  ワクチンと接種法
  効果
  副反応
  今後の課題と問題点
 ■3.肺炎球菌ワクチン〈石和田稔彦〉
  肺炎球菌感染症
  疫学
  ワクチンと接種法
  今後の課題と問題点
 ■4.BCGワクチン〈寺田喜平〉
  結核
  疫学
  ワクチンと接種法
  効果
  副反応
  今後の課題と問題点
 ■5.MRワクチン(麻しん・風しん混合)〈中山哲夫〉
  麻疹・風疹
  麻疹・風疹の疫学
  診断
  ワクチンの免疫効果
  ワクチンの副反応
  今後の課題と問題点
 ■6.水痘ワクチン〈寺田喜平〉
  水痘・帯状疱疹
  疫学
  ワクチンと接種法
  効果
  副反応
  今後の課題と問題点
 ■7.日本脳炎ワクチン〈寺田喜平,庵原俊昭〉
  日本脳炎
  疫学
  ワクチンと接種法
  効果
  副反応
  今後の課題と問題点
 ■8.HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン〈今野 良〉
  HPV(ヒトパピローマウイルス)
  疫学
  ワクチンと接種法
  効果
  副反応
  今後の課題と問題点
 ■9.B型肝炎ワクチン〈酒井愛子,須磨崎 亮〉
  B型肝炎ウイルス感染症
  定期接種開始前の小児B型肝炎ウイルス感染の疫学
  ワクチンと接種法
  効果
  副反応
  今後の課題と問題点
▶任意接種ワクチン◀
 ■10.ロタウイルスワクチン〈津川 毅〉
  ロタウイルス
  疫学
  ワクチンと接種法
  効果
  副反応
  今後の課題と問題点
 ■11.ムンプスワクチン〈寺田喜平,庵原俊昭〉
  ムンプス
  疫学
  ワクチンと接種法
  効果
  副反応
  今後の課題と問題点
 ■12.インフルエンザワクチン〈中山哲夫〉
  インフルエンザワクチンの歴史
  疫学
  症状
  ワクチン接種の対象
  ワクチンの効果
  ワクチンの剤型による免疫応答
  ワクチンの形態と接種方法(インフルエンザワクチンの限界)
  ワクチンの副反応
 ■13.新型インフルエンザウイルスワクチン〈中山哲夫,庵原俊昭〉
  新型インフルエンザウイルスと新型インフルエンザ
  日本の新型インフルエンザウイルスワクチンの製法
  世界の新型インフルエンザウイルスワクチン
  沈降インフルエンザワクチンH5N1の接種法
  沈降インフルエンザワクチンの効果
  沈降インフルエンザワクチンH5N1の副反応
  今後の課題
▶海外渡航時ワクチン◀
 ■14.帯状疱疹サブユニットワクチン〈寺田喜平〉
  帯状疱疹
  疫学
  ワクチンと接種法
  効果
  副反応
  今後の課題と問題点
 ■15.A型肝炎ワクチン〈福島慎二,濱田篤郎〉
  A型肝炎
  疫学
  渡航時に接種が必要な国や地域
  ワクチンと接種法
  効果
  副反応
  今後の課題と問題点
 ■16.狂犬病ワクチン〈高山直秀〉
  狂犬病
  疫学
  渡航時に接種が必要な国や地域
  ワクチンと接種法
  効果
  副反応
  今後の課題と問題点
 ■17.黄熱ワクチン〈八板謙一郎,渡邊 浩〉
  黄熱
  疫学
  渡航時に接種が必要な国や地域
  ワクチンと接種法
  効果
  副反応
  今後の課題と問題点
 ■18.腸チフスワクチン〈尾内一信〉
  腸チフス
  疫学
  渡航時に接種が必要な国や地域
  ワクチン(本邦未承認)と接種法
  効果
  副反応
  今後の課題と問題点
 ■19.コレラワクチン(渡航者下痢ワクチンも含め)〈近 利雄〉
  コレラ感染症
  疫学
  渡航時に接種が推奨されるケースと主な国や地域:
  コレラと渡航者下痢
  ワクチンと接種法
  効果
  副反応
  今後の課題と問題点
 ■20.髄膜炎菌ワクチン〈寺田喜平〉
  髄膜炎菌感染症
  疫学
  渡航時に接種が必要な国や地域
  ハイリスク患者
  ワクチンと接種方法
  効果
  副反応
  今後の課題と問題点
 ■21.ダニ媒介性脳炎ワクチン〈田中孝明〉
  ダニ媒介性脳炎
  疫学
  渡航時に接種が必要な国や地域
  ワクチンと接種法
  効果
  副反応
  今後の課題と問題点

索引

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執筆者一覧

寺田喜平  川崎医療福祉大学こども医療福祉学科 編
庵原俊昭  国立病院機構三重病院元名誉院長 
岡部信彦  川崎市健康安全研究所所長 
及川 馨  及川医院院長 
藤岡雅司  ふじおか小児科院長 
長尾みづほ 国立病院機構三重病院臨床研究部アレルギー疾患治療開発研究室長 
菅 秀   国立病院機構三重病院副院長 
岡田賢司  福岡看護大学教授 
松永友佳  国立病院機構佐賀病院小児科 
渡辺 博  帝京大学医学部附属溝口病院小児科教授 
中野貴司  川崎医科大学小児科教授 
石和田稔彦 千葉大学真菌医学研究センター感染症制御分野准教授 
中山哲夫  北里生命科学研究所ウイルス感染制御II特任教授 
今野 良  自治医科大学附属さいたま医療センター産婦人科教授 
須磨崎 亮 茨城県立こども病院長 
酒井愛子  筑波大学附属病院小児科・筑波メディカルセンター病院小児科 
津川 毅  札幌医科大学小児科講師 
福島慎二  東京医科大学病院渡航者医療センター助教 
濱田篤郎  東京医科大学病院渡航者医療センター教授 
高山直秀  元東京都立駒込病院小児科 
八板謙一郎 千鳥橋病院感染制御部部長 
渡邊 浩  久留米大学医学部感染制御学主任教授 
尾内一信  川崎医科大学小児科教授 
近 利雄  THE KING CLINIC院長・東京女子医科大学医学部非常勤講師 
田中孝明  川崎医科大学小児科講師 

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よくわかる予防接種のキホン 第2版
   定価5,184円(本体4,800円 + 税)
   2018年04月発行
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