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書籍詳細

人間発達学 改訂4版

コメディカルのための専門基礎分野テキスト

人間発達学 改訂4版

福田恵美子 編集

A5判 276頁

定価(本体2,600円 + 税)

ISBN978-4-498-07677-8

2017年08月発行

在庫あり

第4版では,より一層のわかりやすさを目指して大幅に改訂を行った.改訂の主な特徴は,(1)乳幼児期の生理現象に関する項目をひとつの章に集約.(2)時代や読者のニーズに応えることができるコラムを配置.(3)巻末の「発達里程標」は年齢を主軸にし見やすく大幅にリニューアル.そして(4),第4章では発達測定尺度に「感覚処理・行為機能検査:JAPAN」と成人と高齢者関係の評価尺度を追加するなど,より使える,よりわかる“教科書”を実現.

編者略歴

福田恵美子(ふくだ えみこ)

1968年 国立療養所東京病院付属リハビリテーション学院卒業(作業療法士)
1994年 放送大学教養学部卒業(教養学士)
2003年 東北大学大学院医学部医学系研究科障害科学専攻修了(障害科学博士)
1968年〜1979年 栃木県身体障害医療福祉センター(現とちぎリハビリテーションセンター)
1980年〜1995年 自治医科大学付属病院リハビリテーションセンター副室長
1995年〜2001年 国際医療福祉大学・大学院助教授
2001年〜2004年 東北文化学園大学・大学院教授
2004年〜2011年 山形県立保健医療大学・大学院教授・理事
2011年〜現在 NPO法人発達支援飛翔のもり リズム園(顧問・理事)
指定特定相談支援事業所フリージア相談支援専門員
2015年〜現在 長野保健医療大学保健科学部リハビリテーション学科教授

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4版の序
 
 人間発達学は,幼児教育の発達過程にある子どもや発達障害関係の分野にのみ必要と思われがちであるが,多くの小児科医,精神科医,PT,OT,ST,幼児教育者,小中学校,高校・大学の教育者,障害者雇用の関係者達から,対象者と接していて,幼児期の発達の考え方が参考となり,日々の臨床や雇用現場においてその効力や接しやすさが実感できると伝えられることが多い.人間発達学が,人の生涯を考えての学問であることを再認識して触れて頂きたいと思っている.
 本書は社会環境が変化しても,大幅に揺るがされない身体的・精神的発達に視点を置き,コンパクトに基本枠を示した.定型発達過程と障害学を学んでいるコメディカルスタッフの臨床は断片的に映るかもしれないが,回復を促していく過程においては,螺旋的発達過程を重要視した思考過程があるからこそ,対象児・者の負担にならない対応ができているのではないかと思っている.執筆者達は,螺旋的で連続的な発達過程の文章表現を模索しながら筆を運んで下さっている.巻末に,定型発達過程を見やすく色分けした表を挿入しているので,各発達領域を網羅しwhole personとして捉えて読んで頂けたら嬉しい.
 第4版の特徴は,以下の4点に絞れる.
 ?乳幼児期の生理的現象に関しては,重複を避けて3章に集約した.
 ?時代のニーズに応えられるよう「コラム」を置き,把握の仕方を示した.
 ?‌巻末に発達里程標を挿入した.各執筆者が触れている内容と先人達の研究を集約し,簡略にまとめたものである.年齢を主軸に発達の各領域を見やすく配置した.
 ?‌第4章の発達測定尺度に,「感覚処理・行為機能検査:JPAN」と成人と高齢者関係の評価尺度を追加している.
 障害と共に生活していくようになると,動作・行動・行為が滞ってしまう.人が辿ってきた過程を大切にし,対象児・者の気になる動作・行動・行為は,必ず何らかの意味があって行っていることを理解し,二次障害を最小限に留め,無理のない対応を心がけられたら,この本に思いをこめた意図が達成される.
 日頃の業務や学会などで大変お忙しい中,快く引き受けてご協力頂いた執筆の先生方と中外医学社の宮崎様,編集の沖田様に,第4版が出版できたことに感謝の意を表します.

 2017年7月
 福田恵美子

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目 次

1章 人間発達の概念
 1 人間発達human developmentとは <福田恵美子>
  1.人間の発達
  2.発達過程と発達期の区分
  3.発達に関する用語
  4.発育の4原則
  5.発達とは
 2 発達概念の歴史的変遷 <福田恵美子>
  1.「小さな大人」としての概念時代
  2.子ども固有の存在としての認識時代
  3.ルソーの「エミール」にみる発達概念時代
  4.「エミール」以降にみる発達概念時代
コラム1.児童虐待に関する法律の経緯
 3 発達理論:先人たちの理論の概要 <福田恵美子>
  1.運動機能の発達
   a.ゲゼルの発達理論:成熟優位説
   b.マックグローの発達理論
   c.エアハルトの発達学的把持理論
  2.感覚・知覚機能の発達
   エアーズの感覚統合理論
  3.認知機能の発達
   ピアジェの発生的認知理論
  4.心理・社会的機能の発達
   a.フロイトの発達理論:心理・性的発達論
   b.エリクソンの発達段階(人生の8段階):人生周期説
   c.ボウルビーの愛着理論

2章 ライフステージにおける生活活動の発達過程と取り組んでいる課題
 1 胎芽・胎児期 <福田恵美子>
  1.胎芽・胎児の発育過程
  2.知・情・意の基盤
  3.異常状態の発現時期
 2 新生児期 <福田恵美子>
 3 幼児期 <篠川裕子>
 (1)前期
   1.身体的発達の機能
   2.運動的機能の発達
   3.認知的機能の発達
   4.情緒・社会的機能の発達
 (2)後期
   1.身体的発達の機能
   2.運動的機能の発達
   3.認知的機能の発達
   4.情緒・社会的機能の発達
 4 学童期 <日田勝子>
 (1)低学年
   1.身体・生理的機能の発達
    a.身体的発達
コラム2.西洋化する日本人?
    b.骨や歯の発達
   2.運動的機能の発達
コラム3.子どもの運動能力は落ちた?
   3.認知的機能の発達
    a.認知の発達
    b.言語の発達
   4.情緒・社会的機能の発達
    a.感情の発達
    b.社会性の発達
 (2)高学年
   1.身体生理的機能の発達
   2.運動的機能の発達
   3.認知的機能の発達
    a.認知の発達
    b.記憶の発達
    c.言語の発達
   4.情緒・社会的機能の発達
    a.感情の発達
コラム4.不登校
    b.性格的発達
   5 青年期 <日田勝子>
 (1)中学生
   1.身体・生理的機能の発達
    a.身体的機能の発達
コラム5.男女の身長・体重・座高の変化
    b.生理的機能の発達
    c.健康状態
   2.認知・心理・社会的機能の発達
    a.認知的機能の発達
    b.心理・社会的機能の発達
 (2)高校生
   1.身体・生理的機能の発達
   2.認知・心理・社会的機能の発達
    a.心理・社会的機能の発達
コラム6.年齢別の死因
    b.生活と意識
 (3)大学・社会人
   1.身体・生理的機能の発達
   2.認知・心理・社会的機能の発達
    a.認知的機能の発達
    b.心理・社会的機能の発達
 6 成人期 <外里冨佐江>
 (1)前期
   1.身体・生理的機能の発達
コラム7.不妊症
   2.心理・社会的機能の発達
    a.職業について
コラム8.フリーター
コラム9.バブル崩壊
コラム10.成人の発達障害
    b.結婚・出産について
コラム11.性同一性障害,トランスジェンダー,LGBT(GLBT)
    c.育児について
    d.虐待について
 (2)中期
   1.身体・生理的機能の発達
コラム12.メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)
   2.運動機能の発達
   3.心理・社会的機能の発達
    a.心理的機能の発達
コラム13.メンタルヘルス
コラム14.過労死等防止対策推進法
    b.社会的機能の発達
 (3)後期
   1.身体・生理的機能の発達
    a.身体的機能の発達
    b.生理的機能の発達
   2.運動的機能の発達
   3.心理・社会的機能の発達
    a.心理的機能の発達
   4.社会的機能の発達
7 高齢期 <外里冨佐江>
 (1)前期
コラム15.高齢者の定義について
コラム16.フレイル
コラム17.サルコペニア
コラム18.ロコモティブシンドローム
   1.身体・生理的機能の発達
    a.身体的機能の発達
    b.生理的機能の発達
   2.運動的機能の発達
    a.姿勢制御
    b.歩行
   3.知的機能の発達
    a.知能
    b.記憶
    c.生活
   4.心理・社会的機能の発達
    a.心理的機能の発達
コラム19.脳と感情の老化
    b.社会的機能の発達
 (2)後期
コラム20.百寿者
   1.身体・生理的・運動機能の発達
コラム21.経験知
   2.心理・社会的機能の発達
コラム22.高齢者像
    a.個性化と統合
    b.死について
コラム23.老衰の死亡率
コラム24.新しい最後の迎え方
    c.死とその受容,信仰

3章 ライフステージにおける機能別発達過程と取り組んでいる課題
 1 原始反射,姿勢反射・反応 <森 直樹>
  1.原始反射
   a.脊髄レベル
   b.脳幹レベル
  2.姿勢反射・反応
   a.中脳レベル
  3.平衡反応
   a.大脳皮質レベル
 2 姿勢調整,移動運動 <森 直樹>
  1.胎児期の運動発達と乳幼児の自動運動の特性
   a.胎児の運動発達
   b.U字現象
   c.ジェネラルムーブメント
  2.姿勢と運動の制御
   a.姿勢反射
   b.姿勢調整
   c.姿勢調整の段階的発達
   d.運動と姿勢の制御レベル
   e.姿勢制御と運動発達理論
   f.姿勢制御に寄与する感覚機構の発達
  3.移動運動
   a.移動運動 locomotionの発達
   b.歩行制御の仕組み
   c.歩行の発達について
 3 視覚・眼球運動 <境 信哉>
  1.視覚の発達
   a.視覚発達研究の方法
   b.胎児期における視覚の発達
   c.出生後の視覚の発達
  2.眼球運動の発達
   a.胎児期における眼球運動の発達
   b.出生後の眼球運動の発達
 4 ハンドスキル <境 信哉>
  1.ハンドスキルの発達に影響する様々な要因
  2.種々のハンドスキルの発達
   a.リーチ
   b.把握
   c.自発的リリース
   d.手内操作スキルとその発達
   e.書字,描画から見たハンドスキルの発達
 5 聴覚・言語の機能と発達 <田附松代>
 (1)聴覚の発達
   1.胎児期における聴覚機能の発達
コラム25.胎児も聞いていた
   2.新生児・乳児の聴覚機能の発達
    a.0〜3カ月
    b.3〜7カ月
    c.7〜12カ月
   3.幼児期における聴覚機能の発達
   4.幼児以降の聴覚機能
コラム26.聞こえても聴こえにくい
コラム27.聴こえにくさが孤独へ
   5.聴覚の機能
 (2)言語発達の機能
   1.乳児期における言語・コミュニケーションの発達
    a.新生児期における授乳を通してのコミュニケーションの変化
    b.乳児のクーイングの始まり
    c.咽頭の拡張と傾聴の姿勢
    d.移動が可能になり,発語の準備が整う
    e.「聴く」力の成長
   2.幼児期における言語・コミュニケーションの発達
    a.探索行動を通し,語彙を身につける
    b.自発語の表出
    c.言語理解・表出の爆発的増加
    d.適切なターンテイキングを行う
    e.物語を聴くこと・自身で物語ることを楽しむ
   3.学童期における言語・コミュニケーションの発達
   4.言語の機能
 6 心理・社会的(対人関係)機能 <青木智子>
  1.情緒の発達
  2.思考の発達
   a.アニミズム
   b.自己中心性
  3.社会性の発達
   a.信頼関係の獲得としつけ
   b.対人関係
   c.社会人への準備
   d.交友関係の発達

4章 発達検査について
 1 生涯発達検査の意義 <福田恵美子>
 2 発達測定尺度
 (1)小児系尺度 <黒渕永寿 田附松代>
   1.発達検査の目的
   2.発達検査の種類
   3.各発達検査の概要解説と検査表
    a.一般的発達検査
    b.知能発達検査
    c.感覚・知覚・認知の処理過程の発達検査
 (2)高齢者の検査について <外里冨佐江>
   1.身体機能評価
   2.活動能力の評価
   3.精神機能の評価
   4.心理的評価

索 引

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執筆者一覧

福田恵美子 長野保健医療大学教授 編集
篠川裕子  神戸大学大学院保健学研究科助教 
日田勝子  国際医療福祉大学福岡保健医療学部教授 
外里冨佐江 群馬大学大学院保健学研究科教授 
森 直樹  山形県立保健医療大学保健医療学部准教授 
境 信哉  北海道大学大学院保健科学研究院生活機能学分野教授 
田附松代  どんぐり発達クリニック(言語聴覚士) 
青木智子  平成国際大学スポーツ健康学部教授 
黒渕永寿  自治医科大学附属病院リハビリテーションセンター室長補佐 

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