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書籍詳細

抗菌薬の考え方,使い方 Ver.3

抗菌薬の考え方,使い方 Ver.3

岩田健太郎 著 / 宮入 烈 著

A5判 550頁

定価(本体4,000円 + 税)

ISBN978-4-498-01786-3

2012年04月発行

在庫あり

Ver.2読者も必読の大幅加筆!

大ベストセラー5年ぶりのバージョンアップ。最新の抗菌薬の知見をもれなく盛り込み、大幅加筆と書き下ろしでページ数もさらに増加。旧版の読者にも役立つ知識が満載。

出版社からのコメント

・抗菌薬、感染症治療のエッセンスが読みやすく、わかりやすく理解できる
内科医、外科医、研修医、看護師、薬剤師、医学生……医療に携わる全ての人が絶対に知っておきたい抗菌薬の知識の基本+αをこの本で一から学べます。 また抗菌薬を正しく使いこなすためにはまず感染症のことを知っておく必要もあるため、感染症全般の知識についてもわかりやすく解説しています。No diagnosis, no antibiotic!

・「とりあえず○○マイシン」で本当に大丈夫?
「とりあえず……」「いつも使っているし……」「いつもこれで効いているし……」そんな思考停止的「抗菌薬の使い方」に陥らないために、薬剤選択の根底にある論理的「考え方」も伝授します。その抗菌薬を使う理由はなに? 使ってはいけない理由はなに? すべての抗菌薬使用には理由があります!

・ver.2 読者も必読の大幅加筆
もともと大ボリュームだったver.2がさらに充実し、ver.3ではさらに50ページ増! すべての項目で徹底的な内容の見直しを行い、最新の知見をもとに大々的な加筆修正がなされています。ver.1、ver.2を読んだことがある方もぜひ改めて手に取ってみてください。

■著者紹介

岩田 健太郎(いわた・けんたろう)

神戸大学大学院医学研究科教授
神戸大学医学部附属病院感染症内科診療科長

島根県生まれ
1997年 島根医科大学(現・島根大学)卒業
1997〜1998年 沖縄県立中部病院研修医
1998〜2001年 コロンビア大学セントルークス・ルーズベルト病院内科研修医
2001年 米国内科専門医
2001〜2003年 アルバートアインシュタイン医科大学ベスイスラエル病院感染症フェロー
2002〜2006年 ロンドン大学熱帯医学衛生学校感染症修士コース(通信制)
2003〜2004年 北京インターナショナルSOSクリニック家庭医
2003年 中華人民共和国一般医師免許
2004年 米国感染症科専門医
2004年 アイオワ州医師免許
2004年 亀田総合病院診療部・感染症内科部長代理
2005年 同部長
2006〜2008年 同総合診療・感染症科部長
2008年〜 神戸大学大学院医学研究科微生物感染症学講座感染治療学教授
(現職)

著者公式サイト「楽園はこちら側




宮入 烈(みやいり・いさお)

独立行政法人 国立成育医療研究センター
生体防御系内科部 感染症科医長

1995 慶應義塾大学医学部 卒業
1995 慶應義塾大学医学部小児科学教室
1999 慶應義塾大学医学部小児科 助手
1999 日本小児科学会専門医
2000-2003 米国Long Island College Hospital/Beth Israel Medical Center 小児科レジデント
2003-2007 米国 St Jude Children’s Research Hospital/ LeBonheur Children’s Hospital 小児感染症フェロー
2004 米国小児科学会専門医
2007-2011 米国 University of Tennessee Health Science Center 小児科・微生物学免疫学生化学科 アシスタントプロフェッサー
2007 米国小児感染症学会専門医
2011-現在 国立成育医療研究センター 感染症科
2011 日本感染症学会専門医

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第3版のまえがき

 世の中、いろいろなところで大きな動きがある今日この頃ですが、感染症領域においても大きな動きが見られています。世界的な耐性菌の増加、新しい抗菌薬の開発。日本における使用方法の変化(公知申請など)、臨床試験など新しい知見……そして「日本でも感染症をきちんと診断し、治療しよう」という若い医療者の増加です。

 そんなわけで、「抗菌薬の考え方、使い方」にもバージョンアップが必要になってきました。できるだけ読みやすく、できるだけ分かりやすく、できるだけ現場の診療に役立つようがんばって作りました。小児編をお書きいただいていた宮入先生も日本に帰ってきて、こちらもパワフルにバージョンアップです。ver.2を読んだ人も、まだ感染症を勉強したことがない人も、ぜひぜひ手に取り、目を通してみてください。

 あと、これまでのバージョンとは少しスタンスが変わったところもあります。というのは、近年まで日本は「感染症後進国」、アメリカは「感染症先進国」というスタンスがあり、「遅れた日本の業界に、進んでいるアメリカの情報を提供する」というのがこれまでのテキストのパターンでした。ところが、近年アメリカのほうでもどうもうまくいっていないみたいで、ただ、あちらのやり方を「コピー・アンド・ペースト」するだけではダメみたいなのです。サンフォードを読んでいれば大丈夫と思っているあなた。アメリカのコピーでもない、従来の日本式でもない、新しい「考え方」に触れてみてください。

「感染症後進国」の汚名を返上し、逆に感染症診療のロールモデルを諸外国に提供できる……こんな日本になったらいいなあ、と願いを込めて、本書を上梓致します。

2012年2月
岩田健太郎

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目次

1 抗菌薬とは
 A.名前の問題
 B.抗菌薬の使い方,大原則
 C.ないものには要注意
 D.感染症は三角形.診断も三角形をつくろう
 E.エンピリック治療とは

2 感染症診断のコツ
 A.時間と空間を意識した病歴聴取を
 B.対称・非対称,単数・複数の違いを意識する
 C.必要条件,十分条件の両者を勘案しながら鑑別診断を吟味する
 D.「自分が間違っている可能性」は常に忘れない

3 De-escalationとは
 A.重症患者でもやっていい
 B.ただし,de-escalationができないときもある
 C.de-escalationが「微妙」なときもある

4 抗菌薬変更のタイミング
 A.抗菌薬の期待した効果が得られない理由
 B.グラム染色を活用しよう

5 血液培養の取り方―血液培養こそすべて
 A.いつ取るのか?
 B.何セット取るのか?
 C.どこからどうやって取るのか?

6 薬理学と微生物学のお話
 A.抗菌薬投与の基本姿勢
 B.正しい投与方法とは? PK/PDから考える
 C.バイオアベイラビリティー
 D.Vdとタンパク結合能
 E.代謝 63
 F.PDとタイムキルカーブ
 G.殺菌か,静菌か
 H.MPCとは何か
 I.トレランスについて
 J.イーグル効果
 K.ポストアンティビオティック エフェクト
 L.シナジー効果
 M.時間依存性と濃度依存性
 N.エビデンスは,あるか?

7 MICの縦読みにはご用心
 A.MICを気にしなければならない代表的な感染症

8 「感受性があっても」耐性と判断すべきとき

9 ベータラクタマーゼ

10 ESBLs

11 AmpCベータラクタマーゼ量が大事

12 抗菌薬と腎臓

13 高齢者への抗菌薬

14 経験値は正しい抗菌薬の使い方を教えるか?

15 アメリカ流か,否かの問題

16 いつでもどこでもできる微生物学講義

17 ペニシリン すべての基本はここにあり
 A.ペニシリンの作用とは?
 B.ペニシリンの薬理作用
 C.おそるべし,ベータラクタマーゼ
 D.ペニシリンの分類を試みる
 E.ペニシリンGは基本中の基本
 F.筋注用ペニシリン(特にbenzathine penicillinについて)
 G.ペニシリン系抗菌薬の副作用
 H.アミノペニシリン
 I.黄色ブドウ球菌に効くペニシリン
 J.緑膿菌に効果のあるペニシリン
 K.ベータラクタマーゼに対抗する
 L.アモキシシリン/クラブラン酸の使い方

18 セファロスポリン ほとんど誤用されてます(涙).正しく使えば強力な武器!
 A.セファロスポリンの魔
 B.セファロスポリンの基礎
 C.黄色ブドウ球菌やレンサ球菌に使えるセファロスポリン
 D.肺炎球菌,尿路感染を狙うセファロスポリン
 E.第3のグループ,セファマイシン
 F.第4のセファロスポリン―緑膿菌をたたけ!
 G.胆道移行性? セフォペラゾン・スルバクタムの立ち位置とは

19 カルバペネム 切り札,乱用されすぎです.とりあえずのカルバにご用心

20 スルファメトキサゾール・トリメトプリム(ST合剤) あれこれ使えるユーティリティープレイヤー.副作用をよく理解しよう.
 A.ST合剤とは
 B.サルファ剤の副作用
 C.ST合剤に対する耐性のメカニズム
 D.尿路感染
 E.呼吸器感染
 F.皮膚軟部組織感染症
 G.ST合剤とHIV感染
 H.ウィップル病
 I.Wegener肉芽腫症

21 ダプソン ハンセン病の治療薬として有名です.溶血に要注意.

22 キノロン系抗菌薬―フルオロキノロン これまた便利で誤用されやすい.結核にご用心!
 A.フルオロキノロンの構造と作用
 B.フルオロキノロンの使い方
 C.フルオロキノロンの絞り込みを試みる
 D.Trovanの栄光と失墜

23 マクロライド系抗菌薬 突出して日本で乱用される抗菌薬.正しく使えばとても便利
 A.マクロライド
 B.マクロライドの臨床的な使用法
 C.クリンダマイシン ○ダラには要注意.グラム陽性菌と嫌気性菌がターゲットです.
 D.ケトライド

24 バンコマイシン 抗MRSA薬の代表格.ところが,最近ではあれこれ問題が.
 A.テイコプラニン アメリカにないのが悲劇の原因? 意外に薬理学的には悪くないけど…… 
 B.ダプトマイシン さっそうと登場,新しい抗MRSA薬.問題はポジショニング
 C.キヌプリスチン―ダルフォプリスチン 使いにくそうで,やはり使いにくい.でも,使い道はあるんです.
 D.リネゾリド MRSAにもVREにもOKです.血球減少に要注意
 E.tigecycline チゲの居場所はどこにある?

 25 ムピロシン 使ってどうなる? が大事です.

 26 アミノグリコシド 腎臓と耳が難所です.意外な使い道も.
 A.アミノグリコシドの薬理学
 B.アミノグリコシドの使い方
 C.アミノグリコシドと毒性

27 アズトレオナム 副作用の少ないアミノグリコシド?

28 テトラサイクリン ミラクルなバリエーション!

29 クロラムフェニコール

30 メトロニダゾール もっともっと使えるのに

31 ホスホマイシン ポテンシャルの感じられる古くて新しい抗菌薬.さて,どこへ行くのか?

32 Fusidic acid(フシジン酸) これまた古くて新しい

33 Polymyxins〔polymyxin B, colistin(polymyxin E)〕 耐性グラム陰性菌の切り札か?承認待たれる

34 Rifaximin 下痢に対する新しいアプローチ

35 抗真菌薬
 A.アゾール
 B.アムホテリシンB 今でも抗真菌薬の王様
 C.エキノカンディン いろいろ使えるけど,結局はカンジダか?
 D.フルシトシン 一人じゃいられない,名(?)バイプレイヤー
 E.グリセオフルビン 外用薬がメインですかね
 F.テルビナフィン 実はイトリゾールより強いんです,たぶん

36 抗ウイルス薬
 A.抗インフルエンザ薬 どう使うかは,悩ましい
 B.サイトメガロウイルス治療薬
 C.単純ヘルペスウイルス・帯状疱疹ウイルス感染症の薬
 D.さて,臨床使用です

37 抗結核薬 がんばって勉強しましょう
 A.アメリカのガイドライン
 B.ファーストラインの抗結核薬
 C.セカンドラインの抗結核薬
 D.困った合併症

38 寄生虫の治療薬
 A.熱帯病治療薬研究班から入手可能な薬
 B.マラリア
 C.赤痢アメーバ
 D.ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)
 E.クリプトスポリジウム症
 F.サイクロスポラ,イソスポラ症
 G.アフリカトリパノソーマ症,アメリカトリパノソーマ症,リーシュマニア症,オンコセルカ症,フィラリア症,ロア糸状虫症,マレー糸状虫症など
 H.自由生活アメーバ症
 I.吸虫症
 J.条虫症
 K.有鉤嚢虫症について
 L.エキノコックス症
 M.回虫症
 N.鉤虫症
 O.鞭虫症
 P.蟯虫症
 Q.旋毛虫症
 R.糞線虫症
 S.顎口虫症
 T.疥癬

39 目の感染症の,抗菌薬の使い方

40 小児抗菌薬の使い方
 A.小児と抗菌薬の関係
 B.各種抗菌薬の使い方
 C.抗真菌薬
 D.宿主と菌の変わりゆく関係
 E.小児エンピリック治療の考え方

 私家版抗菌薬一覧

 参考文献

 あとがき

 索引

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執筆者一覧

岩田健太郎 神戸大学大学院医学研究科微生物感染症学講座感染治療学分野教授 著
宮入 烈 独立行政法人国立成育研究センター生体防御系内科部感染症医長 著

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