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書籍詳細

分子標的治療薬マスターガイド

分子標的治療薬マスターガイド

弦間昭彦 編著

B5判 256頁

定価7,040円(本体6,400円 + 税)

ISBN978-4-498-02256-0

2014年07月発行

在庫なし

薬剤師をメインターゲットに,分子標的治療薬を使用するうえで必要となる知識をポイントを絞って平易に解説した.一般的な適応や用法,副作用の他,減量方法や使用のコツ,薬剤師が注意すべき点,耐性などの項目も追加し,より実践力が付けられる内容となっている.また,薬剤師と医師が共同で執筆することで,両者の情報の共有化をはかった.本書は,チーム医療が重要となる現場において,互いの視点や役割を理解する一助となるだろう.



 がん治療の分野は,分子生物学,医用工学,製剤技術などの進歩の影響を直接的に受け,近年大きな進展がみられています.特に,分子標的治療薬の開発により,多くの領域で生存期間の延長がもたらされています.
 その効果を最大限に生かすために,個別化治療という従来のがん治療の概念とは異なる治療法が基本となってきています.もう一つの分子標的治療薬の特徴は,副作用の多様性であります.従来の抗がん剤は,細胞周期に関わるという共通点を持った作用で効果を発揮してきたため副作用も比較的限られたものでした.しかし,分子標的治療薬は,その局面に至る過程(シグナル)を制御することで効果を示すため,その作用シグナルの差により副作用が多彩となります.この多様で微妙に異なる副作用は,医療従事者にとり,厄介なものとなっていますが,その薬剤の副作用を熟知し上手に乗り越えることは,その薬剤の効果を最大限に引き出す重要な技術となっています.
 このような分子標的治療薬の特徴は,医療現場のチーム医療の必要性をクローズアップしています.この状況下で,がん治療チームの力量を育み,職種間で密接な意志疎通を図ることは重要なステップとなっています.

「医師,薬剤師の情報の共有化をはかること」
 本書刊行の目的は,臨床上で日常的に直面する多彩な問題について,「医師,薬剤師の情報の共有化をはかること」です.
 そのため,一般的な適応,効果,副作用,用法・用量をまとめるとともに,「減量方法」「使用のコツ」「薬剤師が注意すべき点」「耐性」など,特徴的な項目を追加し,医師,薬剤師の視点を意識して,ご理解いただき易いよう工夫しました.また,「臓器別分子標的治療薬の位置づけ」という項を立て,臓器別に整理し,リスクベネフィットバランス判断の一助になるような構成としました.

「薬剤師,医師の共同執筆」
 その他,今回の出版に際しまして特に配慮した点として,チーム医療現場での問題に対する視点をよりしっかりと共有するため,それぞれの領域で気鋭の「薬剤師,医師の共同執筆」をお願いしたことがあります.その結果,がん治療の現場で大いに参考にして頂ける内容の一冊になったと確信しております.

 医師,薬剤師に限らず,幅広い医療従事者の皆様にとってもこれら職種の視点を理解するのに役立つと考えます.是非,皆様にご活用いただいて,治療効果を適切に引き出し,患者の副作用による苦しみを少しでも軽減できることを願います.

2014年5月
日本医科大学大学院医学研究科呼吸器内科学分野主任教授
弦間 昭彦

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目 次

総 論
1.分子標的治療薬概論 <木村英晴,西尾和人>
  1.がん細胞の特性を標的とした分子標的薬
  2.血管新生を標的とした分子標的薬 
  3.がん治療における分子標的薬の今後と課題
  4.がん分子標的治療とバイオマーカー
  5.個別化治療に向けたバイオマーカー開発
  6.薬剤開発におけるバイオマーカーの重要性

2.分子標的治療における症例選択法 <太田洋充,萩原弘一>
  1.分子標的薬の治療効果─oncogene addiction─ 
  2.患者選択の実際
  3.分子標的薬の安全性

3.製剤による特徴と注意点(低分子/抗体) <遠藤一司>
  1.作製法の違い
  2.化学的特徴
  3.免疫応答と免疫グロブリンサブクラス
  4.臨床での注意点

各 論 I.分子標的と薬剤
1.HER2
 a.トラスツズマブ <柴田佳子,濱 敏弘,伊藤良則>
 b.ラパチニブ <柴田佳子,濱 敏弘,伊藤良則>

2.EGFR
 a.ゲフィチニブ <輪湖哲也,弦間昭彦>
 b.エルロチニブ <輪湖哲也,弦間昭彦>
 c.セツキシマブ <野村久祥,古瀬純司>
 d.パニツムマブ <野村久祥,古瀬純司>

3.ALK
 a.クリゾチニブ <輪湖哲也,久保田馨>

4.mTOR阻害薬
 a.エベロリムス  <岸田悦子,木村 剛>
 b.テムシロリムス <岸田悦子,木村 剛>

5.CD20
 a.リツキシマブ <根本真記,濱 敏弘,照井康仁>
 b.イブリツモマブ <根本真記,濱 敏弘,照井康仁>

6.CD33
 a.ゲムツズマブオゾガマイシン <今田洋司,濱 敏弘,照井康仁>

7.RARα
 a.トレチノイン <小井土啓一,勝俣範之>
 b.タミバロテン <小井土啓一,勝俣範之>

8.ABL
 a.イマチニブ <小井土啓一,勝俣範之>
 b.ダサチニブ <小井土啓一,勝俣範之>
 c.ニロチニブ <小井土啓一,勝俣範之>

9.KIT(CD117)
 a.イマチニブ <関 礼輔,古瀬純司>

10.Proteasome
 a.ボルテゾミブ <高橋 郷,濱 敏弘,照井康仁>

11.VEGFなど血管新生阻害
 a.ベバシズマブ <関 礼輔,古瀬純司>
 b.ソラフェニブ <野村久祥,古瀬純司>
 c.スニチニブ <野村久祥,古瀬純司>
 d.サリドマイド <輪湖哲也,檀 和夫>
 e.レナリドミド <輪湖哲也,檀 和夫>
 f.アキシチニブ <川上英泰,古瀬純司>
 g.パゾパニブ <臼井浩明,古瀬純司>
 h.レゴラフェニブ <川上英泰,古瀬純司>

12.DNAメチル基転換酵素
 a.アザシチジン <輪湖哲也,檀 和夫>

13.RANKL
 a.デノスマブ <川上和宜,濱 敏弘,高橋俊二>

各 論 II.臓器別分子標的薬の位置づけ
1.血 液
 a.白血病 <西脇聡史,直江知樹>
  1.急性骨髄性白血病の分子標的療法
  2.慢性骨髄性白血病の分子標的療法
  3.フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病の分子標的療法
 b.リンパ腫 <照井康仁>
 c.骨髄腫 <後藤明彦,大屋敷一馬>
  1.多発性骨髄腫の病態と分子標的薬のインパクト
  2.ボルテゾミブ
  3.サリドマイド,レナリドミド
  4.分子標的薬を含む多剤併用療法
 d.MDS <檀 和夫>
  1.病因・病態
  2.分類と予後
  3.従来の標準的治療
  4.分子標的治療

2.乳 腺 <伊藤良則>
  1.転移乳がんに対する分子標的薬
  2.早期乳がんに対する分子標的薬
  3.分子標的薬の重み

3.肺がん <水谷英明,弦間昭彦>
  1.EGFR-TKIs
  2.ベバシズマブ
  3.クリゾチニブ

4.消化器がん <古瀬純司> 
  1.胃がん 
  2.大腸がん
  3.肝細胞がん
  4.膵がん 
  5.膵神経内分泌腫瘍
  6.消化管間質腫瘍

5.泌尿器 <冨田善彦>
  1.腎細胞がん
  2.前立腺がん

6.その他 <酒井 瞳,勝俣範之>
  1.卵巣がん
  2.子宮頸がん
  3.甲状腺髄様がん
  4.甲状腺分化がん
  5.軟部肉腫
  6.悪性神経膠腫

索引

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執筆者一覧

弦間昭彦 日本医科大学大学院医学研究科呼吸器内科学分野主任教授 編著
木村英晴 金沢大学附属病院呼吸器内科 
西尾和人 近畿大学医学部ゲノム生物学教授 
太田洋充 埼玉医科大学呼吸器内科講師 
萩原弘一 埼玉医科大学呼吸器内科教授 
遠藤一司 明治薬科大学客員教授 
柴田佳子 がん研有明病院薬剤部 
濱 敏弘 がん研有明病院薬剤部部長 
伊藤良則 がん研有明病院乳腺センター乳腺内科部長 
輪湖哲也 日本医科大学付属病院薬剤部 
野村久祥 国立がん研究センター東病院薬剤部 
古瀬純司 杏林大学医学部内科学腫瘍内科教授 
久保田馨 日本医科大学内科学呼吸器・感染・腫瘍部門教授 
岸田悦子 日本医科大学付属病院薬剤部 
木村 剛 日本医科大学泌尿器科准教授 
根本真記 がん研有明病院薬剤部 
照井康仁 がん研有明病院血液腫瘍科血液腫瘍担当部長 
今田洋司 がん研有明病院薬剤部 
小井土啓一 国立がん研究センター中央病院薬剤部 
勝俣範之 日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科教授 
関 礼輔 杏林大学医学部付属病院薬剤部 
?橋 郷 国立病院機構東京医療センター薬剤科 
檀 和夫 了徳寺大学健康科学部医学教育センター長 
川上英泰 杏林大学医学部付属病院薬剤部 
臼井浩明 杏林大学医学部付属病院薬剤部 
川上和宜 がん研有明病院薬剤部 
高橋俊二 がん研有明病院総合腫瘍科部長 
西脇聡史 名古屋大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学 
直江知樹 名古屋大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学教授 
後藤明彦 順天堂大学医学部内科学血液学講座先任准教授 
大屋敷一馬 東京医科大学内科学第一講座(血液内科)教授 
水谷英明 日本医科大学内科学呼吸器・感染・腫瘍部門 
冨田善彦 山形大学医学部附属病院泌尿器科教授 
酒井 瞳 日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科 

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