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書籍詳細

家庭医療学ハンドブック

家庭医療学ハンドブック

前沢政次 他編著

B5判 366頁

定価8,360円(本体7,600円 + 税)

ISBN978-4-498-01402-2

2004年09月発行

在庫なし

家庭医療学会のメンバーが中心になってまとめたテキスト。家庭医療、プライマリーケアを実践するために必要な臨床能力を養うことができる新しいハンドブック。

目 次

第1部 家庭医療学総論
I.家庭医療とは
 1.現代医療の問題点とプライマリ・ケアの必要性 <前沢政次>
  A.医療の閉塞状態
  B.危機を招いた原因
  C.プライマリ・ケアの充実による解決
 2.家庭医の専門性 <津田 司>
  A.家庭医とは
  B.21世紀の医療システム
  C.家庭医の専門性
  D.家庭医療における治療の特徴
  E.わが国の家庭医養成教育
  F.総合診療と家庭医療の違い
  G.これから家庭医を目指す人たちへ
 3.世界の家庭医 <前沢政次>

II.家庭医としての核になる臨床能力
 1.患者中心の医療の方法 <葛西龍樹>
  A.患者中心モデルの起源
  B.患者中心の医療の方法とは
 2.良好な医師−患者関係の築き方 <津田 司>
  .医師と患者の3基本類型
  B.良好な医師−患者関係はなぜ必要か
  C.良好な医師−患者関係を築くための3要素
 3.コミュニケーション上手になるには <津田 司>
  A.医療におけるコミュニケーションの重要性
  B.コミュニケーション技能教育もevidence−basedの時代へ
  C.良好なコミュニケーションをもつにはどうすればよいか
  D.共感的理解の態度を示すには 3
  E.質問の仕方
 4.医療面接法 <津田 司>
  A.医療面接とは
 5.全人的医療 <前沢政次>
  A.全人的医療の提言
  B.全人的医療の具体的方法
 6.家庭医にとってのカウンセリング <飯島克巳>
  A.医師にとってのカウンセリング
  B.人々の健康と病における家庭医の“相談”機能
  C.カウンセリングとロジャース
  D.医療面接コミュニケーション技法とロジャースの来談者中心療法
  E.日本でのカウンセリング,医療現場でのカウンセリング
 7.健康教育の仕方 <石川雄一>
  A.問題解決型健康学習の方法論
  B.健康教育と健康学習の違い
  C.講師中心型健康教育と受講者中心型健康学習の比較
  D.健康学習で必要とされる技能,態度,知識
  8.医療倫理の応用(臨床倫理) <白浜雅司>
  A.臨床倫理の4分割法による考え方

III.個人の医療・ケア
 1.家庭医療のための臨床的推論 <伴 信太郎>
  A.臨床的推論とは
  B.仮説の設定
  C.仮説の修正
  D.仮説の検証
 2.ロジカルに考える身体診察法のエッセンシャルミニマム <伴 信太郎>
  A.バイタルサインのとり方
  B.頭頸部の診察
  C.胸部の診察
  D.腹部の診察
  E.神経学的診察
 3.根拠に基づいた医療(EBM)を実践に活かす方法 <山本和利>
  A.evidence−based medicine(EBM)の精神
  B.EBMの概念と定義
  C.EBMを実践の5つのステップ
  D.EBMを学ぶうえでのポイント
  E.EBMの実践
  F.コメント
 4.Common Problemへの対応 <山田隆司>
  A.日常的健康問題とは
  B.日常的健康問題に対する適切な介入とは
  C.日常病とは
 5.Somatizationへのアプローチ―不定愁訴も家庭医の守備範囲― <津田 司>
  A.somatization(身体化)とは
  B.どんな場合にsomatizationを疑うか
  C.somatizationの原因
  D.somatizationの頻度
  E.診断の手順
  F.診断のための医療面接の進め方
  G.診断の告げ方
  H.治療法
  I.精神科へ紹介すべき基準
 6.高齢患者のケア <豊島 元>
  A.老人の特性
  B.高齢患者の特徴
  C.高齢患者へのアプローチ―高齢者総合評価
 7−1)予防接種の仕方 <武田以知郎>
  A.予防接種に関する法律
  B.予防接種の種類
  C.予防接種の実際
  D.予防接種事故
  E.健康被害救済制度と予防接種情報
 7−2)健診の仕方 <武田以知郎>
  A.乳幼児健康診査
  B.学校健診
  C.成人・老人健診
 7−3)禁煙カウンセリング,節酒カウンセリング <葛西龍樹>
  A.まず大事なこと
  B.EBMで何が知られているか―Clinical Evidenceを利用して―

IV.家庭指向のケア
 1.病気が家族に与える影響,家族が個人の健康に与える影響 <前沢政次>
  A.病気が家族に及ぼす影響
  B.家族が心身の健康に及ぼす影響
 2.家族指向のケアとは <松下 明>
  A.家族指向のケアにおける原則
  B.家族指向のケアにおける具体的方法
 3.家族のライフサイクルに応じたケア <竹中裕昭>
  A.家庭医と家族ライフサイクル
  B.家族ライフサイクルとは
  C.各段階特有の発達課題
  D.介入方法
 4.家族指向のケアの実践(症例をふまえて) <松下 明>

V.地域立脚型のケア
 1.地域包括医療とは <前沢政次>
  A.地域包括医療の概念
  B.地域包括医療の具体的方法
 2.在宅ケアの仕方 <内山富士雄>
  A.歴史的背景
  B.在宅ケアにおける医師の役割
  C.居宅訪問
  D.訪問以外の役割
  E.在宅ターミナルケア
 3.地域資源の活用法 <武田伸二>
 4.チーム医療 <武田伸二>
 5.産業医としての活動 <藤崎和彦>
  A.産業医とは
  B.3つの管理
  C.THP(トータルヘルスプロモーションプラン)
  D.職域と地域の連携を

第2部 症状への対応
 1.だるさ,疲労感 <山田昌樹>
 2.発熱(微熱,不明熱を含む) <大滝純司>
  A.高熱(不明熱を含む)
  B.微熱
 3.頭痛 <生坂政臣>
 4.体重減少 <福本陽平>
 5.肩こり <飯島克巳>
 6.胸痛 <細江雅彦>
 7.腹痛 <北守 茂>
 8.腰背部痛 <桜井隆>
 9.膝関節痛 <内藤貴文>
 10.動悸 <涌波 満>
 11.リンパ節腫大 <豊島 元>
 12.発疹 <生越まち子>
 13.不眠 <大池ひとみ>
 14.健診異常所見 <藤沼康樹>
 15.生理不順と生理痛 <林 義夫>
  A.生理不順(月経異常)
  B.更年期と閉経
  C.生理痛
 16.小児の発熱 <武田伸二>
 17.小児の腹痛 <一木崇宏>

第3部 よくみる病気への対応
 1.かぜ <前沢政次>
 2.高血圧 <佐々木正人>
 3.糖尿病 <松井直樹>
 4.高脂血症 <中泉博幹>
 5.肺炎,気管支炎 <前野哲博>
 6.気管支喘息 <前野哲博>
 7.過敏性腸症候群 <福永幹彦>
 8.うつ状態 <飯島克巳>
 9.不安障害 <中野弘一>
  A.パニック障害とは
  B.全般性不安障害とは
 10.痴呆 <内山富士雄>
 11.褥瘡 <松尾美由起>
 12.尿路感染症 <木澤義之>
 13.外傷(傷の縫合) <大滝純司>

索引

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