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書籍詳細

ナースの整形外科学

ナースの整形外科学

勝呂 徹 他編著

B5判 436頁

定価7,480円(本体6,800円 + 税)

ISBN978-4-498-07564-1

2005年03月発行

在庫あり

今日のナースに必要とされる整形外科学の知識を平易に解説したテキスト.この一冊で外来、病棟での看護に役立つ基本知識がマスターできる.

目 次

総論
1.クリティカルパス,EBM,インフォームドコンセントについて<出沢 明>
  A.クリティカルパスとは
  B.EBM(evidence based medicine)とは
  C.インフォームドコンセントとは
  D.ナイチンゲール誓詞とヒポクラテスの宣誓

2.ショック  <山口大介 矢作直樹>
  A.ショックの分類・鑑別(通常とは異なる外傷のショック分類とその考え方)
   1.出血性ショック
   2.非出血性ショック
  B.ショックの診断(身体所見からショックを見抜く)
   1.理学的所見
   2.バイタルサイン
  C.ショックの治療(どのショックにどんな治療を行うのか?)
   1.気道確保ならびに酸素投与
   2.静脈路の確保および輸液療法
   3.輸血療法
   4.循環作動薬の投与
   5.出血源の検索・止血操作
   6.その他の療法
  D.ショック治療の評価とゴール(どこまで治療すればよいか?)
   1.循環管理のモニタリング
   2.呼吸管理のモニタリング

3.救命救急と看護  <謝 宗安>
  心肺蘇生法
  A.一次救命処置
   1.緊急コール
   2.気道確保とマスクの持ち方
   3.人工呼吸と心マッサージ
   4.アンビューバッグと酸素療法
   5.除細動
  B.二次救命処置
   1.気管挿管
   2.人工呼吸器と使用法
   3.静脈確保
   4.循環作動薬
   5.輸液と輸血
   6.薬剤の気管内投与
   7.蘇生中と後のモニター
   8.緊急検査
   9.蘇生術の中止
   10.蘇生後の管理
   11.チェックポイント
   12.心肺蘇生と合併症

4.事故と看護  <加藤 興>
  A.熱傷
   1.熱傷の診断
   2.熱傷の病態
   3.熱傷の治療
   4.化学損傷
   5.電撃症
   6.広範囲熱傷の標準看護計画
  B.窒息
  C.溺水
  D.異物
  E.熱中症
  F.凍傷
  G.薬物ショック(特にアナフィラキシーショック)

5.感染と化学療法  <須藤啓広 内田淳正>
  A.感染の成立と日和見感染
  B.整形外科における感染症
  C.手術部位感染(SSI)
   1.患者の特性
   2.手術上の特性
  D.院内感染
   1.血管内留置カテーテル
   2.尿道留置カテーテル
  E.感染対策チーム
  F.MRSA感染
  G.細菌性ショック
  H.化学療法
   1.予防的抗菌薬投与
   2.治療的抗菌薬投与
  I.手術療法
  J.抗菌薬充填ハイドロキシアパタイト
  K.チェックポイント

6.麻酔とペインクリニック  <河野昌史>
  整形外科の麻酔
  A.整形外科手術における病態と注意事項
  B.術前評価
   1.一般的注意
   2.術前検査
  C.前投薬
  D.麻酔中のモニター
  E.麻酔法
   1.脊椎麻酔
   2.硬膜外麻酔
   3.腕神経叢ブロック
   4.全身麻酔
  F.術後の観察
  ペインクリニック
  A.ペインクリニックとは
  B.ペインクリニックの適応となる疾患
  C.整形外科領域におけるペインクリニック

7.輸液と栄養  <長谷川徹>
  A.輸液管理
   1.水・電解質
   2.水・電解質出納
   3.維持輸液
   4.浸透圧
   5.血漿製剤
   6.高齢者に対する輸液
  B.栄養管理
   1.外科栄養法
   2.高齢者に対する栄養管理

8.抗がん剤  <中山富貴>
  A.化学療法を行う疾患
   1.骨肉腫
   2.ユーイング肉腫
   3.横紋筋肉腫
   4.成人高悪性度軟部肉腫
  B.抗がん剤使用の一般的注意
  C.主な抗がん剤の使用上の注意と副作用
  D.副作用対策
   1.血管外漏出
   2.脱毛
   3.骨髄抑制
   4.腎機能障害
   5.肝障害
   6.心毒性
   7.嘔気
   8.口内炎
   9.下痢
   10.神経障害

9.滅菌法と消毒法  <高橋 寛 勝呂 徹>
  A.消毒薬の選択と使用方法
   1.使用濃度
   2.作用温度
   3.作用時間
  B.消毒薬の種類
   1.グルタラール
   2.消毒用エタノール
   3.次亜塩素酸ナトリウム
   4.ポビドンヨード
   5.フェノール
   6.クレゾール石けん
   7.塩化ベンゼトニウム
   8.塩化ベンザルコニウム
   9.グルコン酸クロルヘキシジン
   10.塩酸アルキルジアミノエチルグリシン
  C.消毒薬の使い方
   1.医療器具と環境に対して
  D.手指の消毒
   1.手洗いのタイプ
   2.手洗い方法
  E.滅菌法の種類
   1.高圧蒸気滅菌
   2.乾熱滅菌法
   3.ガス滅菌法
   4.放射線滅菌
   5.過酸化水素プラズマ滅菌法
   6.濾過除菌法

10.手術室のための器械,器具と業務<山野美智子 手柴奈々美 出沢 明>
  A.手術器械と器具
  B.手術器械
  C.基本的な手術器械
   1.手術用メス
   2.剪刀
   3.鉗子
   4.子
   5.鉤,開創器
   6.持針器
   7.鏡視下手術器械
   8.その他の器械
   9.縫合糸について
  D.手術器具
   1.手術台
   2.無影灯
   3.電メス(電気手術器)
   4.超音波手術器
   5.動力手術器
   6.インプラント
  E.手術前手洗い法
   1.手術前手洗いの目的
   2.手術前手洗いの手順
  F.手術介助業務
   1.間接介助看護師の業務
   2.直接介助業務(器械出し)

11.手術時の輸血管理−貯血式自己血輸血を中心として−<脇本信博>
  A.貯血法の実際
   1.適応となる患者
   2.主治医の説明
   3.採血スケジュールの決定
   4.鉄剤投与
   5.自己血採血法
   6.輸血部や検査室などの保管場所からの搬出
   7.自己血の返血
   8.自己血不足時の対応
  B.貯血法の合併症と対策
   1.血管迷走神経反射
   2.細菌汚染
   3.ABO不適合輸血
  C.同種血輸血製剤の使用法
   1.循環血液量に対する出血量の割合が20%以下
   2.循環血液量に対する出血量の割合が20〜40%
   3.循環血液量に対する出血量の割合が40〜90%
   4.循環血液量に対する出血量の割合が90%以上

12.整形外科の術前術後管理  <加藤 興>
  A.最近の整形外科手術の動向
  B.術前管理
  C.術後管理
   1.手術室にて
   2.帰室時
   3.術直後に行う項目
   4.術後輸液,栄養管理の基本
  D.術後合併症とその処置
  E.術後転倒や脱臼,リハビリテーション
  F.術前術後管理の重要性

13.鏡視下手術  <野口昌彦 井上和彦>
  A.関節鏡検査,鏡視下手術の利点と欠点
  B.関節鏡器具
  C.手技
  D.各部位における関節鏡検査,鏡視下手術の適応
   1.関節
   2.関節以外

14.生体材料とインスツルメント  <松末吉隆>
  A.整形外科領域で用いられる生体材料
  B.金属性材料
   1.ステンレス鋼
   2.チタン合金
   3.コバルト・クローム合金
  C.セラミック系材料
   1.人工骨材料
   2.人工関節材料
  D.高分子材料
   1.人工靱帯
   2.人工関節部品
   3.骨セメント
  E.吸収性材料
   1.縫合糸
   2.骨折内固定材
  F.創外固定法
  G.脊椎インスツルメント

15.整形外科治療上注意すべき疾患  <桑子賢司>
  A.糖尿病
  B.心疾患
   1.狭心症と心筋梗塞
   2.心房細動
   3.心不全
  C.肝疾患

16.各種検査法と看護  <谷 俊一>
  A.関節造影検査
   1.目的
   2.方法
   3.実際
  B.脊髄腔造影検査
   1.目的
   2.方法
   3.実際
  C.神経伝導検査
   1.目的
   2.方法
   3.実際
  D.筋電図検査
   1.目的
   2.方法
   3.実際

17.各種治療法と看護  <紺野慎一>
  A.牽引療法
   1.牽引治療の目的と種類
   2.フォームラバー牽引(スピードトラック牽引)
   3.骨盤牽引
   4.鋼線牽引の実際と看護のポイント
  B.ギプス療法
   1.材質の種類
   2.プラスチックキャストの実際
  C.テーピング
   1.目的
   2.テーピングの実際と看護のポイント
  D.CPM(continuous passive motion)
   1.目的
   2.CPMの適応疾患
   3.CPMの問題点
   4.CPMの実際と看護上のポイント
  E.運動療法
   1.関節可動域訓練
   2.筋力増強訓練
   3.バランス訓練・起立歩行訓練と看護上のポイント
   4.日常生活動作訓練と看護上のポイント
  F.硬膜外ブロック療法
   1.硬膜外ブロック療法とは
   2.治療効果機序
   3.主な適応疾患
   4.硬膜外ブロックの種類と使用薬剤
   5.硬膜外ブロックの手順と看護のポイント
   6.硬膜外ブロック療法の合併症
  G.神経根ブロック
   1.神経根ブロックとは
   2.主な適応疾患
   3.神経根ブロックの目的
   4.神経根ブロックによる診断
   5.治療としての神経根ブロック
   6.神経根ブロックの実際と看護のポイント
   7.神経根ブロックの合併症

18.脊髄損傷と看護  <加藤真介>
  A.疫学
  B.麻痺と治療原則
   1.脊髄損傷による麻痺
   2.麻痺の予後
   3.基本原則
  C.主な合併症と対策
   1.超急性期
   2.急性期
   3.亜急性期〜慢性期
  D.障害の受容

19.整形外科疾患と介護保険  <吉永勝訓>
  A.介護保険の概略
   1.制度の仕組み
   2.対象者
   3.利用できるサービス
  B.整形外科疾患での介護保険利用の具体例

20.医療リスクマネジメント  <北川明人>
  A.医療リスクマネジメント概論
   1.今なぜリスクマネジメントが必要なのか?
   2.医療事故に対する看護師の法的責任
  B.リスクマネジメントプロセスの構築
   1.リスクコントロール,リスクファイナンシングの必要性
   2.リスクマネジメントプロセス
  C.リスクマネジメントから医療の質の向上・患者安全へ
   1.リスクから医療の質の向上を目指す
   2.医療の質の向上を目指すために年間の教育研修プログラムを策定する
  D.事故発生時の対応
   1.患者被害拡大の防止プログラムの整備
   2.現場の保全
   3.急変時の記録
  E.看護師のサバイバルリスクマネジメント
   1.確認業務の重要性
   2.看護業務工程の明確化
   3.チーム医療コミュニケーション
   4.事故に遭遇したときに必要なこと

各論
1.頚椎疾患  <金森昌彦>
  A.臨床解剖と神経症候学
   1.頚椎の構造と機能
   2.頚椎疾患の神経診断学
  B.疾患の病態と治療
   1.頚椎症
   2.頚椎椎間板ヘルニア
   3.頚部脊柱管狭窄症
   4.後縦靱帯骨化症
   5.頚椎損傷,頚髄損傷
   6.頚椎腫瘍,頚髄腫瘍
  C.頚椎手術のクリニカルパスと術前術後の看護
   1.頚椎手術とクリニカルパス
   2.術前術後の管理とリスクマネジメント

2.肩関節・肩甲帯疾患
 −鎖骨骨折,肩鎖関節脱臼,肩関節脱臼,上腕骨近位端骨折−<佐藤 毅 井樋栄二>
  A.鎖骨骨折
  B.肩鎖関節脱臼
  C.外傷性肩関節脱臼
  D.上腕骨近位端骨折

3.肘関節疾患  <関口昌之>
  A.上腕骨顆上骨折
  B.上腕骨外顆骨折
  C.上腕骨内側上顆骨折
  D.上腕骨内側顆骨折
  E.橈骨中枢端骨折
  F.肘頭骨折
  G.Monteggia骨折

4.手疾患
  A.骨折  <吉田 綾>
  B.再接着  <奥津一郎>
  C.腱鞘炎  <本村朋英>
   1.ばね指
   2.ドゥケルバン病
   3.急性化膿性指屈筋腱腱鞘炎
   4.リウマチ
   5.腱鞘巨細胞腫
  D.奇形  <本村朋英>
   1.形成障害
   2.分離障害
   3.重複
   4.過成長
   5.低成長

5.胸椎疾患  <松山幸弘>
  A.靱帯骨化症
   1.後縦靱帯骨化症
   2.黄色靱帯骨化
  B.転移性脊椎腫瘍
  C.胸椎脱臼骨折
  D.脊柱側弯症

6.腰椎疾患  <松田芳郎>
  A.腰椎椎間板ヘルニア
  B.腰部脊柱管狭窄症
  C.腰椎外傷
  D.腰椎の腫瘍
   1.脊椎腫瘍
   2.脊髄腫瘍

7.骨盤股関節疾患  <原田義忠>
  A.骨盤骨折
  B.腫瘍
  C.変形性股関節症
  D.大腿骨頭壊死症
  E.頚部骨折

8.膝関節疾患  <工藤幸彦>
  A.変形性膝関節症
  B.骨折脱臼
   1.大腿骨遠位端骨折
   2.脛骨近位端骨折
   3.膝蓋骨骨折
   4.膝関節内骨軟骨骨折
   5.外傷性膝関節脱臼
   6.外傷性膝蓋骨脱臼
  C.靱帯損傷(ACL,PCL,MCL,LCL)

9.足,足関節疾患  <山本高裕>
  A.足関節脱臼骨折
   1.リスフラン関節脱臼骨折
   2.足部の脱臼骨折
   3.足部の他の骨折
  B.変形性足関節症
  C.足関節捻挫
   1.足関節外側側副靱帯損傷
   2.内側側副靱帯損傷
   3.遠位脛腓靱帯損傷
  D.外反母趾

10.中枢性神経疾患と筋疾患  <村上秀友 河村 満>
  A.パーキンソン病
  B.筋萎縮性側索硬化症
  C.進行性筋ジストロフィー
   1.Duchenne型筋ジストロフィー
   2.顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー
   3.肢体型筋ジストロフィー
   4.筋強直性ジストロフィー
   5.看護上の問題点
  D.ギラン−バレー症候群

11.末梢神経疾患(絞扼性神経疾患) <関口昌之>
  A.手根管症候群
  B.肘部管症候群
  C.腕神経叢麻痺
  D.メラルギアパレステジア(外側大腿皮神経痛,Roth-Bernhardt症候群)
  E.足根管症候群

12.スポーツ外傷・障害  <土谷一晃>
  A.スポーツ外傷・障害の現状
  B.肩関節
   1.肩インピンジメント症候群
   2.リトルリーグショルダー
   3.肩ベネット骨棘
  C.肘関節
   1.離断性骨軟骨炎
   2.肘関節内側側副靱帯損傷
   3.テニス肘
  D.骨盤,股関節
  E.膝関節
   1.膝関節靱帯損傷
   2.オスグッド?シュラッター病
   3.ジャンパー膝
   4.腸脛靱帯炎,鵞足炎
  F.足関節
   1.足関節捻挫
   2.アキレス腱周囲炎
   3.アキレス腱断裂
  G.疲労骨折
  H.肉離れ
  I.下腿コンパートメント症候群

13.炎症性変性疾患: リウマチ性疾患  <勝呂 徹>
  A.関節リウマチ
  B.痛風
  C.強直性脊椎炎

14.透析患者の整形外科的疾患  <笠井裕一 内田淳正>
  A.脊椎病変
  B.関節病変
   1.股関節病変
   2.膝・肩関節病変
  C.手根管症候群
  D.透析患者における整形外科的手術
   1.手術適応
   2.手術前の注意点
   3.術中の注意点
   4.術後の注意点
   5.後療法
  E.その他の治療法

15.骨腫瘍  <阿部哲士>
  A.良性骨腫瘍
  B.悪性骨腫瘍
   1.骨肉腫
   2.ユーイング肉腫
   3.軟骨肉腫
   4.悪性線維性組織球種

16.軟部腫瘍  <渋谷 勲>
  A.良性腫瘍
  B.悪性腫瘍

17.骨系統疾患  <後藤澄雄>
  A.定義
  B.特徴
  C.病態と分類
  D.診断
  E.代表的疾患
   1.軟骨無形成症
   2.脊椎骨端異形成症
   3.モルキオ症候群(酸性ムコ多糖症IV型)
   4.骨形成不全症
   5.大理石骨病

18.小児整形外科  <西須 孝 亀ヶ谷真琴>
  A.骨端線障害(成長軟骨帯障害)
  B.先天性内反足
  C.先天性股関節脱臼
  D.筋性斜頚

19.老人疾患と看護−老人に好発する骨折と看護を中心に−<雄賀多聡>
  A.骨粗鬆症
  B.骨粗鬆症を基盤とする骨折とその看護
   1.大腿骨頚部骨折
   2.脊椎圧迫骨折
   3.上腕骨頚部骨折
   4.前腕骨遠位端(橈骨下端)骨折
   5.疲労骨折

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