はじめに
看護婦さんになるのには大変な努力が必要となります.とりわけ国家試験に合格する為の勉強は難しく,大切な青春のかなりの部分を捧げてしまうことになる訳です.もちろんその勉強内容は看護婦になる為に必要だと言ってしまえばそれまでですが,それにしても棒暗記が多く,同じおぼえるにしてももう少し楽しくハッピーな方法はないものかと誰しも思ってしまいます.教科書はただ事実が並べて書いてあるだけですし,問題集もただ答と解説を並べているだけで,結局理解の為の本はあっても記憶の為の本は一つも無いと言っても過言ではないのが現状です.これで本当によいのでしょうか?
この本を企画するにあたっては,従来の教科書・参考書・問題集とは全く違って「おぼえる」ことを主眼としました.その為には語呂合わせ,こじつけ等ありとあらゆる手段を駆使し,ちょっと下品な表現もおぼえる為と割り切って結構使用しました.また,楽しいイラストも数多く挿入され,ただそ眺めるだけでも楽しい(ほんとうはこれがとても大切なことなのです)内容となっています.全く新しい試みであるが故に内容に至らない点も少しあるかもしれませんが,そこはこの本の楽しく勇気ある企画に免じて許して下さい.読者全員の合格をお祈りしたします.
1988年1月
こくしおぼえかた研究会