目 次
1.総 論
1 精神医学・精神医療とは 〈柴田恭亮〉
1.精神の健康
2.精神障害の概念
3.精神医学,医療の歴史
a.欧米における精神医療の歴史
b.日本における精神医療の歴史
2 精神障害の病因,分類 〈坂井俊之〉
1.原因論
内因・身体因(外因)・心因
2.分類
a.ICD分類
b.DSM分類
3 診断と検査
A.精神科診療の特徴 〈小山田静枝〉
1.治療者−患者関係
2.治療契約
3.インフォームド コンセント
a.外来
b.入院
B.精神科的診察 〈小山田静枝〉
1.病歴聴取
a.現病歴
b.家族歴
c.生活歴,生育歴,教育歴および一般的背景
d.性格
e.既往歴・合併症
2.現症の把握
a.身体的現症
b.精神的現症
3.表情・ふるまい・しぐさ(観察所見)
a.表情
b.ふるまい,しぐさ,態度など
C.身体的検査 〈高橋裕秀〉
1.内科学的身体所見
2.一般内科的検査
3.神経学的検査
a.神経学的所見
b.神経学的補助検査
D.心理検査 〈鳥越由美〉
1.知能テスト
a.理論
b.知能検査の種類
2.記銘力検査
3.性格(人格)検査
a.質問紙法
b.投影法
c.作業検査法
4 精神症状の把握
A.知覚の障害 〈渡辺雅幸〉
1.錯覚
2.幻覚
a.幻視
b.幻聴
c.幻嗅
d.幻味
e.幻触
f.体感幻覚
g.幻(影)肢
3.その他の知覚障害
B.思考の障害 〈渡辺雅幸〉
1.思考の進み方の異常
a.観念奔逸
b.思考制止
c.迂遠
d.保続
e.思考途絶
f.思考滅裂
2.思考体験の異常
a.思考の被影響−作為体験
b.強迫観念
c.恐怖(症)
d.支配観念
3.思考内容の障害:妄想
a.妄想の生じ方による分類
b.妄想の内容による分類
C.自我意識の障害 〈松倉素子〉
1.離人症
2.被影響体験・作為体験
3.憑依妄想
4.多重人格障害
D.感情の障害 〈松倉素子〉
1.不安
2.抑うつ
3.気分高揚
4.上機嫌(多幸)
5.感情失禁
6.感情鈍麻
E.意欲,行動の障害 〈松倉素子〉
1.精神運動興奮
a.躁病性興奮
b.緊張病性興奮
2.精神運動制止
3.昏迷
4.個々の欲動の障害
a.食欲の異常
b.性欲の異常
c.自殺念慮・自殺企図
F.意識障害 〈吉野文浩〉
1.意識混濁
3-3-9度方式
2.意識変容
a.せん妄
b.もうろう状態
c.アメンチア
G.知能の障害 〈吉野文浩〉
1.精神遅滞
2.認知症(痴呆)
a.診断基準
b.評価
c.類型化
d.脳血管性認知症
e.治療可能な認知症
3.仮性認知症(痴呆)
うつ病性仮性認知症(痴呆)
H.記憶の障害 〈吉野文浩〉
1.記銘力障害
2.健忘
a.全生活史健忘
b.一過性全健忘
3.見当識障害
4.コルサコフ症候群