目次
1 心肺運動負荷試験
A.準備
1.CPXの目的・適応 〈小林康之〉
2.検査室の環境
3.呼気ガス分析装置の原理
a)呼吸流量計
b)酸素分析計
c)二酸化炭素分析計
4.呼気ガス分析装置の較正と管理
a)呼気ガス分析器の較正(キャリブレーション)
b)呼気ガス分析器の検定
c)日常管理
5.負荷装置の特徴
a)サイクルエルゴメータ
b)トレッドミル
6.負荷装置の較正・メンテナンス
a)サイクルエルゴメータの較正・点検
b)トレッドミルの較正・点検
7.運動負荷試験の禁忌
8.心電図異常の陽性基準
a)ST-T変化
b)不整脈
9.プロトコールの設定
a)負荷様式
b)負荷量
10.患者への説明と問診
a)予約時の説明
b)検査前のチェック
c)検査の説明
11.電極の位置・張り間違えたときの心電図 〈上田正徳〉
a)事前準備
b)電極とコード
c)誘導法
12.フェイスマスクの装着
13.エルゴメータの回転数,座面の高さとデータ異常
14.負荷中の注意点
a)呼吸法について
b)顔の向き(センサーの向き)について
15.クールダウンの意味
16.負荷強度と自律神経活性
17.負荷室での緊急時対処策
a)事故予防
b)事故対策
c)緊急時の対応
18.運動中の心拍出量および血管拡張能の測定
19.まとめ:心肺運動負荷試験の検査手順
B.負荷中の各パラメータ 〈安達 仁〉
1.安静時
a)心電図所見
b)血圧
c)心拍数
d)酸素摂取量(VO2)
e)二酸化炭素排出量(VCO2)・ガス交換比(R)
f)VE/VCO2
2.ウォームアップ
a)酸素摂取量
b)VE/VO2,VE/VCO2の変化
c)心房細動(Afib)時の心拍応答
3.ランプ負荷時
a)酸素摂取量
b)最高酸素脈(peak VO2/HR,oxygen pulse)
c)VE/VO2,VE/VCO2
d)VE vs VCO2 slope(ブイイー バーサス ブイシーオーツー スロープ)
e)心拍応答
f)TV-RR関係
g)Ti/Ttot(ティーアイ・ティートート)
h)SpO2
4.回復期
a)VO2/HRのjump up phenomenon(ジャンプアップ現象)
b)VO2(τoff,タウオフ)
C.パラメータの総合的解釈法 〈安達 仁〉
1.運動耐容能の標準値
2.総合的な解釈に必要なパラメータ
3.%ATと%peak VO2,%peak VO2/HRが乖離している場合の解釈
4.warm-up中にATになった場合のパラメータの変化
5.息切れ感を主訴とする患者への負荷試験
6.ATがR>1の部分で出現した例
2 運動処方〈安達 仁〉
A.AT処方
1.CPXによるAT決定法と運動処方
2.ATが決定不能な場合の運動処方
3.自転車エルゴメータとトレッドミルの対比表
B.その他の処方
1.心拍処方(Karvonenの式)
2.自覚的運動強度による処方
3.トークテストによる処方(坂道が多い地域での運動処方)
4.重症心不全への処方
5.不整脈患者への処方
6.ICD,CRT-D患者への処方
7.ポジティブリモデリングと運動処方
8.HR<110の勧め
C.運動処方レベルの確認法
略語集 〈上田正徳〉
索引