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EBMのための臨床疫学
縣 俊彦 編著
A5判 268頁
定価4,180円(本体3,800円 + 税)
ISBN978-4-498-00984-4
2003年12月発行
在庫なし
現在,医学界の大潮流になっているEBMの方法論の基礎をなす臨床疫学に焦点をあて,定義,歴史,現状,未来,診断のプロセス,頻度,疫学指標,統計,医学判断学,メタアナリシス,リスクなど多岐にわたる内容を,日本の現状を考慮してわかりやすくまとめた.臨床で役立つ応用力が身につく入門書である.
目 次 1.臨床疫学: 定義,歴史,現状,未来 [縣 俊彦] 臨床疫学とは 疫学・臨床疫学の歴史 高木兼寛と脚気 スモンの原因究明 その他のわが国における疫学・臨床疫学が果たした役割 「21世紀に向けた今後の厚生科学研究の在り方について」のなかでの臨床疫学,EBMの位置 2.臨床疫学総論 [縣 俊彦] 臨床疫学: 疫学と臨床医学 疫学の中での臨床疫学の位置 臨床上の問題 臨床疫学の基本原理 3.正常か異常か [縣 俊彦] 異常? 異常,正常,参考値 4.診断用検査 [縣 俊彦] 診断用検査とは 診断用検査に求められる要件 検査結果の解釈・利用 黄金律 gold standard 敏感度,特異度 ROC曲線 5.診断のプロセス [岡山雅信] 診療上の問題解決の基本 さまざまな診断手法 診断のプロセスの基本 鑑別疾患リストの作成 鑑別疾患の優先順位 診断の決定 診断プロセスの落とし穴 6.研究計画─個人情報保護を中心として─ [縣 俊彦] 研究計画の方法 臨床研究とは 情報検索の重要性 臨床研究の倫理と科学 臨床研究,臨床疫学研究を進める際の留意事項 7.N-of-1トライアル [岡山雅信] 研究デザイン 実施条件 適応条件 実施方法 8.頻度,疫学指標 [金城芳秀] 割合か,率か 症例対照研究とオッズ比 コホート研究と率比,率差 9.統 計 [柳 修平] 基本統計用語 母集団と標本 推定と検定 多変量解析 医学統計における重要用語 10.医学判断学 [大澤 功] 判断樹を書いて決断分析を行う 「検査結果で判断」という選択肢を追加する マルコフモデル 費用効果分析 決断分析の適用と限界 11.1次研究の批判的吟味 [縣 俊彦] 論文の批判的吟味はなぜ必要か 12.総括研究の批判的吟味 [縣 俊彦] 総括的研究の種類 13.メタアナリシス [柳 修平] EBMとメタアナリシス メタアナリシスの方法 14.リスク [西川浩昭] リスクとリスクファクター リスクの算出 リスクの程度とその利用法 まとめ 15.予後 [縣 俊彦] 予後 研究デザインと予後研究 16.治療 [大澤 功] 評価の指標 バイアスの除去 結果の提示 治験 ランダム化比較試験の限界 17.原因 [縣 俊彦] 原因 因果関係の判定 18.narrative based medicine(NBM) [縣 俊彦] narrative based medicine(NBM) 索引
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