新 臨床耳鼻咽喉科学
鼻・口腔・咽頭・唾液腺・頭頸部腫瘍
加我君孝 他編著
B5判 544頁
定価25,300円(本体23,000円 + 税)
ISBN978-4-498-06238-2
2002年05月発行
在庫なし
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新 臨床耳鼻咽喉科学
鼻・口腔・咽頭・唾液腺・頭頸部腫瘍
加我君孝 他編著
B5判 544頁
定価25,300円(本体23,000円 + 税)
ISBN978-4-498-06238-2
2002年05月発行
在庫なし
今日の耳鼻咽喉科,頭頸部科の臨床に必要とされる知識を善5冊に集大成した,臨床家のための新しいテキストである.
「各論」は疾患編は本邦で現在見られる疾患,稀ではあるが重要な疾患に重点をおいて,その病態と最新の診断・検査・治療を解説し,「基本手術手技」は主に東大系の著者らの行っている手技を中心に,現在行われている手技のポイント,コツを図解により解説したものである.
序
「新 臨床耳鼻咽喉科学」の第3巻として本書をお届けする.既に他の巻の序文でも紹介されているように,本シリーズは約25年前に刊行された「臨床耳鼻咽喉科学」を基盤とするが,内容的には全く新しいものに生まれ変わっている.今度の「新 臨床耳鼻咽喉科学」の編集に当たっては,編集者3名が,(この当時は全員が東京大学に在籍していたため)各自の東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科における臨床担当分野を分担して受け持とうという取り決めをした.その結果,1巻の基礎編と5巻の基本手術手技についてはその分担を保ちながら全領域を1つの巻にまとめ,2巻から4巻までは各自の責任編集となっている.したがって,「臨床耳鼻咽喉科学」とは巻の構成が異なったものとなり,3巻は鼻科学のみならず,口腔・咽頭科学,それに頭頸部腫瘍学から構成されることとなった.2巻と4巻がコミュニケーション関連分野を主に扱うのに対し,本巻は気道系,食道系といった生命維持に直接関与する分野を扱う.また,見方を変えると,開業して扱う疾患のうち最も多いのは鼻の病気であることは自明であるし,また一方で,研修期間中に最も時間を割かれるのは頭頸部癌患者の管理であろう.本編はそうした耳鼻咽喉科医にとって最も必要度の多い分野である.この要求に応えるべく本書はボリュームたっぷりのものに仕上がった.
25年間という時間は臨床内容を大幅に変えるものであるとつくづく感じさせられた.この間,大幅に変わったものを各領域別に考えると,
鼻科領域 :慢性副鼻腔炎に対するマクロライド少量長期投与の導入,内視鏡下副鼻腔手術の導入,嗅覚の基礎分野の発展,アレルギー性鼻炎における好酸球炎症の概念の導入と局所ステロイド薬の地位向上
口腔・咽頭科領域 :味覚の基礎分野の発展,睡眠時無呼吸症候群の診断,治療の進歩
頭頸部腫瘍領域 :遊離筋皮弁などを用いた再建外科の進歩,頭蓋底手術の導入,機能温存療法の普及,化学療法の進歩
などがすぐに挙がってくる.もちろんこれ以外でも大なり小なり変化がみられている.今回は,このところすっかり有名になったevidence-based medicine(EBM)に基づいた記載までは間に合わなか ったが,読者はそれを意識して,本書を批判的に参照していただきたいと思う.
2002年4月
市村惠一
目 次
第1部 鼻
第1章 診察法・検査法・画像診断
A.問 診 〈杉本正弘〉
1)鼻閉・鼻閉感
2)鼻漏・後鼻漏
3)頭痛・頭重感
4)出 血
5)嗅覚障害
B.外鼻診察法 〈杉本正弘〉
C.鼻腔診察法 〈杉本正弘〉
1)前鼻鏡検査
2)後鼻鏡検査
3)内視鏡検査
D.生理機能検査法 〈杉本正弘〉
1)鼻腔通気度検査
2)粘液線毛機能検査
E.洗浄法 〈杉本正弘〉
1)鼻道洗浄法
2)上顎洞穿刺洗浄法
3)上顎洞自然孔洗浄法
4)その他の副鼻腔洗浄法
F.画像診断 〈飯沼壽孝〉
1)鼻,副鼻腔画像診断の概略
2)軟部組織病変と骨破壊
3)骨 折
4)骨病変
5)嚢胞性疾患
6)上顎洞骨壁の変化
第2章 鼻,副鼻腔の先天性疾患 〈菊地 茂〉
A.外 鼻
1)外鼻孔閉鎖症
2)正中鼻瘻孔 (皮様嚢胞)とその関連疾患
3)鼻前庭嚢胞
4)その他の顔裂嚢胞
B.先天性狭鼻症
C.後鼻孔閉鎖症
第3章 外鼻および鼻前庭の疾患 〈原 誠〉
A.鞍 鼻
B.外鼻の皮膚疾患
1)急性炎症
2)ざ瘡または鼻瘤 (赤鼻)
3)その他の皮膚疾患
C.鼻前庭疾患
第4章 鼻中隔疾患 〈石橋敏夫〉
A.鼻中隔と顔面の発育
B.鼻中隔彎曲症
1)成 因
2)鼻中隔彎曲の分類
3)症 状
4)治 療
C.外傷性鼻中隔彎曲症
1)診 断
2)治 療
D.新生児の鼻中隔軟骨偏位
1)成 因
2)診 断
3)治 療
E.鼻中隔穿孔
1)原 因
2)症 状
3)治 療
F.鼻中隔血腫
1)症状・診断
2)治 療
G.鼻中隔膿瘍
1)症 状
2)治 療
H.出血性鼻茸
第5章 鼻出血 〈矢野 純〉
A.疫 学
1)頻 度
2)年齢と性別
3)季 節
B.病態生理
1)鼻,副鼻腔の血管系
2)出血部位
3)鼻粘膜の形態的特異性
4)鼻出血と局所および全身疾患との関係
C.診 断
D.治 療
1)出血時の緊急処置
2)止血法各論
第6章 急性および慢性鼻炎 〈石橋敏夫〉
A.鼻炎の分類
B.急性鼻炎
C.慢性鼻炎
1)単純性鼻炎
2)慢性肥厚性鼻炎
3)萎縮性鼻炎
D.特殊性炎症
1)鼻のジフテリア
2)鼻の結核
3)鼻の梅毒
第7章 アレルギー性鼻炎 〈瀬嶋尊之,市村惠一〉
I.基 礎
A.定義と沿革
B.発生状況
C.素 因
D.病 理
E.抗 原
1)吸入性アレルゲン
2)食餌性アレルゲン
3)経皮性アレルゲン
F.抗 体
1)免疫グロブリンの種類と性状
2)IgE抗体の性質とその産生機序
G.発症のメカニズム
1)抗原による感作
2)アレルギー症状の発症
II.臨 床
A.症 状
B.検査法
1)問 診
2)アレルギー日記
3)鼻鏡検査
4)鼻腔通気度検査
5)X線検査
6)嗅覚機能検査
7)好酸球検査
8)抗原の検索
9)自律神経機能検査
C.鑑別診断
1)急性鼻炎
2)慢性鼻炎
3)慢性 (急性)副鼻腔炎
4)好酸球増多性鼻炎および血管運動性鼻炎
5)その他の鼻炎
D.治 療
1)原 則
2)アレルゲンの除去,回避
3)特異的減感作療法
4)変調療法
5)薬物療法
6)局所療法
第8章 急性副鼻腔炎 〈石橋敏夫〉
A.急性副鼻腔炎
1)原 因
2)症 状
3)診 断
4)治 療
5)合併症
B.歯性上顎洞炎
1)症 状
2)診 断
3)治 療
C.新生児上顎骨骨髄炎
1)原 因
2)症 状
3)診 断
4)治 療
D.航空性副鼻腔炎
第9章 慢性副鼻腔炎 〈洲崎春海〉
A.成 因
1)微生物感染
2)局所解剖学的要因
3)アレルギー
4)栄養および生活環境
5)その他
B.病 態
1)洞内容および粘膜の肉眼的所見
2)粘膜の病理組織学的所見
3)アレルギー性副鼻腔炎
4)鼻茸の病理組織学的所見と発生機序
5)粘膜炎症の病態生化学
6)慢性副鼻腔炎における粘膜内骨形成について
C.臨床解剖学的にみた慢性副鼻腔炎の分類
D.症 状
1)慢性上顎洞炎
2)慢性篩骨洞炎
3)慢性前頭洞炎
4)慢性蝶形骨洞炎
E.診 断
1)問 診
2)鼻鏡検査
3)X線検査
4)MRI
5)副鼻腔造影
6)上顎洞穿刺検査
7)その他
F.治 療
1)保存的治療法
2)手術的療法
G.合併症
1)副鼻腔気管支症候群
2)耳管炎・中耳炎
3)眼合併症
4)頭蓋内合併症
H.慢性副鼻腔炎に関連のある嚢胞性疾患
1)副鼻腔嚢胞
2)術後性上顎嚢胞
第10章 嗅覚障害 〈市村惠一〉
A.嗅覚障害の分類
B.診 断
1)一般検査
2)嗅覚検査
3)原因疾患と鑑別のポイント
C.治 療
第11章 顔面痛・頭痛 〈矢野 純〉
A.頭頸部の感覚神経支配と疼痛
1)頭蓋内
2)鼻,副鼻腔
3)咽頭・喉頭
4)耳
B.分 類
1)頭痛,顔面痛の分類
2)片頭痛
3)群発頭痛
4)緊張型頭痛
5)頭蓋内病変による頭痛
C.診察法
1)頭痛の診断の進め方
2)問 診
3)検 査
D.頭頸部の神経痛
1)分 類
2)三叉神経痛
3)舌咽神経痛
4)帯状疱疹後神経痛
5)その他の神経痛
E.耳鼻咽喉科疾患と顔面痛・頭痛
1)耳鼻咽喉科外来における顔面痛・頭痛
2)副鼻腔炎と頭痛
F.顎関節の異常による顔面痛,頭痛
G.頭頸部のその他の慢性疼痛
1)非定型顔面痛
2)茎状突起過長症候群
3)側頭動脈炎
第12章 顔面外傷 〈加瀬康弘〉
A.鼻骨骨折
1)鼻骨骨折の発生機序
2)鼻骨骨折の分類
3)疫 学
4)診 断
5)治 療
B.眼窩壁骨折
1)発生機序
2)名 称
3)疫 学
4)臨床症状
5)診 断
6)治 療
C.頬骨骨折
1)解剖・病態生理
2)名称・分類
3)臨床症状
4)診 断
5)治 療
第13章 特殊な病態 〈竹内直信〉
A.肉芽腫症
1)Wegener肉芽腫症
2)アレルギー性肉芽腫性血管炎
B.異物・結石
1)鼻,副鼻腔結石
2)鼻腔内異物
C.その他
1)アスピリン喘息に伴う鼻茸
2)副鼻腔真菌症
第2部 口腔・咽頭・唾液腺
第1章 診察法・検査法 〈杉本正弘〉
A.視 診
1)口唇・口腔前庭
2)頬粘膜
3)歯・歯肉
4)口腔底
5)舌
6)口 蓋
7)口蓋扁桃
8)中咽頭
9)上咽頭
10)下咽頭
B.触 診
C.画像診断
1)X線普通撮影
2)オルソパントモグラフィー
3)CT・MRI
D.味覚検査
1)電気味覚検査
2)濾紙ディスク味覚検査
第2章 口腔粘膜疾患
A.形成異常性疾患 〈沖田 渉〉
1)フォアダイス状態
2)舌扁桃
3)舌根部甲状腺
4)正中菱形舌炎
5)皺状舌
6)地図状舌
7)口蓋隆起
B.感染症 〈沖田 渉〉
1)球菌による感染症
2)結 核
3)梅 毒
4)カンジダ症
5)放線菌症
6)疱疹ウイルス感染症
7)ヘルパンギーナ
8)手足口病
9)後天性免疫不全症候群
10)性感染症
C.非感染症の炎症性疾患 〈沖田 渉〉
1)アフタ性口内炎
2)多型滲出性紅斑
3)尋常性天疱瘡
4)類天疱瘡
5)扁平苔癬
6)薬剤による口腔粘膜の病変
7)肉芽腫性口唇炎
8)Quinckeの浮腫
9)外 傷
D.全身疾患と関係のある口腔粘膜の症状 〈沖田 渉〉
1)黒毛舌
2)口腔乾燥症
3)Moeller−Hunter舌炎
4)粘膜皮膚眼症候群
5)消化器疾患
6)膠原病とその類似疾患
7)Wegener肉芽腫症
8)Plummer−Vinson (Patterson−Kelly)症候群
9)川崎病
10)悪性リンパ腫
E.味覚障害 〈市村惠一〉
1)味覚障害の分類
2)診 断
3)味覚障害を呈する病態
4)味覚障害の治療
第3章 唾液腺疾患
A.唾液腺検査法 〈八木昌人〉
1)問診・視診・触診
2)唾液検査
3)X線検査法
4)MRI
5)超音波検査法
6)アイソトープ検査
7)組織学的検査
8)その他
B.唾液腺疾患 〈田中利善〉
1)外 傷
2)急性炎症
3)慢性炎症
4)特殊性炎症
5)唾液腺症
6)分泌異常
7)無症候性唾液腺腫大
8)軟部好酸球肉芽腫症 (木村病)
9)唾石症
10)異 物
11)ラヌラ
第4章 咽頭炎 〈阿部和也〉
A.急性咽頭炎
1)病 因
2)季 節
3)年 齢
4)症 状
5)病 理
6)予 後
7)治 療
8)合併症
B.慢性咽頭炎
1)病 因
2)症 状
3)年 齢
4)病 理
5)診 断
6)治 療
C.咽頭の特殊炎症疾患
1)咽頭結核
2)咽頭梅毒
D.潰瘍および苔(偽膜)形成性咽頭疾患
1)咽頭に主病変があるもの
2)全身疾患における咽頭病変
E.その他の咽頭疾患
1)咽頭角化症
2)Tornwaldt病
第5章 扁桃およびアデノイドの疾患
A.扁桃の急性疾患 〈吉川弥生〉
1)急性口蓋扁桃炎
2)急性咽頭扁桃炎
3)急性咽頭側索炎
4)急性舌扁桃炎
5)扁桃周囲炎および扁桃周囲膿瘍
B.扁桃の慢性疾患 〈中原はるか〉
1)慢性口蓋扁桃炎
2)慢性咽頭扁桃炎・腺様増殖症
3)耳管扁桃肥大症
4)舌扁桃肥大および慢性舌扁桃炎
5)扁桃の単純性貯留嚢胞
6)振子様扁桃
C.扁桃と病巣感染 〈土田みね子〉
1)病巣感染の定義
2)扁桃性病巣感染研究の臨床的意義
3)原病巣としての扁桃
4)二次疾患
5)病巣感染症の発症機序
6)病巣性扁桃所見
7)自覚症状と他覚的検査
8)誘発試験
9)打消試験
10)診断上の注意事項 :病巣診断法の信頼度
11)治 療
第3部 頭頸部腫瘍
第1章 総 論
I.疫 学 〈高橋廣臣〉
A.頭頸部腫瘍の頻度
B.頭頸部癌の年齢別罹患率および男女比
C.病因または誘因
D.癌の予防対策
II.診察法 〈高橋廣臣〉
A.一般診察法
1)聴器腫瘍の診察
2)鼻,副鼻腔腫瘍の診察
3)口腔腫瘍 (舌下腺腫瘍を含む)の診察
4)上咽頭 (鼻咽頭)腫瘍の診察
5)中咽頭 (口腔咽頭)腫瘍の診察
6)下咽頭,頸部食道腫瘍の診察
7)喉頭腫瘍の診察
8)唾液腺腫瘍の診察
9)甲状腺腫瘍の診察
10)頸部腫瘍の診察
B.栄養状態の評価
III.画像診断
A.エコー 〈北原伸郎〉
1)超音波診断装置
2)頭頸部超音波診断
B.X線診断 〈小山和行〉
1)普通X線撮影
2)断層撮影・特殊撮影
3)造影検査
4)血管造影 (含むIVR)
C.CT診断 〈小山和行〉
1)撮影手順と観察項目
2)診断上注意の必要な検査部位と所見
D.MRI検査法 〈小山和行〉
1)MRIの長所と短所
2)MRIの信号強度決定因子
3)頭頸部領域における正常組織の信号強度と病的組織の信号強度
4)MRIが適応となる疾患
5)MRA
6)MRI診断上の注意
E.核医学 〈西川潤一〉
■腫瘍シンチグラフィ
IV.侵襲的検査 〈井上憲文〉
A.細胞診
1)耳鼻咽喉科領域,頭頸部領域の細胞診
2)細針穿刺吸引細胞診の定義
3)穿刺吸引細胞診の適応
4)超音波ガイド下の細針穿刺吸引細胞診
5)細針穿刺吸引細胞診の準備
6)麻 酔
7)穿刺に使用する器具
8)穿刺の方法
9)吹き出し
10)固定・染色
11)腫瘤が嚢胞である場合
12)合併症
13)検査士や診断医との連絡
14)細胞診報告と臨床家の対応
B.生 検
1)生検の適応
2)試験切除の方法
3)病理側からみた頭頸部領域の生検
V.治 療 〈堀内正敏〉
A.外科治療
1)外科治療の臨床的意義
2)外科治療の適応
3)外科治療の方法
4)再発,転移癌の外科治療
5)外科治療が適応とならない症例
6)外科治療の有効性
B.放射線療法
1)放射線療法の臨床的意義
2)放射線療法の治療方法
3)放射線療法の適応
4)放射線療法の副作用(臓器障害)
5)放射線療法の有効性
6)併用療法
7)標準的な放射線療法
C.癌化学療法
1)癌化学療法の臨床的意義
2)癌化学療法の治療方法
3)癌化学療法の効果判定
4)癌化学療法の副作用
5)neoadjuvant化学療法
6)化学療法と放射線治療の同時併用
7)再発,転移癌に対する化学療法
VI.転 移 〈中尾一成,丹生健一〉
A.癌細胞の増殖と転移の分子メカニズム
1)増殖のメカニズム
2)転移のメカニズム
3)転移成立
B.頸部リンパ節転移
C.血行性転移
D.転移と予後
1)リンパ節転移と予後
2)遠隔転移の治療
第2章 頭頸部の良性腫瘍 〈高橋廣臣〉
A.鼻,副鼻腔の良性腫瘍
1)外鼻の良性腫瘍
2)固有鼻腔の良性腫瘍
3)副鼻腔の良性腫瘍
B.口腔の良性腫瘍
1)粘膜上皮より発生する良性腫瘍
2)粘膜下から発生する良性腫瘍
C.咽頭の良性腫瘍
1)上咽頭の良性腫瘍
2)中咽頭(副咽頭間隙を含む)の良性腫瘍
3)下咽頭の良性腫瘍
D.喉頭の良性腫瘍
1)白色病変
2)乳頭腫
3)その他の喉頭良性腫瘍
E.耳側頭骨の良性腫瘍
1)耳介の良性腫瘍
2)外耳道の良性腫瘍
3)中耳の良性腫瘍
4)内耳および側頭骨の良性腫瘍
F.唾液腺良性腫瘍
1)多形腺腫
2)単形腺腫
3)その他の唾液腺良性腫瘍
G.甲状腺良性腫瘍
1)腺 腫
2)腺腫様甲状腺腫
3)その他の甲状腺良性腫瘍
H.頸部の良性腫瘍
1)甲状舌管嚢胞(正中頸嚢胞)
2)鰓性嚢胞(側頸嚢胞)
3)皮様嚢胞
4)血管腫およびリンパ管腫
5)神経鞘腫
6)頸動脈小体腫瘍
7)脂肪腫
8)その他の頸部良性腫瘍
第3章 耳側頭骨悪性腫瘍 〈持木将人〉
A.疫 学
B.誘 因
C.病 理
1)耳 介
2)外耳道
3)中 耳
D.症 状
1)耳介癌
2)外耳道癌
3)中耳癌・深部外耳道癌
E.進展経路
F.診 断
1)局所所見
2)普通X線
3)CT
4)MRI
5)血管造影
6)細胞診・病理組織生検
G.治 療
1)放射線療法
2)外科的治療
H.予 後
第4章 鼻,副鼻腔悪性腫瘍 〈西野 宏〉
A.頻 度
B.誘 因
C.部位分類 (進展度)
D.診 断
1)症 状
2)臨床所見
3)画像診断
4)その他の特殊診断法
E.病理組織
1)癌
2)神経原性の腫瘍
3)筋原性腫瘍
4)その他
5)いわゆる進行性壊疽性鼻炎
F.治 療
1)手術療法
2)放射線治療
3)三者併用療法
4)三者併用療法の実際
5)転移巣の処置
6)頭蓋内手術法による頭蓋底手術
G.治療成績
第5章 口腔悪性腫瘍 〈朝蔭孝宏〉
A.舌
1)発生頻度,年齢および部位
2)発生要因
3)診 断
4)治 療
5)予後と治療成績
B.口腔底
C.頬粘膜
D.歯 肉
E.硬口蓋
第6章 中咽頭悪性腫瘍 〈浅井昌大〉
A.発生頻度
B.部位と進展度
C.治療総論
1)扁平上皮癌
2)悪性リンパ腫
3)腺 癌
4)中咽頭癌の外科的療法
D.各部位別の治療
1)軟口蓋
2)扁桃窩
3)前後口蓋弓
4)舌 根
5)後 壁
E.予後と治療成績
第7章 上咽頭悪性腫瘍 〈浅井昌大〉
A.発生頻度
B.上咽頭癌の発生
C.上咽頭の解剖的位置関係
D.上咽頭癌の症状
1)腫瘍の位置的特徴による症状
2)上咽頭癌の特性
E.上咽頭癌の診断
1)上咽頭の観察
2)画像診断
3)上咽頭癌の進展度の診断
F.上咽頭癌の治療
G.上咽頭癌の治療成績と予後
第8章 唾液腺悪性腫瘍 〈市村惠一〉
A.唾液腺悪性腫瘍の臨床的特徴
B.唾液腺悪性腫瘍の分類
1)粘表皮癌
2)腺房細胞癌
3)腺様嚢胞癌
4)腺 癌
5)扁平上皮癌
6)未分化癌
7)多形腺腫内癌
C.診 断
1)問診・視診・触診・細胞診
2)画像診断
D.治 療
E.予後に影響を及ぼす因子
第9章 喉頭癌 〈丹生健一〉
A.喉頭癌の疫学
1)発生頻度
2)発生要因
B.喉頭の解剖とリンパ系
1)解 剖
2)喉頭のリンパ系
C.喉頭癌の進展様式
1)声門上癌
2)声門癌
3)声門下癌
4)transglottic cancer
D.喉頭癌のTNM分類
E.喉頭癌の病理
1)病 理
2)喉頭の前癌病変
3)上皮内癌
4)疣状癌
5)喉頭癌の遺伝子異常
F.喉頭癌の診断
1)内視鏡検査
2)画像診断
3)触 診
G.喉頭癌の臨床症状
1)声門上癌
2)声門癌
3)声門下癌
H.喉頭癌の鑑別診断
1)炎 症
2)良性腫瘍
3)悪性腫瘍
I.喉頭癌の治療法と予後
1)放射線治療
2)化学療法
3)手術治療
J.喉頭摘出後の問題点
1)気道遮断の障害
2)失 声
K.経過観察の注意点
1)原発巣および頸部リンパ節転移
2)気管孔再発
3)遠隔転移
4)二次癌
5)甲状腺,副甲状腺機能の低下,喪失
第10章 下咽頭悪性腫瘍 〈菅澤 正〉
A.臨床解剖
1)亜部位
2)リンパ流
B.腫瘍の進展の特徴
C.疫 学
D.molecular biology
E.病 理
F.自覚症状
G.臨床診断
H.画像所見
I.治 療
1)放射線治療の役割
2)化学療法の役割
3)手術治療
4)手術治療の今後の課題
J.予後と治療成績
第11章 甲状腺悪性腫瘍 〈田山二朗〉
A.分化癌
1)乳頭 (腺)癌・乳頭状腺癌
2)濾胞 (腺)癌・濾胞状腺癌
B.髄様癌
C.未分化癌
D.扁平上皮癌 (類上皮癌)
E.その他
1)悪性リンパ腫
2)転移性癌
3)Hurthle細胞腫 (Hurthle細胞癌)
第12章 頸部リンパ節転移 〈丹生健一〉
A.頸部三角
B.筋 膜
C.リンパ系
1)浅頸リンパ節群
2)深頸リンパ節群
3)その他のリンパ節
D.頸部リンパ節のN分類
E.診 断
1)問 診
2)理学的所見
3)画像診断
4)生 検
5)原発巣の検査
F.治 療
1)治療方針
2)頸部郭清術
第13章 悪性リンパ腫 〈高橋廣臣〉
A.悪性リンパ腫 (ML)の臨床病期
■MLの臨床分類
B.治療方針
1)HDの治療
2)NHLの治療
C.予後と治療成績
1)HDの予後と治療成績
2)NHLの予後と治療成績
索 引
1巻〈基礎編〉内容構成
2巻〈耳〉内容構成
4巻〈喉頭・気管・気管支・食道・音声言語〉内容構成
5巻〈基本手術手技〉内容構成
執筆者一覧
加我君孝 他編著
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