【1】ARTの基本
1 受精
A.精子側からみた“受精”
B.卵子側からみた“受精”
2 培養環境の管理とリスクマネジメント
A.培養室の設営と品質管理
B.培養室内の機器と点検
C.消毒・滅菌法
D.リスクマネジメント
3 ICSIの基礎研究
A.上原らの研究成果
B.Thadaniらの研究成果
C.精子への物理的化学的刺激に対する受精能の安定性
D.精子細胞の個体発生能
4 time-lapse cinematographyによるヒト初期胚発生の形態学的連続観察
A.対象と方法
B.初期胚発生過程の連続観察結果
C.初期胚発生の時間経過
D.IVF卵子とICSI卵子の胚発生速度の比較
E.胚発生速度と胚のクオリティー
F.細胞内小器官の動態
G.卵割様式
H.考察
5 胚の呼吸能の測定
A.電気化学的計測法と呼吸測定装置
B.胚の呼吸量測定
C.胚発生過程における呼吸量変化
D.呼吸活性を指標にした胚のクオリティー評価
E.呼吸測定装置の臨床応用
6 卵巣予備能の評価
A.年齢
B.FSH
C.E2
D.卵巣容積
E.胞状卵胞数
F.喫煙
G.その他
H.卵巣予備能を評価した適切な卵巣刺激法
7 GnRH製剤の特徴
A.GnRHとは
B.体外受精の卵巣刺激
C.GnRHアゴニスト
D.GnRHアンタゴニスト
8 子宮内膜と着床
A.いつ胚は着床するのか―implantation window―
B.どこに胚は着床するのか―子宮内膜とは―
C.どのように胚は着床するのか―着床過程とは―
9 黄体機能と着床
A.黄体機能不全の定義
B.自然周期とその妊娠周期における黄体機能維持のメカニズム
C.ARTにおける黄体機能維持の特殊性
D.不妊治療における黄体機能不全の治療理論
10 着床前診断 遺伝病のPGD,習慣流産のPGS
A.着床前診断法
B.遺伝子診断
C.遺伝病のPGD
D.習慣流産のPGS
E.日本の現状と将来
【2】ARTの実践
1 体外受精・ICSIの適応
A.体外受精の適応
B.ICSIの適応
2 外来管理法
A.卵巣刺激法
B.正常群に対する卵巣刺激法
C.低反応群に対する卵巣刺激法
D.高反応群に対する卵巣刺激法
E.ゴナドトロピン製剤について
F.卵胞発育のモニタリング
G.黄体期管理
H.妊娠判定
3 採卵法
A.採卵時に使用する資材
B.採卵のタイミング
C.麻酔法
D.採卵の実際
E.採卵時・後の合併症
4 体外受精に用いられる培養液
A.胚培養液の種類
B.培養液中の成分
C.培養成績に影響する因子
D.IVF-ETに用いられる各種培養液
E.微小滴培養法とミネラルオイル
5 精子採取・調製法
A.近年,男性不妊が増加する背景
B.男性不妊治療にあたり認識すべき必要知識
C.精子評価の重要性
D.精子調製法・精子選別の重要性
6 手術的精子採取法
A.精巣上体からの採取法
B.精巣からの採取法
7 標準体外受精の手技
A.採卵前日の準備(Day-1)
B.採卵当日の手技(Day0)
C.受精確認(Day1)
D.Day2における分割確認,初期胚移植
E.Day3における分割確認,初期胚移植
F.Day4における分割確認,桑実胚移植
G.Day5における分割確認,胚盤胞移植
H.成績
8 ICSIの実際
A.適応
B.ICSI手技の実際
C.成績
D.安全性
(以下、小項目は省略)
9 卵の体外成熟(IVM)
10 孵化補助法
11 配偶子・胚の移植法
12 配偶子・胚の凍結保存法
13 ARTによる多胎妊娠の発生予防法
14 米国における日本人患者の非配偶者間生殖医療の現状
15 生殖医学の将来展望―生殖再生医学の提唱
索引