目 次
I ◆ 総論 <福富隆志>
1.治療の基本方針 -- Hortobagyiのアルゴリズムは絶対ではない!?
2.ホルモン依存性乳癌であれば,転移部位に化学療法,ホルモン療法別に治療効果の差はない!
3.転移再発巣に対して局所療法単独はあり得ない!
4.主な初再発部位とその予後は?
5.薬物療法の進歩と予後の改善
6.治療効果の判定基準とは?
7.再発時のICは?
II ◆ 薬物療法
A.化学療法 <田部井敏夫>
1.再発乳癌治療の考え方
2.抗がん剤開発の推移
3.再発乳癌の治療成績
4.再発乳癌に対する化学療法の考え方
B.内分泌療法 <内海俊明>
1.抗エストロゲン剤
2.LH -- RH analogue
3.アロマターゼ阻害剤
4.Medroxyprogesterone acetate(MPA)
C.分子標的療法 -- ハーセプチンRによる抗体療法を中心に -- <清水千佳子>
1.乳癌における分子標的治療
2.trastuzumab
3.trastuzumabの治療成績と副作用
4.trastuzumab治療の臨床的問題点
5.分子標的療法の最近の話題
D.新規抗がん剤 <景山明彦 佐治重衡>
1.ビノレルビン(ナベルビンR:NVB)
2.ゲムシタビン(ジェムザールR)
3.S -- 1(TS -- 1R)
4.今後臨床導入が期待される薬剤
III ◆ 放射線治療 <加賀美芳和 今井 敦>
1.局所再発
2.転移性脳腫瘍
3.骨転移
4.脊髄圧迫
5.脈絡膜転移
IV ◆ 臓器別あるいは特異な病態
A.肺 <大住省三>
1.がん性リンパ管症の治療
2.がん性胸膜炎の治療
3.乳癌術後に出現した孤立性肺腫瘤の扱い
B.肝 <元村和由>
1.肝障害を呈する症例に対する薬物療法
2.孤立性肝転移に対する外科療法
C.骨 <海瀬博史>
1.ビスホスホネート使用のコツ
2.放射線科・整形外科との連携が必要な場合(骨転移に対する局所療法)
D.局所・乳房内再発 <寺田琴江 福富隆志>
1.乳房切除後の局所再発(Loco-regional Recurrence)
2.乳房温存療法後の乳房内再発
E.脳・中枢神経:脳転移
E-1.脳転移および髄膜転移 <安藤正志>
1.乳癌の脳・髄膜転移の頻度
2.病変の分布
3.乳癌の中枢神経系転移のリスクファクター
4.中枢神経系転移の症状
5.中枢神経系転移の診断方法
6.脳転移に対する治療
7.髄膜転移に対する治療
8.乳癌の中枢神経系転移の予後
E-2.脳転移に対する手術療法の適応と管理 <成田善孝>
1.乳癌脳転移の頻度
2.神経学的診断
3.画像診断
4.治療方針
5.外科手術+全脳照射
6.定位放射線照射+全脳照射
7.全脳照射による副作用
8.手術・放射線治療後の再発
9.がん性髄膜炎
10.ステロイドの使用
11.抗てんかん薬
12.予後
F.Oncological emergency <青儀健二郎>
1.高カルシウム血症
2.脊髄圧迫
3.上大静脈症候群
G.高齢者の再発と薬物療法 <河野 勤>
1.本邦における高齢化社会の進行
2.高齢者乳癌患者の増加
3.高齢者乳癌の特徴
4.高齢者乳癌患者をみる上での特別な事情
5.高齢者乳癌患者における術後化学療法
6.高齢者における老化,脆弱性の評価
7.高齢がん患者におけるCGAの応用
8.Vulnerable Elders Survey(VES -- 13)
9.高齢者転移性乳癌における薬物療法
V ◆ 緩和医療 <高橋秀徳 村上敏史 戸谷美紀 下山直人>
1.緩和医療とは
2.再発乳癌診療における主な症状マネージメント
VI ◆ 再発乳癌患者に対する精神的支援 <岡村優子 内富康介>
1.再発後の精神疾患(適応障害,大うつ病)
2.不安,抑うつへの対応
VII ◆ 代替療法 <奈良林 至>
1.代替療法とは?
2.がん患者はCAMを利用する?
3.健康食品について
4.CAMの利用を相談されたら
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