目 次
頭蓋底手術とイメージング
1 CT,MR 〈長縄慎二〉
1.CT
2.MR
a)代表的撮像法
b)最近の頭蓋底領域で特に役立つ撮像法
2 頭蓋底手術のための画像評価・3次元画像の重要性〈森田明夫 楚良繁雄 木村俊運 大黒俊樹〉
1.画像評価のポイント
a)静脈解剖の確認と温存
b)穿通枝・動脈の確認と温存
c)脳神経の確認と温存
d)くも膜プレーンの確認と温存
2.3次元画像とシミュレーション
a)コンピュータ上のシミュレーション
b)3次元モデルによるシミュレーション
3.術中画像装置の応用と開発
3 頭蓋底手術の術中モニタリング 〈佐々木達也 板倉 毅 鈴木恭一〉
1.嗅覚誘発電位を用いた嗅神経のモニタリング
2.視覚誘発電位を用いた視神経機能の術中モニタリング
3.眼窩周囲の表面電極を用いた動眼神経の同定およびモニタリング
4.経頭蓋刺激運動誘発電位の術中モニタリング
5.経頭蓋刺激顔面神経運動誘発電位のモニタリング
6.延髄部三叉神経誘発電位を用いた延髄外側のモニタリング
頭蓋底疾患へのアプローチ
4 前頭蓋底の解剖と手術 〈齋藤 清〉
1.前頭蓋底の解剖
2.前頭蓋底腫瘍の手術
a)術前準備
b)体位・頭位
c)皮膚切開
d)皮弁挙上
e)開頭
f)前頭洞の処置
g)硬膜外操作
h)硬膜内操作
i)再建
j)代表例
5 眼窩:解剖と手術 〈名取良弘〉
1.眼窩解剖
a)筋肉
b)神経
c)動・静脈
2.画像診断法
a)眼窩内病変の診断
b)手術に必要な画像と解剖
3.手術
a)アプローチの選択
b)経頭蓋到達法の手技
c)外側到達法の手技
d)手術合併症とその回避
6 海綿静脈洞
A.海綿静脈洞の微小外科解剖 〈安部 洋 井上 亨〉
1.海綿静脈洞近傍の骨構造
2.海綿静脈洞壁と脳神経
3.海綿静脈洞の分類と流入する静脈
4.海綿静脈洞部内頸動脈
5.前床突起近傍
6.海綿静脈洞へのアプローチ
B.海綿静脈洞および傍鞍部腫瘍に対する手術 〈田宮 隆〉
1.硬膜外アプローチを応用した手術手技
a)術前検討
b)体位,麻酔
c)皮膚切開,開頭
d)硬膜外操作
e)硬膜内操作
f)閉頭・閉創
2.主な腫瘍での硬膜外アプローチ手術の適応と応用
a)下垂体腺腫
b)髄膜腫
c)三叉神経鞘腫
d)頭蓋咽頭腫
e)脊索腫・軟骨肉腫
3.硬膜外アプローチの合併症
7 傍鞍部髄膜腫 〈甲村英二〉
1.症状
2.術前検査の要点
3.手術アプローチの選択
a)鞍結節部髄膜腫
b)前床突起部髄膜腫
4.腫瘍摘出のコツ
a)detachmentと付着部の処理について
b)血管,神経が巻き込まれている場合の処理について
c)副鼻腔が開放された場合の処置について
8 錐体斜台部病変に対する手術
A.側頭骨の解剖 〈鰐渕昌彦〉
1.側頭骨上面からの解剖―anterior petrosectomyを念頭に
a)表面の解剖
b)深部の解剖
c)鼓室の解剖
2.側頭骨外側面からの解剖―mastoidectomyを念頭に
a)表面の解剖
b)深部の解剖
c)鼓室の解剖(facial recessからの観察)
d)三半規管内部の構造と内耳道の解剖
3.正常側頭骨のCT解剖
B−1.Anterior petrosal approachの基本と応用 〈吉田一成〉
1.適応
2.手術手技