目 次
I 総 論
1.リンパ球〈戸倉新樹〉
1.はじめに:リンパ球サブセットを読み取るために最低限の有効な知識
2.リンパ球サブセットとマーカーの全体像
3.T細胞
4.B細胞
5.NK細胞
6.単球
7.樹状細胞(DC)前駆細胞
8.簡単に理解するための有用事項
9.代表的皮膚疾患での病態形成に関わるリンパ球サブセットの例
2.樹状細胞(Langerhans細胞,真皮樹状細胞)〈本田哲也 椛島健治〉
1.はじめに
2.樹状細胞の特徴とその分類
3.皮膚の樹状細胞
4.接触皮膚炎と樹状細胞
5.ランゲリン陽性細胞欠損マウス
6.ランゲリン陽性細胞欠損マウスにおける接触皮膚炎反応
7.ランゲリン陽性真皮樹状細胞の同定と接触皮膚炎における役割
8.接触皮膚炎感作相における樹状細胞機能の混迷
9.新たな真皮樹状細胞サブセットと接触皮膚炎
10.接触皮膚炎惹起相の樹状細胞の関与
11.免疫抑制誘導への関与:紫外線誘発免疫抑制モデル
12.抗体産生への関与
13.乾癬の病態に関与する特殊な皮膚樹状細胞:TIP-DC
14.pDC(plasmacytoid dendritic cell)
15.アトピー性皮膚炎と樹状細胞:TSLPの関与
16.おわりに
3.ケラチノサイト〈中村元信〉
1.はじめに
2.表皮の構造・構成と角化
3.ケラチン
4.ケラトヒアリン顆粒
5.ケラチノサイト間の細胞接着因子
6.層板顆粒
7.周辺帯
8.角質細胞間脂質
9.表皮の自然免疫
10.TLR を介したケラチノサイトの病原体認識機構
11.ケラチノサイトの抗菌ペプチド産生による抗菌作用
12.ケラチノサイトのケモカインの発現
13.まとめ
4.肥満細胞,好塩基球〈松江弘之 大塚篤司〉
1.はじめに
2.肥満細胞と好塩基球の異同
3.肥満細胞と自然免疫
4.肥満細胞と獲得免疫
5.おわりに
5.好酸球,好中球〈佐藤貴浩〉
1.はじめに
2.好酸球
3.好中球
6.サイトカイン/ケモカイン〈小林美和〉
1.はじめに
2.サイトカイン
3.サイトカイン産生
4.代表的なサイトカイン
5.サイトカイン受容体
6.サイトカインに関する最近の話題
7.ケモカイン
8.ケモカインと受容体
9.皮膚免疫とケモカイン
10.まとめ
7.自然免疫〈佐山浩二〉
1.はじめに
2.自然免疫の活性化メカニズム
3.表皮ケラチノサイトにおける病原体認識
4.常在菌と皮膚の恒常性維持
5.抗菌ペプチド
6.皮膚における抗菌ペプチドの発現
7.皮膚疾患と自然免疫
8.おわりに
II 各論
1.アトピー性皮膚炎のバリア異常〈秋山真志〉
1.皮膚バリアは健康の要
2.アトピー性皮膚炎の発症メカニズム:炎症が先か,バリア障害が先か?
3.アトピー性皮膚炎患者の一部では後天的な皮膚バリア障害が認められる
4.皮膚バリアの重要構成要素,フィラグリンの欠乏は皮膚バリア障害の原因となる
5.フィラグリンの遺伝子変異がアトピー性皮膚炎の重要な発症因子である
6.フィラグリン遺伝子変異によるアトピー性皮膚炎発症のメカニズム
7.おわりに
2.アトピー性皮膚炎の免疫異常:サイトカインを中心に〈中村晃一郎〉
1.はじめに
2.T細胞を中心としたアトピー性皮膚炎の免疫異常
3.アトピー性皮膚炎における自然免疫とサイトカイン
4.バリア機能とサイトカイン
5.アトピー性皮膚炎の痒みとサイトカイン
6.アトピー性皮膚炎の治療におけるサイトカインの変化
7.まとめ
索引