1 褥瘡の基本的な疑問に答える
1.褥瘡はなぜできる?
(1)どんな人にできやすいの?
a.全身的要因と局所的要因との関係は? <大浦武彦>
1.全身的要因
2.局所的要因
b.どんな部位にできやすいの? <田中マキ子>
1.一般的な褥瘡発生部位
2.患者の身体的個体要件
3.患者の治療・環境条件
4.日常ケアと褥瘡発生部位
(2)急性期病院でも褥瘡は発生しているの? <宇野光子>
1.急性期病院の褥瘡を考える前提となる患者背景とは?
2.急性期病院で発生する褥瘡の重症度は?
3.急性期病院で発生する褥瘡の特徴とは?
4.急性期病院の褥瘡はすべて防げるのか?
2.褥瘡の疫学
(1)褥瘡はどのくらいあるの? <阿曽洋子>
1.病院での発症と有病率
2.介護老人保健施設や介護福祉施設での発症と有病率
3.在宅療養における発症と有病率
4.褥瘡の有病率からみた展望
(2)褥瘡は減っているの? <志渡晃一>
1.調査対象と期間
2.調査内容
3.対象全施設の有病率の推移
(3)褥瘡の発生率や有病率はどうやって計算するの? <井上 歩,須釜淳子>
1.褥瘡発生率の算出方法
2.褥瘡有病率の算出方法
3.褥瘡推定発生率と褥瘡有病率の特徴
4.褥瘡の診断基準を明確にする
3.褥瘡の診療上の問題
(1)褥瘡対策チームはどのように組織すればいいの? <山本亜矢>
1.褥瘡対策における診療報酬改定の推移
2.褥瘡対策チームの活動報告と課題に関するレビュー
3.レビューの結果からみる褥瘡対策チームの現状と課題
4.褥瘡対策チームはどのように組織するか?
(2)褥瘡ハイリスク患者加算はどうすればとれるの? <川上重彦>
1.褥瘡ハイリスクケア加算制度について
2.施設基準とは?
3.加算対象となるハイリスク患者とは?
(3)褥瘡のクリニカルパスはあるの? <岡本泰岳>
1.クリニカルパスとは?
2.褥瘡対策にクリニカルパスを導入する意義
3.褥瘡クリニカルパスの作成
4.褥瘡クリニカルパスの運用の実例
5.褥瘡クリニカルパスと褥瘡対策の質向上
(4)褥瘡回診はどんなふうに行われるの? <大浦紀彦>
1.信頼関係を構築するために
2.褥瘡回診の効率化
2 褥瘡の予防をめぐる疑問に答える
1.褥瘡のリスク評価
(1)リスクアセスメントってなに? <西澤知江,真田弘美>
1.リスクアセスメントを行う目的とその意義
2.リスクアセスメントツールの種類
3.リスクアセスメントツールのエビデンスレベル
4.リスクアセスメントツールの臨床適用と今後の課題
(2)どんなツールがあるの? どう使うの?
a.ブレーデンスケール <中川ひろみ>
1.ブレ−デンスケールとは?
2.ブレ−デンスケールの特徴
3.ブレ−デンスケールの使い方
4.練習問題:ブレーデンスケールをつけてみよう
b.K式スケール <北山幸枝>
1.K式スケールとは
2.スケールの成り立ちと項目および採点方法
3.K式スケールの信頼性と妥当性
4.いつ,どのような頻度で判断するとよいか
5.危険点は何点か?
6.在宅版K式スケール
c.OHスケール <田中マキ子>
1.OHスケールの特徴
2.OHスケールの採点方法
3.OHスケール使用上の留意点と臨床応用
d.厚生労働省危険因子評価 <村山志津子>